昭和から令和までの神曲をウタヒメたちが熱唱！　『ウタヒメドリーム』1周年を記念した『ウタヒメドリーム2ndライブ～見たいの満天のペンライト～』レポート

桜木舞華役の鈴木杏奈さんはソロの2曲で、ぶち上げる！

しんみりした空気をぶち破るようにキーボードの激しいイントロと照明が真っ赤に染まる中、桜木舞華役の鈴木杏奈さんが現れ、会場から「オイ！　オイ！」の掛け声。舞華ソロのオリジナル曲の「Haze」。『鬼滅の刃』の「紅蓮華」などでおなじみの草野華余子さんによる作詞・作曲、数多くのアニソンを手掛けてきたR・O・Nさんが編曲という夢のタッグが実現した一曲。Aメロのロック調からBメロで落ちて、再びサビで盛り上がり、鈴木さんのハイトーンボイスとシャウトが冴える。そして歌唱中、右腕を曲げながら何度も振り上げた。間奏になるとBPMが一段と速くなり、「行くよ！」の鈴木さんの声に、会場も「オイ！　オイ！」とペンライトと声を上げた。激しく燃えた後は振り返ってキメ！

鈴木さんは間髪入れずに新曲の「AMBITION」を歌い出す。女性ダンサー2人が登場し、激しく踊り歌う姿はロッククイーンそのまま。後方のベースを背面引きするほどノッている。サビの開けていく感じが心地いい。この曲は『俺は全てを【パリィ】する』のOP曲で、ED曲と同じく8月28日発売。2曲を聴いてアニメを見たくなった。歌い終わった鈴木さんは「みんな、初披露とは思えないほど、めちゃめちゃ盛り上がってくれてありがとう」。

「ここから後半戦です。まだまだ盛り上がれますか？」とあおって、次のウタヒメにバトンタッチ。シンセのイントロがシティポップっぽい「雨のプラネタリウム」を歌うのは其原さん。髪型はデビュー当時の原田知世さんをほうふつとさせる。歌いながらダンサーと踊る振りは3人シンクロしている。バックには夜の雨空とビル群が映し出される。円を描く仕草は傘を表しているのかも。情感を込めて歌う姿に会場のペンライトの振りも強くなっていく。

粉雪が降り注ぐ映像が映し出され、ピアノのせつないイントロが流れると、花耶さんが静かに現れた。歌う「DEPARTURE」はウインターソングで、花耶さんのクリアボイスに、会場も澄んだ空気感に。花耶さんがマイクを口元からはずしているのに英歌詞のラップパートは聞こえる。2コーラス目になったら鈴木さんが合流してデュエットに。大サビになると向い合い、そして背中合わせに。2人で歌うglobeの曲も味わい深い。

ドラムの大きなイントロは「セーラー服と機関銃」で、現れた其原さんも白いセーラー夏服を着用。さわやかな声で歌っていると、2コーラス目にステージから降りて客席へ。思わずサプライズに、お客さんもリズムに合わせてペンライトを振りながら驚いた表情。アウトロが終わるとマシンガンを手にして、撃ち抜く仕草。そして「かい・かん」のフレーズ。薬師丸ひろ子さんのムーブをしっかりコピーしていた。

ギターの激しいリフから「MONEY」のイントロに。浜田省吾さんのワイルドさと熱さを、倉知さんがどう表現するのか楽しみだった。「ロックで行くよ！　みんなの声を聞かせて！」と会場をあおった後のAメロから速いドラムビートにのって、スタンドマイクを華麗に操り、ワイルドに歌い、サビ前では「わ～！」とシャウト。ステージを動き回り、間奏ではギターと背中会わせに。今年1月に見た浜田さんのライブシーンを思い出し、頭の中でこぶしを何度も挙げる自分がいた。

聴きなじみのあるシンセのフレーズで盛り上がる会場。あの人気曲「Get Wild」で、ストリートを連想させるバックの映像に、スーツ姿で黒いサングラスをかけたダンサー2人を引き連れた鈴木さん。クールだけど熱く歌う鈴木さんの歌声にお客さんも嬉しそう。ペンライトもリズムにのって、サビでは激しく強く。ダンサーの開脚や大きく足を回した動きはダイナミック。間奏では自然と手拍子が沸き上がった。2曲共、「ワイルド」がキーワードかも。

メンバー全員のあいさつから本編のラストはミディアムバラード

鈴木さんが「楽しんでる？」と問いかけると「おおっ！」と賛同の声。そこに「『Get Wild』最高！」と他のメンバーがステージに集合。最後の曲の前に一人ずつごあいさつ。

「たくさんの方に見ていただいてとっても嬉しかったし楽しかったです。またどこかでお会いしましょう！」（夢咲伊吹役　山﨑玲奈）、「皆さんの推しグッズが輝いております。満天のペンライトを見ることができました。これからもついてきてください」（桜木舞華役　鈴木杏奈）、「私たちが大好きな歌を届けることができて、こんなにきれいな光景を見ることができて、『清美、感激！』でした。またお会いしましょう！」（真白清美役　其原有沙）、「皆さん、素晴らしい盛り上がりでした。そして満天のペンライトを見られて幸せでした。これからも『ウタヒメドリーム』の応援よろしくお願いします」（HiREN役　花耶）、「みんな、お星さまみたいだね。1stライブの時よりもペンライトが増えたんじゃないですか？　『ウタヒメドリーム』は素敵なコンテンツだと思うし、みんなで歌うのが幸せで。もっと盛り上げていきましょう！」（水月ひかり役　礒部花凜）、「1回目よりもコツがつかめてみんなで成長できた気がします。始まったばかりのコンテンツなので、一緒に歩んでいけたらと思っています」（高木 凛役　鷲見友美ジェナ）、「ライブやリハを重ねるごとに歌っていいなという気持ちが増していきます。音楽の楽しさや歌の素晴らしさをお届けできていたら嬉しいです」（萩原ひまわり役　倉知玲凰）。

お客さんとの記念撮影を終えると、メンバーいわく「我らの座長」の山﨑さんだけ残って、本編ラストのバラードナンバー「STYA WITH ME」。ピアノの調べの後、泣きのギターのイントロで、この曲も歌謡ポップス。山﨑さんが生まれる前の曲で、かつてのスナックでは歌自慢がこぞって歌った曲。そんな男の繊細さやせつなさを見事に山崎さんは歌い上げると小さく頭を下げ、会場から大きな拍手が起こった。すると明るい笑顔に戻り、「また会いましょう！」。