音楽
千葉翔也 8/28発売シングル「Contrail」インタビュー

千葉翔也さん1stシングル「Contrail」発売記念インタビュー! 「僕の飛躍の軌跡を見せたい、という気持ちを歌詞に込めました」

アーティスト活動で自分がやっていきたいことを歌詞に

――そんな大きなステージを経ての今回のシングルは、どんなコンセプトを持って制作に入られたのでしょうか?

千葉:デビューEPではロックを軸にしながらも、楽曲の雰囲気は幅広く出したくて、結果的にもともとの想定よりも多種多様な曲が揃ったんです。

そういった楽曲の方向性も含めてEPで自己紹介が済んでいるぶん、1stシングルはどうしたらいいんだろう?とちょっと悩んだところもありましたが、今の自分がどう思っているかを大事にしたいな、と。

デビューEPを起点に、この先どこに向かっていきたいか。スタッフの方ともいろいろと話し合って、わりと疾走感のある曲、攻めるというか、僕自身も駆り立てられるような曲にしよう、というところから始まったように思います。

▼デビューEP「Blessing」全曲試聴動画

 

――デビューEP収録の「Blessing」「I'll be」に続き、千葉さん自ら作詞した表題曲「Contrail」は、“飛行機雲”を意味するタイトルだとお聞きしました。

千葉:最初は疾走感と言うと、爆発や火花などのイメージが強かったのですが、自分の中で突き詰めていった結果、爆発そのものよりも、その衝撃で飛んでいく軌跡を見せたい、という想いが湧き上がってきたんです。

飛行機雲を描いている飛行機は僕で、それを僕の曲を聴いてくださる方が見ている……今回の歌詞では、そんな情景を具体的に言葉にしました。

また、悩んだり、立ち止まったりしてしまった人たちに対し、自分のアーティスト活動を通して何か働きかけたい、という気持ちも表現しています。

――デビューEPから短期間で計3曲の作詞に挑戦したことになりますが、歌詞を書く作業についてはいかがですか?

千葉:楽しいと言えば、楽しいのかな? 書き終えた時は本当に感慨深いですね。今回も書けた~!と、めちゃくちゃテンションが上がって部屋で踊っていました(笑)。

完成するまでは、本当にこれ書き終わるのかな……と思ったりもするんです。やっぱり楽曲の良さがすでにあるので、それを壊してはいけないという難しさも感じますし。

今回は最初に「contrail」と「distrail」という、2つの言葉を決めて書き始めました。「distrail」とは、広がった雲の中を飛行機が通ると、何もない道のようなものができることを表す、「contrail(飛行機雲)」とは逆の言葉。

それも自分がアーティスト活動でやっていきたいことだって思ったんです。僕は大きな世界観だけじゃなくて、身近にあることを歌詞に書きたい。仮に通ったあとに何も見えなくても、“何もない”は残るみたいなのが活動とリンクするなと。

――その中でも、特にお気に入りのフレーズは?

千葉:まずは「bon voyage」かな。良い旅を、という意味ですけど、この言葉が自分にとって追い風にならない時もあると思うんです。そもそも良い意味で投げかけられていなかったりも。でもそういう気持ちも全部、素直に受け止められたらいいよね、と思って入れました。飛行機のイメージとも合うし、気に入っています。

あとは、「ただ1つのストーリーライン」の部分。楽曲のラストに出てきますが、実は最初に決まったフレーズなんです。

自分の後ろに何ができているのか、わからないまま前を向いて進んでいるけど、ふと振り返った時に、それがストーリーライン=物語になっていたらステキだなという想いと、進み続けるだけだから振り返っている場合じゃない、そんな2つのニュアンスを込めています。

小さくても、大事な一歩を進むための曲が揃った1枚

――カップリングの2曲のうち、「Liar Game」はロックというよりも、ダンサブルな印象のナンバーですね。

千葉:デビューEPの「感情論」に通じるところがあるなと思いつつ、結果的にはまったく違う雰囲気に仕上がりました。

今回のシングルは僕の誕生日の前日、8月28日に発売されるので、何となく明るい1枚にしたいと考えていて。そことは差をつけて、ややクールな印象を残すような、リズミカルでダンサブルな曲にしたい、というところから始まった曲です。

いろいろとディスカッションしながら作っていった部分もあり、1番のサビとラスサビの歌詞がまったく一緒なのに、聴こえ方が変わる感じになったのが特徴かなと思います。

――レコーディングの時に、歌い方を変えたのでしょうか?

