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「アニポケ」高岸美里亜がポピーを演じる上で感じたファンの方の熱意/インタビュー

「ポピーちゃんの芯の強さに支えられています」――「ポケットモンスター」 テラスタルデビュー編ポピー役・高岸美里亜さん インタビュー|「夢」だったアニポケ出演、『ポケモン』ならではの収録現場は刺激的な経験に

 

役作りで意識したこと、キャストが揃う収録現場は刺激的な経験に

――それでは収録について伺っていこうと思います。役作りで難しく感じたことなどを教えてください。

高岸:ポピーちゃんが初登場した第46話はセリフが一言だったんです。アニメとしてポピーちゃんがどう描かれていくかという部分が分からない状態での収録だったので、どうしようかな? とすごく考えながらの収録でした。

ポピーちゃんは大人に囲まれていて、いわば子役のような、ちょっと大人の世界に足を踏み入れている子だけど「四天王」という立場でもあるので、逆に子どもっぽくしすぎなくてもいいのかなぁと

そのバランスを考えた時にお姉さんっぽい大人な部分と、良い大人に囲まれながら純粋に育った等身大のポピーちゃんを、幼くし過ぎないようにしようと思いました。音としての表現としても、幼さを表現するのではなく、あくまでポピーちゃんの喜怒哀楽を出すことを意識して演じるようにしました。

 

 

――子どもの中でも大人びた雰囲気を出す時は技術的にどういうふうに演じられるのでしょうか?

高岸:私もまだまだ成長途中の身ではあるんですけれども、私の場合は子どもを意識した時に幼く音をキュッと絞ったりとか、(幼く舌足らずなトーンを出しながら)こういうふうに音としての表現を舌足らずにするとか。お芝居というよりは、あえて幼い声を出すという技術的な部分だと思うのですが。

ポピーちゃんは見た目的にはそういうふうに演じてもおかしくはありませんが、そうではないポピーちゃんを私自身も見てみたいなという想いもあり、声のトーンも意識し過ぎずに、大人でも子どもでもない等身大のまっすぐな感じで演じるようにしました。

――ディレクションでは台本を読んで、すでに作っていたお芝居が採用されたような形でしたか?

高岸:そうですね! もちろん、ディレクションとしてこういう表現をしてほしいというところは音響監督さんからいただいたりしましたが、声のトーンの幼さなどの年齢感みたいな部分は言われることはなかったので、そのまま本番も同じ形で演じさせていただいています。

――先ほど、音響監督のお話がありましたが、アニメ「ポケットモンスター」ならではのお芝居や現場の雰囲気などがありましたら教えてください。

高岸:私としては、初めてのアニメ『ポケットモンスター』の現場で。ポピーちゃんが四天王としてバトルをするシーンは私からすると初めてのポケモンバトルですごくドキドキしながら現場に臨みました。ひとつひとつの台詞に対しては、細かく修正を入れていただくこともあり、そうして役作りの方向性を定めていきました。

 

 

――ほかのキャストさんとは一緒に収録されたのでしょうか?

高岸:そうですね。ほぼみなさんが集まっていました。特に第55話(「対決!パルデア四天王」)は、何十年もお芝居を続けている憧れの声優さんがたくさんいらっしゃるなかでの収録だったのでとても緊張していました。

本当に緊張し過ぎて、ご挨拶はさせていただいたのですが、ガクブルガクブルとしておりました。チリ役の斎賀みつきさんがお隣に座られていてドキドキしました……(笑)。

あとは、やはりみなさんのお芝居の熱量がとても伝わってきて、みなさんのお芝居とポピーちゃん自身の精神力の強さに支えられながら、収録に挑むことができました。

――そんな「アニポケ」の現場で生まれたお話の中で、高岸さんイチオシの回を教えてください。

高岸:ドットとカヌチャンが出会う第39話(「カヌチャンとこだわりのハンマー」)がすごく好きです。

ドットが可愛いピンク色のマイクを買った後にカヌチャンがマイクを奪ってしまうんです(笑)。

ドットも買ったマイクを諦めてその場を去ってしまうのですが、その後にカヌチャンがマイクで作ったハンマーをドットに見せに行こうとするんですよ。ドットからしたらもうあげてしまったマイクだったのですが、カヌチャンは嬉々としながら返そうとするので、その状況とのギャップにやられてしまって……(笑)。

 

 
その後、ドットと別れるシーンではカヌチャンがうるうるとし始めて、初対面が初対面なだけあって、その心を許してしまっている感じもめちゃくちゃ可愛いなぁって。最後にはドットにゲットされるのですが、あのシーンは本当に何も言えない……優勝です。(拍手しながら)

あかちゃんのように純粋なカヌチャンや、衝撃の出会いなのにその後は優しく接するドットとか、クワッスのお兄ちゃんっぽさが出ているところも良くて、この回は大好きすぎて何回も観ました。

――ありがとうございます! それでは最後に、本作の見どころや四天王戦前の意気込みをお聞かせください。

高岸:今回は特にバトルシーンが多くなりますし、そのバトルの中でキャラクターが成長していく過程が見られるのが「テラスタルデビュー」編の魅力なんじゃないかなぁと思っています。

ポピーちゃんたちによる四天王の戦いでも、リコ・ロイ・ドットの3人がバトルを通して少しずつ、それぞれが違う成長を遂げているのがとても印象的だったので、「これからもバトルを通してどんどん成長していくのかな?」と思うと、すごく楽しみだなというふうに私自身も思っています!

ポケモンのゲームを通してたくさんの方に愛されてきたキャラクターをアニメとして今回、演じさせていただけて嬉しさと同時にすごいドキドキもあるんですけれども、個性豊かな四天王の魅力とポピーちゃんの芯の強さに支えられながら、私も精一杯、演じます! みなさんも素敵なポケモンライフをこれからも楽しんでいただければ幸いです!

 
[取材&文/笹本千尋]

 

テレビアニメ『ポケットモンスター』

テレ東系にて毎週金曜よる6時55分から放送中
※一部地域では放送日時が異なります
※放送内容が変更になる場合があります

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