伊藤美来の“今”が伝わるライブツアー『ITO MIKU LIVE TOUR 2024“from now on”』初日の愛知公演をレポート！　初披露曲や新たな演出に「最初からクライマックスでしょ？」

全国4都市を巡る伊藤美来さんのライブツアー『ITO MIKU LIVE TOUR 2024“from now on”』が開幕！　6月23日（日）に愛知県芸術劇場大ホールで行われた初演を皮切りに7月15日（月・祝）の東京公演まで駆け抜けていきます。

5月1日（月）にリリースしたシングル「Now On Air」とリンクするようなツアータイトルも気になるところ。アニメイトタイムズでは、ツアー初日となる6月23日の愛知芸術劇場でのライブの模様をお伝えします！

伊藤美来｜アニメキャラ・プロフィール・出演情報・最新情報まとめ

声優の伊藤美来（いとうみく）さんは1996年10月12日生まれ、東京都出身。『五等分の花嫁』の中野三玖役をはじめ、『BanG Dream!』の弦巻こころ役など、人気作品のキャラクターを多く演じています。こちらでは、伊藤美来さんのオススメ記事をご紹介！

今回のツアーはスト－リー性のあるセットリスト、初の演出、ステージで初めて歌う曲など見どころいっぱいのツアーに！

伊藤さんのライブツアーのOPの演出はいつもお客さんを驚かせてくれます。Live Tour 2022『What a Sauce！』では上空からステージへ、Live Tour 2023「Every Day is a Gift」ではミュージカルのレヴューよろしく、ツアー名のネオンライトと共にダンサーと華やかに。そして今回のツアーも注目ポイントの1つとなっていましたが、これまでとはまた違った形で引き込まれるような、本ツアータイトルならではのOPに。

歌唱以外の第一声は、満面の笑顔で「『ITO MIKU LIVE TOUR 2024“from now on”』へようこそ！　名古屋のみんな！　会いたかったよ！」。ちなみに昨年のツアーで、名古屋市公会堂に訪れた時は大雨でしたが、この日は小雨と聞いて、一安心。そして「ツアーのうちの1日でも晴れればいいな」と目標を掲げる伊藤さん。自称「雨女」パワーに加え、梅雨に入ってからのツアーという逆境を乗り越えられるのでしょうか？（笑）

お客さんを煽りながら熱く歌ったり、キュートな曲ではかわいい声と仕草でキュンとさせ、ライブではおなじみとなった「みっくダンサーズ」とも息の合ったダンスで魅せてくれます。またツアー初日ということで、ステージで歌うのが初めての曲も！　

視覚的に楽しめる演出は今回も健在。バックの映像からスポットの一つひとつまで意図を感じられます。伊藤さんのライブでは初めて使用する効果・演出も登場。「いつもは演出についてはファイナルまで触れないけど、今回はすごいから初日から触れちゃいます！　すごくないですか？　私も今日初めて本物を見てビックリしました」と伊藤さんも驚くほどの出来栄え。また序盤のMCゾーンでは伊藤さんいわく「どうでしたか？　最初からクライマックスでしょ？『まさかこうくるとは？』と思ったでしょ？」と、してやったりという表情。

ミディアム調のバラードをピンスポットの中で熱く歌い上げる姿は美しくて、温かい。アウトロ後には大きな拍手が送られました。衣装もお楽しみの1つですが、「今、私キラキラしてると思います」という衣装をみんなにじっくり見せると、会場の「かわいい！」の声に嬉しそう。

また声出し解禁してのツアーはまだ数回ということで、ライブでは恒例のお客さんからの「回って！」という声が気持ちよかったらしく、「もう一回言ってもらっていい？」とお客さんにおねだりした上で「そこまで言われたら仕方ないですね」と言いながら笑顔で一回転する、おちゃめな伊藤さん（笑）。

「ここまで駆け抜けてきましたが楽しんでますか？」とお客さんに問いかけると「楽しい！」の声を聞くとホッとした表情で、「よかった！　みんなにどうしたら楽しんでもらえるかなと作ってきたけど、本番を迎えるまでドキドキするんです。だからみんなから楽しいと言ってもらえて、私もスタッフさんもダンサーも大きな自信になっていると思います。でもまだ終わってない、初日なのに！」と満足そうに語る伊藤さん。アンコールまで全力疾走で、初日の愛知公演を終えました。

今回のツアーもテーマを掲げており、アンコールの最後まで聞いてみると、納得できたり、1曲1曲に意図を考えられる、シンプルに楽しめるけど、ストーリー考察もしがいがあるセットリストになっている印象。また、「Now On Air」を引っ提げていることもあり、パフォーマンスをはじめ、幕間映像や演出からは、ファンへ向けて、伊藤さんが自身の“今”を伝えるような内容に。

2022年のツアーでは「みんなのおかげで自分を肯定できるようになりました」、2023年のツアーでは「みんなと一緒なら大変な日々も受け入れられる。自分を奮い立たせてきたものをみんなにもギフトしたい」と語っていましたが、その延長線上にありつつ、また新しい伊藤美来が見られるライブになっていました。

ツアーで初めて行く宮城、おなじみの大阪、そしてファイナルの東京まで、伊藤さんがどんな軌跡を描いていくか、そしてこのツアーのタイトルの意味「ここから先」がどんな意味を持つのか。ぜひ会場で、五感すべてを使って体感してください。

[文／永井和幸　撮影／鳥谷部宏平]