「ひとりだけじゃ見えなかったこと、気付けなかったことがたくさんあります。きっとホロとロレンスもそうだと思うんです」TVアニメ『狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』ClariSインタビュー
2021年にシリーズ15周年を迎えた大人気ライトノベル『狼と香辛料』シリーズ。国内のみならず、海外でも高い人気を誇っている本作のTV アニメ最新作『狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』が、テレビ東京ほかにて絶賛放送中!
自身を“賢狼”と呼ぶ豊穣を司る狼の化身・ホロと、旅の途中出会った行商人・ロレンスの旅路をエンディングで紡ぐのは、ClariSのふたりです。アイリッシュ・ミュージックの特徴を取り入れた、ハートフルなメッセージソングとなっています。ふたりにとって、新しい挑戦もあったと語ります。また、ホロとロレンス、ふたりの関係性にシンパシーを覚えている様子。
その「アンダンテ」を冠に掲げたシングルは、5月8日(水)にリリースされます。パッケージされる新曲について、現在制作中のアルバムについても一足先にうかがいました。
新しい私たちを出すことができる楽曲に
──前回アニメイトタイムズでお話をうかがったときに「2024年は変化を感じられるような年にしたい」とおっしゃっていましたが、まさにそれを感じるような曲が届いたなって。
クララさん(以下、クララ):そうですね。今までのClariSらしさや、私たちが培ってきた歌声も出せるような楽曲でありつつも、今までになかった雰囲気やリズム感、歌詞のイメージがあります。新しい私たちを出すことができる楽曲になるだろうなと、曲をいただいた時から感じていました。
カレンさん(以下、カレン):これまでのClariSとはまた違った雰囲気がありつつも、北海道という場所に広々とした場所に住んでいることもあって、楽曲の伸びやかさ、旅をしている感じが、違和感なく馴染んだところがあります。今までやってきていなかったことが不思議なくらい、歌っていてしっくりきました。
──歩くような速さでという意味を持ったタイトルでありながらも、カレンさんがおっしゃっていた通りスキップしたくなるような曲だなとも思いました。本作はエンディングテーマですが、エンディングを任されたときに意識されることはありますか?
クララ:エンディングということに加えて、旅をするアニメということもあって、次のお話が楽しみになるような楽曲や歌い方ができたら良いなと思っていました。きっとアニメや楽曲によって、ガラリと違うんじゃないかなと。
以前『Masquerade』(TVアニメ「シャドーハウス 2nd Season」エンディングテーマ)を歌わせてもらった際は、不穏な空気を感じて、良くも悪くも次は来てほしくないけれども、次回がどうなるのか気になるような曲になったように感じていました。
今回は旅が続いていくことを感じられるような楽曲になったなと思っていますし、聴いてくださる皆さんにもワクワクした気持ちで次週まで待っていただけるような「アンダンテ」に仕上がっていたら良いなって。
カレン:それに加えて、見進めていく間にどんどんと歌詞の意味が深まっていくんじゃないかなと思っています。ふたりの関係性に結びついてくるような言葉が散りばめられているので、ワクワクするような気持ちになるのはもちろん、「アンダンテ」という曲はアニメをすべて見終わったあとに完成する曲でもあるのかなと。
──視聴者といっしょに歩いていったその先で、また新しい景色が見えるのかなと思うとワクワクしますね。
カレン:その通りです!