千葉:いや、歌詞ができた段階で、自然とそう聴こえるように作っていただいた感じです。なので、レコーディングではわりとニュートラルな感覚で歌っています。

でも、これめちゃくちゃ難しかったんですよ。歌うまでは気付きませんでしたが、リズミカルなぶん、息継ぎする間がなくて。

あとは、あまり暑苦しくない雰囲気にするために、わりと静かめに歌いたかったんですけど、静かとエネルギーがないというのは全然違うんだな、と改めて感じました。

――もう1曲の「Steps」は、アップテンポの明るいナンバーですね。

千葉:ハッピーな曲がいいね、とこれも集めていただいたデモ曲の中から選ばせていただきました。「足元から虹がかかる DreamStep」という歌詞が、すごく気に入っています。そう言えることも幸せだし、情景を思い浮かべるだけで笑顔になれそうだなって。

「Steps」は、このタイミングでなければ作っていない曲かもしれないですね。完全にロックかと言えばそうでもないし、だからと言って恋人に対するラブソングでもない。

自分の誕生日前日に出すシングルということで、1日1日を大事にする気持ちだったり、それを一緒に大切に思ってくれる人がいる喜びだったりを、落とし込めたように思います。

――デビューEPとはまた違った方向性の3曲が揃った感じです。

千葉:「Contrail」が僕の歌詞のせいもあって、思いのほかシャープな曲になったからこそ、「Liar Game」と「Steps」に関しても王道からは少しはみ出してしまったというか。

特に「Steps」は、このあと長年歌い続けていった時、そのタイミングによって意味合いが変わってくるような温かい曲になった気がします。

でも、スタンス自体はデビューEPの時と変わらないというか。今回のシングルも自分っぽいなというのはすごく感じますね。

――ご自身が思う“自分っぽさ”って、言葉にするとどんなものでしょうか?

千葉:何だろう? 僕自身もまだ一生懸命進んでいるというか、何とか言葉を生み出している感じみたいなものかなぁ……。

例えば「Liar Game」は、もっと語感重視の歌詞でも合う曲なんですけど、やっぱり自分が歌うなら嘘は付きたくないし、「明日の自分を少し好きになれるように」みたいな、自分の想いも込めたいなと。

デビューEPに引き続き、小さくても大事な一歩を進むための曲が揃ったのではないかと、できあがってみて思いますね。

――ところで表題曲の「Contrail」は、初回限定盤に付くM-CARDにMusic Videoが収録されます。

千葉:大まかに2種類の衣装があり、1着は閉塞感から抜け出そうとする心情を表していて、もう1着は最終的に屋外に飛び出していく、という解放感のある、わりとポップな色合いのものなんです。

それに合うように、バックのLEDモニターに炎や空、それこそ飛行機雲の映像を照射しながらパフォーマンスさせていただいたんですけど、すごく曲の世界観が広がったようにも感じて。「Contrail」らしいMVになったと思います。

▼「Contrail」Music Video

――ジャケット写真も飛行機雲が印象的ですね。

千葉:初回限定盤は実際に屋外で撮ったんですけど、いい感じの雲と、たまたま入り込んだ鳥(笑)。このリアルな鳥が雰囲気を出していますよね。

通常盤の方は、マッピングで映し出していただいた飛行機雲。「Contrail」のコンセプトをしっかりと表せたようで、めちゃくちゃ気に入っています。

▼ジャケット写真(左:初回限定盤/右:通常盤)

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