お客さんと作り上げた第1弾。高まった期待値を、原作への愛とリスペクトで乗り越える! 『舞台「リコリス・リコイル」Life won’t wait.』河内美里さん、本西彩希帆さん、石井美絵子さん、大渕野々花さんインタビュー
アニメでも盛り上がった後半。第2弾で見てみたいシーンは?
ーー舞台といえばアドリブも醍醐味のひとつですが、第1弾の際はどうでしたか?
大渕:千束とたきなはセリフ量はもちろん、アクションも多く、本当にいろんなことをやっていたんですけど、毎回私は、2人にアドリブを振るところがあったんです。
しかも私がアドリブで何をするかはほぼ共有しないで、その場その場で応えていただいていたんですね。共有しないほうが、千束とたきなは面白いことを言ってくれるに決まっているけど、負担を考えたら相当大変だよなぁと思いながらも、結局それを最後まで止めませんでした(笑)。
石井:そうだったね。
大渕:申し訳ないな〜と思いながらも、それをちゃんと打ち返してくる2人の凄さ!
本西:それは主に千束ですけどね。私は横で笑いを堪えていただけなので。
大渕:千秋楽で、たきなが笑いを堪えてて可愛いかったとお客様が言っているのを見て、ちょっと嬉しかったです。可愛いさを引き出せちゃった!みたいな(笑)。
河内:でも毎回振りを考えるのも大変だよ。
大渕:心臓には悪かったです(笑)。
石井:それ以外もこの子はやってるんですよ! DAをハッキングしたのが自分だったと思って慌てるクルミのシーンで、「タブレットが、ふっタブレットってな〜」って千秋楽で突然言い出したんです! 事前に何も聞いていなかったので、急にどうした?ってなっちゃって。
大渕:前日にシャワーを浴びながら思いついてしまいまして……。
河内:確かにあのときの舞台の空気感は面白かった。生々しくて(笑)。
ーーそれは振りと捉えておきます(笑)。
本西:あと、アドリブだと車のシーンですかね。
河内:車は、アンサンブルさんが4人でタイヤの代わりになって動かしてくれていたんです。でも、箱に人がくっ付いているのって面白いじゃないですか。しかも運転しているのがウォールナットの着ぐるみっていうのもシュールで(笑)。ただ、みんな本当に頑張っていたから、どうにか面白くイジったほうが、みんなオイシイし(笑)、『リコリコ』という作品だからこそ、そういうメタ的なネタも若干だったら許されるだろうと演出の山崎さんからもOKをもらったので、タイヤを触って「これ、人なんじゃない?」とか言ってみたりしたんです。
本西:「タイヤですよ、目の錯覚です!」「触っちゃダメです!」って、たきなが言って、なんとかして車に乗せるっていう(笑)。でも毎公演違うことを言うので、私も必死で止めていました。
大渕:前半のメタ的なアドリブなどで面白さが増し増しになっていたからこそ、後半のシリアスさが際立って、心をぐちゃぐちゃにされるんですよ! さっきまであんなに笑ってたのに!って感じになるし、車は後半にも出てくるから、そことのコントラストがあって、こわっ!ってなるという。だからお二人のアドリブのおかげなんです。
ーー緊張と緩和というか、そのあたりのメリハリがアニメの面白さでもあったので、舞台も舞台ならではの緩急を付けていましたよね。その意味では第2弾も、そういうシーンはさらに増えそうです。第2弾は、どんなシーンを楽しみにしていますか?
本西:私は振り袖が楽しみです!
河内:ビジュアル撮影で振り袖を着たので、舞台で先生(ミカ)の前で見せられる日が来るのかと思ったら、泣けるだろうな〜って思いました。アニメの後半は、そういうグッとくるシーンがいっぱいあるんですよね。もちろんリコリコらしいほのぼのとしたシーンも詰め込まれていくんでしょうけど、より高低差が出てくるはずなので、第2弾も感情ジェットコースターだと思います。あと、私は壁をぶち破るたきなを見たい!
石井:楽しみ!! 私、ヘリ操縦するのかな?
本西:まだやるかはわからないですけど、そこもどうやってやるんだろうなっていう楽しみがあります!
河内:でも第1弾のキービジュアルで、そのシーンの写真を撮っているから、たぶんやるでしょ(笑)。
本西:普通に考えて、女の子が壁をぶち破って出てくるって、凄い状況ですよね(笑)。
ーーそこからのたきなは見ものですよね。
河内:たきな、あんな顔するんだ!っていうところがありますからね。
石井:あそこは鳥肌たちました!
