音楽
横山智佐主催の『サクラ大戦』アコースティック音楽会レポート

横山智佐さん主催の『サクラ大戦』アコースティック音楽会 春うらら 開催! 日替わりゲスト&セットリストで名曲たちを歌う! 伊倉一恵さんと折笠 愛さんが出演した3月30日と伊倉さんと渕崎ゆり子さんが出演した31日の両公演の夜の部をレポート!

 

『サクラ』ファンに人気のレビュウナンバー3曲は華やかに

インストナンバーが終わると、「花組レビュウ」のイントロと共に30日は横山さん、伊倉さん、折笠さん、31日は横山さん、伊倉さん、渕崎さんが再びステージへ。横山さんが「ここからは3人でレビュウナンバーを歌ってまいります。まず五周年記念公演の『海神別荘』のレビュウナンバーです。この曲はお客様の近くで歌った想い出の曲です」と紹介。右斜めに伸ばしながら左手、右手、正面へと移動。上品かつ高らかに歌いながら仕草や動きも華やかで美しく、間奏では向井さんのサックスやMIZさんのバイオリンソロも。

 

 
MCパートでは、3人がそれぞれ違う花の髪飾りを付けていますが、横山さんは「卒業したいことのもう一つにネットショッピングがありました。この髪飾りもネットショッピングで購入して、私が注文したのは黒、ピンク、白だったのに、白はまったく違う色のものが届いてしまって」。それを聞いていた折笠さんは「ケガの巧名で、私の衣装とピッタリで」。また31日夜公演では、横山さんは、レビュウナンバーは「本当は羽根を背負ったりしたいなと思いましたが、やってみたくないですか?」と伊倉さんと渕崎さんに尋ねるとうなずく二人に客席も賛同の拍手。

次に歌うレビュウナンバーは「みなさん大好きだと思います。2曲続けて聴いてください」と横山さんが紹介すると、「夢のつづき」。手拍子にのせて、各ソロパートでは役名をお客さんがコール。3人が横並びになり、ソロで歌う時はセンターに移動して、ほかの2人は両サイドに立ち、下がってというフォーメーションも美しい。Bメロでは、お客さんの手拍子もパンパパンに変わります(30日公演で、伊倉さんのソロはBメロでパンパパンのところで、コールが入れにくいのが寂しいと、MCパートで「レニ」コールをお願いしていましたが、31日公演ではBメロで「レニ」コールが入り、伊倉さんも嬉しそう。折笠さんはアンコールで「さくらコールがうらやましかったからかえでコールももらっていいですか?」とお願いしていました)。31日夜公演では、渕崎さんが耳を当てて、コールをおねだり。ラスサビでは更にテンポアップして、両手を広げてバッチリ決まりました。

 

 
3曲目のレビュウナンバーは、「これがレビュウ」。各ソロパートで、キャラクターに合ったダンスが歌詞に登場する人気曲です。肩を張りながら左右に華麗にステップを踏み、ソロパートではセンターへ。横山さんは「恋する二人はチャチャチャを踊ろ」、伊倉さんは「仲良し二人はボレロを踊ろ」、折笠さんは「恋する二人はルンバで踊ろ」、渕崎さんは「恋する二人はマーチで踊ろ」を歌い、そのたびに演奏と手拍子のリズムも変わり、歌うニュスアンスも強めなのがおもしろい(伊倉さんいわく「ボレロを歌ったのはだいぶ久し振りじゃないかな」)。

2回目のトークゾーンのテーマは「想い出の劇中劇」と「好きなレビュウ曲」。本編ラストは「イッツ・ショウタイム」

3曲レビュウナンバーを歌った後、「熱いですね。歌謡ショウの時も最後のレビューを歌うころは汗だくだったなと思い出しました」。ここでまたトークテーマがあり、30日夜は「歌謡ショウの想い出の劇中劇の役は何ですか?」で、「『八犬伝(帝国歌劇団・花組 スーパー歌謡ショウ「新編 八犬伝」)』の伏姫かな。それと男装で『宝島(帝国歌劇団・花組 スーパー歌謡ショウ「新・宝島」)』の市長をやった時、あれほど、あと20センチくらい身長が欲しいなと思ったことはなかった。初めてヒゲをつけたので、悦に入って鏡をよく見てました」(折笠)、「私は『新・西遊記』の銀角。あの時は悪いことやっていいって弾けてました。悪役は楽しいですね」(伊倉)、「私は『海神別荘』の美女ですね。名前から。台本に、美女(横山智佐)って役名が(笑)。竜馬にのって海の中を進むとき、先導してくださる伊倉さんの黒騎士団も素敵でした」(横山)。

