アニメ

2024-06-12 18:00

リリーシュカとひすいは性格が全然違うのに、パズルのピースがうまくハマった感じ──『ワンルーム、日当たり普通、天使つき。』リレーインタビュー第5回：リリーシュカ役小倉唯 × 蔓深ひすい役高尾奏音

キャラクターたちのキラキラした青春感が収録現場でも感じられました

――高尾さんは役作りでどんなことを意識されましたか？

高尾：一番意識したのは、森太郎くんと話すときとリリーちゃんや女の子たちと話すときの距離感の違いですね。特に最初は森太郎くんには壁を作っているというか、男子への苦手意識が前面に出ていたので、心の距離の近さ、遠さを大事にするようにしました。それから、登場したばかりの頃はセリフが言葉というよりリアクションが多く、「ひっ……」とか「……！」のような表現が多かったんです。うまく感情を言葉にできないという表現なのですが、そのニュアンスをどうにか出せるように頑張りました。

――確かに、どこか言葉に詰まるようなところがありましたね。

高尾：そうなんです。他にも、セリフとセリフの間に「……」が入ることが多くて最初は大変でした。ただ、お話が進んでいくにつれてどんどん心を開いていくようになるので、その変化を工夫しながら演じるのは楽しかったです。

――第9話はオカルト研究部でのやりとりがあったほか、みんなで夏祭りにも行きました。

高尾：サブタイトルの「こわくないよ」がひすいっぽくてかわいいなと思いました（笑）。あとは、やっぱりひすいがカッパになって涙目になるところが好きです。台本とリハーサル用の映像からもひすいのかわいらしさが伝わってきて、早く演じたいと思いました。

小倉：リリーシュカのせいでひすいも森太郎も大変なことになってしまって。

　
高尾：そうですね（笑）。森太郎くんからすれば橋の上から落ちそうに見えましたからね。

小倉：「自分に酔ってしまった」という理由もすごかった（笑）。

高尾：でも、そのおかげで森太郎くんと少し近づけたのか、決して嫌いなわけではないと本音を言うことができて、ひすいなりの葛藤が少しだけ解決したのがよかったです。

――お祭りのときのリリーシュカはテンションが高かったですよね。

小倉：やっぱりちょっと変わった子ですよね（笑）。その発言、行動の一つ一つにクスッとさせられました。でも、そのテンションからみんなと一緒にいるのが本当に楽しいんだろうなと伝わってきて、演じていてもほっこりしました。

――そして、第10話ではヒロインたちだけで映画館に行きました。女子トークもたくさんありましたが、こちらのエピソードを振り返ってみての感想はいかがですか？

小倉：この話数でヒロインそれぞれの個性がようやく混じり合ったのが嬉しかったですし、わちゃわちゃした日常をみんなと一緒に録れたのも楽しかったです。

高尾：アフレコ現場、楽しかったです！　キャラクターたちのキラキラした青春感が収録現場でも感じられました。私は高校生の頃、みんなと映画館に行くようなことがなかったので、アニメで経験できたのが嬉しかったです（笑）。

小倉：みんなで青春したな～って感じだったよね。

高尾：のえるちゃんにも共感しちゃいました。

小倉：のえるが、みんなとはもう友達だったと気づけたのもよかったです。最初は「友達だと思ってなかったの!?」と私も少し驚きました（笑）。でも、改めて仲間意識が芽生えたことで、のえるをはじめきっとみんなの見える景色も変わったと思いますし、すごく素敵な瞬間だったなと思います。

――結果的にはよかったですけど、のえるは確かに「友達だと思っていなかったの!?」ってツッコミを入れたくなりますよね。

小倉：いつもはみんなを振り回すリリーシュカですら、「私はのえる嬢と友達だが」と驚いていたのが新鮮でした。こんなにリリーシュカが引くことはないので（笑）。

高尾：新鮮といえば、読書好きのひすいが映画と原作についてたくさん語るシーンも印象的でした。自分が好きなものに関してはこんなに喋るんだって。

――では、恒例の「最近見た天使な人、もの、こと」を教えていただけますか？

小倉：私は、奏音ちゃんが天使です。

高尾：えぇ～!?　私も小倉さんって言おうとしていました！

――相思相愛ですね（笑）。理由も伺っていいですか？

小倉：今でこそ大人になった奏音ちゃんですが、私から見ると印象はやっぱり幼い頃のままなんです。幼い頃の空気感のまま美しく成長されたというところが、天使です！　あと、『天使つき。』の音響打ち上げで奏音ちゃんと隣同士になったんです。そのときに「小倉さんの横にいれば安心だと思って、ここに座らせていただきました」と言ってくれて。もうその言葉にキュンキュンしてしまって、ずっと独り占めしたいと思いながらおしゃべりしていました。

高尾：あのときはありがとうございました！　実は小倉さんの「天使」エピソードも音響打ち上げのときだったんです。小倉さんのおちゃめでかわいらしい部分が見られて……。あの、覚えています？

