『パーティーから追放されたその治癒師、実は最強につき』イメージソング「奇跡」が配信開始! 楽曲を手がけた作曲家・俊龍氏の公式インタビュー公開
シリーズ累計100万部突破、影茸先生が描く異世界バディファンタジー『パーティーから追放されたその治癒師、実は最強につき』。TVアニメがABCテレビ・テレビ朝日系列全国24局ネット『ANiMAZiNG!!!』枠にて2024年10月より放送開始となります。
本作のイメージソング「奇跡」の配信開始を記念し、原作・影茸先生のコメントと、楽曲を手掛けた作曲家・俊龍氏の公式インタビューが公開されました。
Sizuk「奇跡」配信開始!
ABCテレビ・テレビ朝日系列全国24局ネット『ANiMAZiNG!!!』枠にて2024年10月から放送開始するアニメ『パーティーから追放されたその治癒師、実は最強につき』のイメージソングとして書き下ろされた、作曲家・俊龍氏による音楽プロジェクト・Sizukの「奇跡」が5月15日(水)から配信開始!
楽曲のリリースに合わせて、原作イラストを使用したミュージックビデオが公開されました。
楽曲情報
Sizuk「奇跡」
歌 Kotoha
作詞 岩里祐穂
作曲 俊龍
編曲 伊藤翼
原作・影茸先生からイメージソング「奇跡」感想コメント到着!
まず初めに、素敵な楽曲に携わって下さった全ての方に感謝を!
ラウストとナルセーナの関係にぴったりな歌詞に、透明ですっと入る歌声。
特に奇跡というタイトルが凄くしっくり来て、裏でにやにやしておりました
奇跡がリリースされてから、一番はしゃいでいたのは私だと思います笑
10月までまだお時間ありますが、是非アニメを楽しみにして頂ければ幸いです!
作曲家・俊龍氏の公式インタビュー公開!
5月15日にリリースされるSizuk9枚目のデジタルシングルは、『パーティーから追放されたその治癒師、実は最強につき』のイメージソングを書き下ろし。疾走感のある表題曲は、壮大な冒険を想像させる爽やかな楽曲となっています。音楽プロジェクトSizukの中心となる作曲家の俊龍氏が、楽曲と作品への思いを語りました。
──本作の原作を読まれたかと思いますが、印象などをお聞かせいただけますでしょうか。
設定がこれまで自分が触れてきたアニメだったり、原作だったりとはちょっと違った印象を受けました。次にどういう展開になるんだろうとか、過去にどういうことがあったんだろうというふうに、興味をそそられる内容でした。
──キャラクターは治癒師だったり、武闘家、剣士などさまざまな職業の人物が登場しますが、気になったり好きなったりしたキャラクターはいらっしゃいますか?
元々のパーティーに新しく入ってきたライラという治癒師の方がいますよね。彼女が今後どういう感じでラウストとナルセーナ2人のパーティーに関わってくるのか気になります。
いろんな思惑を持っているキャラクターだと思うので、職業がラウストとかぶっていたり役割が似ているという部分も気になります。
──今回「奇跡」を作曲するにあたって、原作を意識された部分はどのようなところでしょうか。
今回の作品は、激しく戦って魔王を倒していく!みたいなことが中心ではなく、主人公同士というか、主人公とヒロインが心を通わせつつ一緒に冒険していくことが中心で、冒険の前にもそれぞれが別々でいたりして、1人でいる切なさだったりとか、ちょっと爪弾き者にされてしまったやるせなさとかを感じていたと思います。
でも2人に温かいものが流れている、というところをかなり意識しました。
──その2人のバディー感などにインスピレーションを受けたという感じですね。その他にインスピレーションを受けた部分などはありますか?