 

 
また31日夜公演のお題は「好きなレビュウ曲」で、「『七色の虹』が好き。追いかけたり、ハモったりがたっぷりあって」(伊倉)、「私も『七色の虹』。すべてのレビュウ曲はOPで歌うのとフィナーレで歌うのでは歌詞を変えたりしたり、Dメロが付いたりして。私、よくDVDで見ているから(笑)。そういう変化があるのが好きですね」(渕崎)、「『これがレビュー』がダントツで好きです。キャラクターそれぞれメロディが違っていて。作り手側のキャラクターへの愛情が込められている工夫が大好きです。でも振り付けはみんな頑張りましたね。9人分9種類もあったから」(横山)。エピソードが尽きず、渕崎さんは「朝まで語れる」と満足げでした。

「最後はかっこいい、このナンバーです」と横山さんが紹介したのは「イッツ・ショウタイム」。歌い出しはアドリブで、30日夜は、横山さんはそれぞれが食べたお弁当を話した後、伊倉さんは「掛け声が嬉しかった。ありがとうございました」。折笠さんは「私、今通販でクラゲ買っているの。おいしいクラゲの頭」。31日の夜は、横山さんは会場や配信でご覧のお客さんへの感謝の言葉を、伊倉さんは「レニの掛け声に昼はちょっと動揺しました。夜はバッチリ行きました」、渕崎さんは「素敵なお客様に恵まれてここにいるなと思っています。ありがとう」。ブギっぽいリズムにのってクラップしながら歌い、左右にラストは3人声を合わせて、「イッツ・ショウタイム」の声と共にポーズ。

 

アンコールは花組にとって大切な曲「花咲く乙女」とラストはやっぱり「ゲキテイ」!

アンコールを求める拍手がしばらく続くと、帝都浪漫楽団・改のメンバーの後、3人が再入場。横山さんが「温かい拍手、ありがとうございます。力になりますね。幸せです」とお礼の言葉を述べると、「花組にとって大切なナンバーを歌います。『花咲く乙女』」。ゲーム『サクラ大戦』の最初のED曲であり、キャストやファンにとって、愛着が深い曲。バイオリンの音色と、優しい歌声、客席のクラップが溶け合う。曲中で横山さんと伊倉さんが視線を合わせ、間奏では両サイド、中央それぞれに頭を下げます。そして横山さん、伊倉さん、折笠さんとお客さんの時計の針が当時に巻き戻った感覚に。3人で声を合わせて「帝国歌劇団」を歌った後、ピアノの演奏のみで横山さんが「歌い 踊り 舞台が跳ねて 君にとどけ 今宵高鳴る その名」とラスサビを歌うと会場から大きな拍手。

改めて「サクラの名曲やレビュウ曲を元気にみんなで歌えて嬉しかったです。ありがとうございました」とお礼を述べると「最後はこの曲を歌って踊ります。客席の皆さんも好きに楽しんじゃってください。『ゲキテイ!』」と叫ぶと、お客さんが一斉に立ち上がりました。大きな手拍子やコールに、振りコピなど、会場のボルテージは最高潮。

 

全曲歌い終わると、SSS席のチケットに当選した1列目の方だけ残って、お客さんは退場。

SSS席の方と配信の方のためのおまけ歌唱のコーナー。ステージに再々登場した3人。客席を見て、横山さんいわく「ジャイアンのリサイタルみたい(笑)」。30日夜公演はピアノの演奏のみで「わたしの歩く道」をしっとりと。横山さんは最前列のお客さん一人ひとりと視線を合わせるように歌いました。31日の夜公演では「アレンジを変えてしっとりと。歌詞に思いを込めて歌います」と「愛が香るころに」。ピアノのみの演奏で歌う3人のコーラスやハモり、追いかけなど美しい。

歌い終わった3人を代表して横山さんは「『サクラ大戦』の聖地ですからね。サクラの想い出と共に浅草でも想い出を作ってください。また会える日を心から心待ちにしています」と挨拶し、頭を丁寧に下げてステージ袖に名残惜しそうに去っていきました。

 

さくらの誕生日の7月28日に、『サクラ大戦真夏のフェス』を開催!