大渕:アニメの後半を観ていて、これ絶対に舞台でやりたいでしょ!と思ったくらい心を揺さぶってくる感じがすごくて。それこそ声優さんのお芝居込みで鳥肌モノだったので、私が感銘を受けた後半を観られるのが、本当に楽しみです!
本西:あなたも出てるからね!
大渕:それも嬉しい(笑)。
ーーウォールナットとロボ太の因縁もありますから。
大渕:私、3月が誕生日なんですけど、(ロボ太役の)竹内凜太郎さんから「おめでとうございます」ってご連絡をいただいて、もう主従関係が出来上がってるなと思いました。やっぱりウォールナットのほうが上手なので(笑)。
ーー確かに(笑)。後半はシリアス展開も多めですが、ミズキが出てくると和らぐところはありますよね。
石井:確かに、あまりシリアスなところはないんですよね。
河内:ミズキなりのシリアスさは感じるけど、場に華をもたらしてくれるのがミズキだなって思います。
大渕:ミズキがいれば最悪の事態にはならないというか。でもそれはキャラが面白いからとかではなく、実はめっちゃちゃんとしているからなんですよね。
河内:一番大人だしね。
石井:千束のことはだいたいたきなが助けに行くんですけど、第1弾の舞台でも、真島に千束がボコボコにされるシーンで、袖から「てめぇ、このやろう」って本気で思っていたんですよ。たきなが先に助けに行ってるんですけど、ミズキもそのあと車で助けに行くところが快感で!
河内:あそこで「乗れ!」って言ってくれるの、めっちゃ嬉しい。
本西:嬉しい!
石井:たきなより直接的ではないけど、千束のことを思っていて、外側から助けに行くのが楽しいんですよね。
河内:これで、結婚さえできていたらね……。
本西:いや、結婚できちゃったらダメなんですよ(笑)。出来ないからミズキはいいんです!
石井:私、アニメですごく好きなシーンがあって、でも舞台ではないかもしれないくらいマニアックなところなんです。たきなが千束の余命のことを知ったときに、車でDAに行くシーン(第9話)なんですけど、尺的にはめっちゃ短いところで、千束の表情が見えないけど、いつもニコニコしている千束がそこではぶーたれてるように見えるんですよね。そこが年齢に見合った女の子に見えるのが超可愛くて! ミズキの前だからこそできる感じだったのかなと思いました。
河内:めっちゃわかります!
ーーそれを受け止めてあげているのが、すごくいいんですよね。
石井:もちろん車でのシーンなので、どうなるかはわからないですけど、アニメで初めて見たときから好きで、改めて見返したときに泣きそうになりました。いろいろ想像しちゃって。
ーーあのシーンは、たきなが来る前から千束とミズキは一緒にいたという関係性が見えるシーンですからね。
石井:そうなんです! 描かれていなかった2人の過去みたいなのが、あそこでちょっと垣間見られる。密室で2人だけになったからこそなんですよね。
河内:絶対お姉ちゃんだと思って話しているし、家族のような関係だから言えることだし。初めてできた友達みたいな感覚で心地良かった(たきなとの)関係値が変わっちゃったときに、ミズキにはほろっと出せる。あの車の中という空間が良かったんでしょうね。
石井:イライラしてチンピラに銃を撃つっていう、これまでにない、らしくない感情を出しちゃっているのが可愛いんです。
ーーあとは、ミカはかなり見どころかもしれないですね。
石井:超楽しみにしてます。
河内:強いですから。
石井:一番怖いですから。
河内:ミカと吉松の過去も含めて、お互いの想いを捻じ曲げている部分があったり、思うところがありながら、今はそれぞれの人生を生きていて、その真ん中に千束がいるというのが複雑な関係性だなと思うので、そこは舞台でも見てみたいです。
ーー見どころはたくさんありそうですね。ほのぼのするシーンも多ければいいですね。
河内:千束とたきなでお出かけするところとか。
本西:見たいですよね!
ーーでも、そのあとの公園でのシーンもありますから。
河内:そこは毎公演泣いていたらすみません(笑)。クライマックスは、DAチームも良くて、フキ(演:田上真里奈)もサクラ(演:彩木咲良)も素晴らしい活躍をするんですよね。
本西:あとはエリカも!
河内:楠木司令(演:三枝奈都紀)も大好き!
本西:どのキャラも好きすぎるんです。みんな見どころです。
ーーあとは、体力を蓄えて決戦に備えてください。真島は強敵なので。
石井:第1弾でも、千束の銃で顔に打たれても起き上がっていましたから。
大渕:あと、個人的には姫蒲(演:新谷姫加)の、あのスーツ姿も見たいです!