空気感というか、物語の背景などもそうなんですけど、他にも冒険者やいろんな職業の方々がいて。それぞれのキャラクターがこうしよう!と野心を持って冒険していたり、楽しかったらそれでいいやみたいな感じのキャラクターがいたり。
この曲を通じて、主人公の2人だけではない物語中心の群像劇的な空気感を味わっていただきたいなというところも込めています。
──特に意識してこだわった部分が曲の雰囲気に込められていると。
そうですね。ある程度の疾走感がある曲なんですが、それだけではないみたいな。歌詞もそういう雰囲気を出せるよう岩里さんに書いていただいたんですが、温かさとちょっとした切なさが両方感じられる歌詞になったなと思いました。
楽曲に込められた”奇跡”と”共鳴”
──「奇跡」というタイトルなのですが、この名前にはどのような意味合いを含んでいるのでしょうか。
この二人がバディを組む前に実は会っていた、というようなエピソードがあったり、広い世界の中で奇跡的に出会って再会をするというような。毎日ではないかもしれないけど、別々にいる時にも頭の中には少しずつそれぞれの存在があって、やっとまた出会うというイメージを込めました。こう...東京では特にね(笑)
──意外と近くにいるのに入れ違いが多いですね(笑)。
なかなか物語にならないことが多いんですけど(笑)。この物語ではそれが成立しているというところがやっぱり「奇跡」だなと思っています。
──イメージソングというと、ナルセーナ視点なのかラウスト視点なのか、キャラクター視点なのかなと考えてしまう部分もあるんですけれども、今回の「奇跡」に関しては誰かのキャラクター視点というよりはナルセーナとラウストの関係性という部分を書かれたのでしょうか。
そういう関係性を客観的に見ている部分もありつつ、一人一人それぞれのイメージを込めた部分もあります。主人公を演じるお二人以外にも、他のパーティーのキャラクターを演じるキャストさんが曲を聞いたときに、「自分が演じているキャラクターでも当てはまるな」と思っていただけたらより嬉しいなと。
──本当に作品のイメージとして作曲されているんですね。この楽曲はバックコーラスなどの共鳴感がとても印象的でしたが、意識されていますか。
これまでにSizukとしてKotohaさんに何曲か歌っていただいて、ファルセットだったり、メインボーカル以外のところもすごく綺麗に歌っていただいていたので、今回は積極的にコーラスを入れようと思いまして。
Bメロの裏で鳴っているところとか、間奏の英語の部分ですね。意図的に仕掛けたいなというか、そういった部分を増やしたいなと。
最後の「地上に一人じゃない」の後のコーラスも、Kotoha さんと次に曲を作る際にやってみたいなと思っていた試みでした。
──楽曲もストリングスのアレンジやコーラスが入ることで、壮大な冒険がイメージできますね。作品への寄り添いがとても感じられます。
この作品はラスボスのようなものがいて、それに向かってみんなで戦うぞ!ボロボロになりながら戦うぞ!みたいな感じとはまた違う物語なので、「奇跡」に関してもそういう雰囲気を意識しつつ、インストで聴いてもいいなって思えるように意識しました。
編曲も伊藤翼さんにお願いして、こういう雰囲気になったらいいなといういうイメージ通りにアレンジしてもらいました。
自身の活動と作品の”繋がり”
──活動についてのお話になるのですが、プロジェクト名の Sizuk は、どのような由来や意味を込められて名付けられたのでしょうか。
元になっている「雫」という言葉は、雨だったりとか朝露だったり水滴のようなものなんですけど、そういった「雫」は太陽が出たらそのうち蒸発して見えなくなってしまいますよね。それでも大気のどこかに広がっているという。
知らないところで皆様の隣にいるかもしれないし、遠くにいるかもしれない。そういうイメージを込めています。
──素敵な由来ですね。
あとは一滴、一滴が大きな川になったりとか、始めは小さい流れですけど徐々に大きくなる。そういうイメージです。
──繋がりを意識されている感じでしょうか
そうですね。液体になったり蒸発して目に見えなくなったりするけど、そこにはある。というようなイメージです。
──プロジェクト名に込めた想い、そういったものも作曲に反映されるのでしょうか?