ちなみに4公演の最後となる31日夜公演のアンコール1曲目のMCで、伊倉さんは「こんなに声をかけてもらったのは久しぶりで感激しました。日常が戻ってきた感じがしてまた頑張ろうと思いました」、渕崎さんは「花劇場で皆さんと同じ時を過ごせて嬉しかったです。また『イッツ・ショウタイム』を歌っている時、去年の夏に上野でキャラクターのお衣装を着て歌ったり、踊ったりしましたが(サクラ大戦真夏のフェス『花のレビュウ』)、同じ曲を歌っていても全然違うように感じられる曲が『サクラ大戦』にはいっぱいあるなと改めて感動しました。皆さんのおかげでまた会えるからって言えるなって思っちゃった」。  

 

 
そして横山さんは「いつかまた夢の続きを。毎年上野水上音楽堂で行っている『サクラ大戦真夏のフェス』を今年はさくらの誕生日の7月28日に、誕生日会として開催する予定です」と発表すると、会場から喜びの拍手が湧き上がりました。その反応を受けながら「今までの想い出も大切にしながら新しい想い出も重ねていきたいと、欲張りにまい進していきたいと思います。ついてきてください。これからも応援してね」とにっこり。

そして『ゲキテイ』歌唱後に横山さんが「とても楽しいひとときでした。皆さんも楽しい春をお過ごしください」とあいさつして、3人で仲良くステージを後にしました。「愛が変わるころに」で歌ったように、夏になればまたさくらたちと「きっと会えるね」。

 

セットリスト

■3月30日夜公演
M1 春が来る(横山)
M2 戦恋歌(横山)
M3 さくら(横山)
M4 花雪洞(HANA BON-BORI) (横山)
M5 さくら咲いた(横山)
M6 心は砂漠のように(伊倉)
M7 夜のサンバ (折笠)
M8 花吹雪白浪弁天(横山・伊倉)
M9 愉快な夜(横山・折笠)
M10 インスト あなたが楽しければ
M11 花組レビュウ(横山・伊倉・折笠)
M12 夢のつづき(横山・伊倉・折笠)
M13 これがレビュウ(横山・伊倉・折笠)
M14 イッツ・ショウタイム(横山・伊倉・折笠)
ENCORE
M15 花咲く乙女(横山・伊倉・折笠)
M16 ゲキテイ(檄!帝国歌劇団)(横山・伊倉・折笠)
おまけ歌唱 私の歩く道

■3月31日夜公演
M1 春が来る(横山)
M2 戦恋歌(横山)
M3 さくら(横山)
M4 花雪洞(HANA BON-BORI)(横山)
M5 さくら咲いた(横山)
M6 心は砂漠のように(伊倉)
M7 我が名はジャベール(渕崎)
M8 花吹雪白浪弁天(横山・伊倉)
M9 太正浪漫(横山・渕崎)
M10 インスト あなたが楽しければ
M11 花組レビュウ(横山・伊倉・渕崎)
M12 夢のつづき(横山・伊倉・渕崎)
M13 これがレビュウ(横山・伊倉・渕崎)
M14 イッツ・ショウタイム(横山・伊倉・渕崎)
ENCORE
M15 花咲く乙女(横山・伊倉・渕崎)
M16 ゲキテイ(檄!帝国歌劇団)(横山・伊倉・折笠)
おまけ歌唱 愛が香るころに

 
ポータルサイト『サクラ大戦.com』
https://sakura-taisen.com/index.html

『横山智佐のケイタイ日記』
http://chisa-club.cocolog-nifty.com
横山智佐オフィシャルサイト「ちさくら部」
http://www.chisa-club.com/

 

作品概要

 
≪キャスト≫
真宮寺さくら:横山智佐
神崎すみれ:富沢美智恵
マリア・タチバナ:高乃麗
アイリス:西原久美子
李紅蘭:渕崎ゆり子
桐島カンナ:田中真弓
大神一郎:陶山章央
米田一基:池田勝
藤枝あやめ:折笠愛
加山雄一:子安武人
藤井かすみ:岡村明美
榊原由里:増田ゆき
高村椿:氷上恭子
ソレッタ・織姫:岡本麻弥
レニ・ミルヒシュトラーセ:伊倉一恵
藤枝かえで:折笠愛

エリカ・フォンティーヌ:日髙のり子
グリシーヌ・ブルーメール:島津冴子
コクリコ:小桜エツコ
ロベリア・カルリーニ:井上喜久子
北大路 花火:鷹森淑乃
メル・レゾン:小島幸子
シー・カプリス:かないみか
グラン・マ:相沢恵子
迫水 典通:中丸新将

ジェミニ・サンライズ:小林沙苗
サジータ・ワインバーグ:皆川純子
リカリッタ・アリエス:齋藤彩夏
ダイアナ・カプリス:松谷彼哉
九条 昴:園崎未恵
プラム・スパニエル:麻生かほ里
吉野 杏里:本名陽子
大河 新次郎:菅沼久義
マイケル・サニーサイド:内田直哉
ラチェット・アルタイル:久野綾希子

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