小倉：あ～、もしかして…（笑）。

高尾：小倉さんがつむぎ役の集貝（はな）さんに、「寝具にこだわったり、お金をかけたりするんですか？」と聞かれたたときに、小倉さんが「寝具にお金をかける」を「寝具にお金を引っかける、ぶら下げる」と勘違いされて（笑）。

小倉：「お金を……かける……？」みたいになってしまって（笑）。一瞬、時が止まりました。

一同：（笑）。

高尾：本当に時間が止まっていました（笑）。

　
小倉：完全に勘違いしたまま、「お金はかけないです」と答えてしまって。

高尾：小倉さんはお金をかけないんだと、小倉さんと私たちですれ違いが生まれたんです。

小倉：そのあと、お金をぶら下げることじゃないんだ、投資するという意味なんだとようやく気づいたのですが、私の抜けている部分を皆さんに見られちゃったなと（笑）。奏音ちゃんの前ではずっとお姉さん感を出してたのにね。

高尾：でも、小倉さんのことがさらに大好きになりました！　天使です！

――ありがとうございます。いよいよ終盤を迎えますが、ここからの見どころを教えていただけますか？

高尾：第11話は、なぜひすいがこういう子に育ったのか、その人生の背景がわかる話数でもあり、彼女の素敵なシーンもあるので、ぜひ楽しみにしていてください。女の子同士の絆もますます深まって、よりキラキラしていくのでそちらも楽しんでいただけたら嬉しいです。

小倉：皆さんお待ちかねの温泉回なので、楽しみにしていただきたいです。また、非日常的な空間で展開する人間関係の面白さ、切なさ、かわいさがたっぷり詰まったお話でもあるので、一緒に思い出を作る気持ちで見ていただけたらなと思います。

TVアニメ『ワンルーム、日当たり普通、天使つき。』作品情報

放送・配情報

＜放送＞
4月6日(土)より放送開始！

TOKYO MX：4月6日より毎週土曜日22:00～
関西テレビ放送：4月7日より毎週日曜日26:29～
テレビ愛知：4月9日より毎週火曜日25:30～
ＢＳ日テレ：4月6日より毎週土曜日22:30～
AT-X：4月7日より毎週日曜日21:30～
※【リピート放送】毎週水曜日29:00～/毎週日曜日6:30～
北海道テレビ：4月10日より毎週水曜日25:55～
新潟テレビ21：4月15日より毎週月曜日25:15～
秋田朝日放送：4月15日より毎週月曜日25:20～
テレビ愛媛：4月15日より毎週月曜日25:30～　※初回のみ25:45〜の放送となります。
長崎文化放送：4月24日より毎週水曜日25:18～
YTS山形テレビ：4月25日より毎週木曜日25:40～
北陸朝日放送：5月11日より毎週土曜日26:30～
東日本放送：5月17日より毎週金曜日26:25〜

＜配信＞
■ABEMAにて3月30日(土)より毎週土曜日22:30～
地上波1週間先行・単独最速配信！

■dアニメストア：4月6日(土)22:00～配信開始

■4月8日(月)22:00～順次配信開始
【見放題サイト】
マンガUP！／Prime Video／ニコニコチャンネル／ニコニコ生放送／バンダイチャンネル／Hulu／FOD／DMM TV／J:COM STREAM／auスマートパスプレミアム／milplus／TELASA／U-NEXT／アニメ放題／Lemino／ひかりTV／SPOOX／TVer

【都度課金サイト】
Google TV／YouTube／クランクイン！ビデオ／Happy!動画

※放送・配信日時は変更になる場合があります。

イントロダクション

高校1年生になり、一人暮らしを始めた徳光森太郎。
ある日、ベランダを覗くと清楚で可憐な女の子「とわ」が眠っていた。

どこか天然だけど、間違いなくいい子な彼女。
その正体は――「天使」だった。

行くあてもないとわと始める、
とっても甘くて、とってもピュアなワンルーム生活。
森太郎は、無垢な天使と少しずつ心を通わせていくけれど……。
さらなるワケあり少女が次々と現れて!?

天使と高1男子が織りなす癒やされ同居ラブコメ、開幕！

スタッフ

原作：matoba(掲載月刊「少年ガンガン」スクウェア・エニックス刊）
監督：大西健太(オクルトノボル)
シリーズ構成・脚本：ヤスカワショウゴ
キャラクターデザイン：上武優也
色彩設計：吉田隼人
美術設定：海津利子(スタジオちゅーりっぷ)
美術監督：根岸大輔(スタジオちゅーりっぷ)
撮影監督：青木睦希(旭プロダクション)
編集：本田優規(旭プロダクション)
3Dディレクター：中島豊(旭プロダクション)
音楽：滝澤俊輔(TRYTONELABO)
音楽制作：日本コロムビア
音響監督：中谷希美
音響制作：ブシロードムーブ
アニメーション制作：オクルトノボル

オープニングテーマ「君色のキセキ」／小倉唯
エンディングテーマ「Sunny Canvas」／サンドリオン