はい。かっこいい曲とかを作る時にも、いわゆるエモい曲を作りたいという時にも意識するところではあります。
──この曲をこういう雰囲気にしたいなど、そういったイメージの部分で編曲家さんや作詞家さんをそれぞれお声がけしているのでしょうか。
そうですね。この方とこの方はどうでしょうか、というように候補を出させていただいたり、どちらも素晴らしい方なんだけど、今回は誰にお願いしよう?といった具合に制作担当と相談しています。
──この方とこの方を掛け合わせたら面白いんじゃないかみたいな。
あとは自分が組んでみたい、お願いしてみたい、といった興味がある方を挙げさせていただいたり……。ご一緒してみたい方は、まだまだいらっしゃいます。
──今作は8thシングルの「Cotton days」に続いて Kotoha さんが連続でボーカルとして参加されていますが、ゲストボーカルを決定する際は楽曲のイメージなどに合わせているのでしょうか。
現在はAYAMEさんとKotohaさんお二人を中心にSizukのボーカルをご担当いただいているんですが、今回の曲調はKotohaさんだな、というのをチームで話し合って決めています。かなり曲調によって決めているというところですね。
──本作はいろんなキャラクターがいる中で主人公のラウストとヒロインのナルセーナのバディー感が魅力だと思います。Sizukも様々なアーティスト、イラストレーターや編曲家の方々とバディーを組むことがあると思いますが、特に意識していることなど教えてください。
Sizukの楽曲は、初めてお仕事をご一緒させていただく方や、以前ご一緒してから間が空いてしまった方など、ずっと一緒にいるわけではないといいますか、それぞれに活躍されている方や、違うチームで活躍されている方々と組ませていただくことが多いです。
初めてご一緒する方はもちろんですが、お久しぶりに会って歌詞を書いていただいたり、編曲していただく方でも、前にご一緒した時点よりもさらに色々な刺激を受けて、それぞれに作品をたくさん作っているので、ご一緒するたびに自分自身も新しい刺激をもらえて……。
──それぞれのフィールドで戦った後にまた再会するような。
はい。お久しぶりの方とか初めてお願いする方々だからこその発見というか、それが楽しさでもありまして、ドキドキするところでもあります。
──他の作品で関わられた方も別の作品でご一緒されることはあるんですか?
何曲も一緒にやっているという感じではないんですけども、何年間かご無沙汰していて、いつかはまたこの方にお願いできる時があればな、と思っていることもあります。
──ラウストとナルセーナの出会いみたいな感じですね。
そうですね!お互い成長してからまた再会する、みたいな。
──ありがとうございます。最後に本作のファンの方々へメッセージをいただければと思います。
『パーティーから追放されたその治癒師、実は最強につき』は、とても温かいものと、時にはかっこいいものや凛としたもの、それでいてちょっと切ないところがあったりと。いろいろな面が垣間見える作品だと思います。
そういった作品の雰囲気を楽しめるようにスピード感にも工夫を込めて作曲しました。それから、すっと耳にまっすぐ入ってくるような岩里さんの歌詞と、伊藤翼さんの楽器の息吹が感じられるサウンドも作品の雰囲気を一段と楽しめるものになっていると思います。
そして、Kotohaさんの魅力的ですごく説得力があるボーカルを感じつつ、『パーティーから追放されたその治癒師、実は最強につき』を楽しんでいただけたらと思います。アニメの放送も楽しみにしていただけたら嬉しいです。
『パーティーから追放されたその治癒師、実は最強につき』作品概要
あらすじ
しかし、1人の勇者によって邪竜は倒され、世界は救われた。
それから 200年あまりの時が過ぎようとしていた――。
世に数多ある迷宮都市の1つ、マータット。そこに〝無能〟と呼ばれる男がいた。名はラウスト。
職業、治癒師。ラウストはその無能さゆえに他の冒険者たちから蔑まれ、利用され、捨てられる。
そんな日々をくり返していた。
ある日、ラウストの前に1人の少女があらわれた。名はナルセーナ。職業、武闘家。ナルセーナはとあるパーティーから追放されたばかりのラウストに言った。
「お兄さん、私とパーティーを組みませんか?」
今、ラウストとナルセーナ、2人の冒険がはじまる――。
キャスト
(C)影茸・鳴海みわ/双葉社・「パーティーから追放されたその治癒師、実は最強につき」製作委員会 2024