音楽
直田姫奈が『My Truth』で紡ぐ序章と歌に込めた湿度【インタビュー】

『My Truth』は、物語が繋がる全3部作の第2部。うごめく感情を表現した歌い方で「湿度の高い歌にできた」ーー直田姫奈さん 2ndデジタルシングル&1stライブ振り返りインタビュー

2024年4月17日(水)に、1stデジタルシングル『ラベンダー・ブルー』でソロアーティストデビューを飾った、声優・アーティストの直田姫奈さん。同年5月4日(土)には、初のワンマンライブとなる『直田姫奈 Hina Suguta 1st LIVE - Sings -』が開催されました。

そして2ndデジタルシングルとなる『My Truth』が、7月24日(水)にリリースされます!

アニメイトタイムズでは、リリースを控えた直田さんにインタビューを実施。『My Truth』に込められた思いや『ラベンダー・ブルー』との関係、さらに1stライブの舞台裏などについて、存分に語っていただきました。

「こんなに緊張しないライブは初めてだった」と語る、1stライブの舞台裏

ーー前回のインタビューでは、1stライブまで2ヶ月を切っている中、急ピッチでギターを含めた新曲のレコーディングをしているとおっしゃっていました。さらにライブではギター演奏で参加する曲もあって……練習や準備を考えると、直田さんの活動時間は本当に24時間なのかな?と思いました……!

直田姫奈さん(以下、直田):24時間ですよ(笑)。練習自体は深夜に行っていますが、睡眠時間を削って練習するタイプではないので、ちゃんと7、8時間は寝ています。楽器のレコーディングに関しては、前々日くらいにヤバいと思い、譜面を作るところから始めて……夏休み最終日みたい(笑)。

ーー譜面から作るんですか?

直田:コード譜などの大枠の譜面はいただいているのですが、実際にどうやって弾くのかはギターの音源を聴いて、自分のわかる範囲で譜面に起こすんです。それを練習してからレコーディングに行きます!

ーー耳コピに近いような形から入られるんですね。

直田:ギターのレコーディングに関してはそうですね。歌に関しては、もうちょっと時間がかかりますが、今までたくさんの楽曲を歌ってきたがゆえに、譜面を見ながらであれば早くメロディを覚えられるようになってきていて。1、2時間あれば歌えることが多く、そこからニュアンスの付け方を考えていきます。時間がかかるのは、作品で携わっているバンドの方で……(笑)。

ーーそちらの活動は、お一人ではないですしね。

直田:向こうはギター一本に集中できるものの、バンドとして合わせてミスをしないところまでいくには1ヶ月くらい、じっくり時間をかけて練習をしています。そう考えると、個人での活動は歌いながらギターを弾くのが前提なので、バッキング(※歌の伴奏となる演奏)とかが多いんですよね。今まで培ってきたもので応用ができているから、実は時間はかかっていないんです。

ーーやはり、ギターが演奏するパートによって、練習の仕方も変わるものなんですね。

直田:そうですね。今回は、5月のライブの2週間くらい前までバンドの方のライブで稼働していたので、終わったあとの2週間で頭を切り替えて、個人での活動に集中しました。毎日寝る前に必ずセットリストを通して練習して、身体に叩き込むやり方で練習しています。だから、あまり時間がかかっていないんですよ(笑)。

ーーとはいえ、お忙しい中で大変だと思いますが……。

直田:みなさんが働いている時間に練習しているようなものですから、一緒です(笑)。たまにドラマを見ながら練習していますし……根を詰めてやるのではなく、楽しくやっています。

ーーではそんな1stライブ(『直田姫奈 Hina Suguta 1st LIVE - Sings -』)について改めてお聞かせください。ライブを終えられて、率直な感想としてはいかがでしたか?

直田:振り返れば、あっという間で……濃厚な時間を過ごしたと思います。ギリギリまで完成していなかったので不安もありましたが、昼の部が始まると緊張しなくなって。

色々なライブに出ているのですが、いつもずっと緊張しているんです。こんなに緊張しないライブは初めてだったので、自分自身でビックリしています(笑)。(今回のライブは)発見の嵐で、本当にやれて良かったなと思いました。

ーー緊張しなかった要因はなんだったのでしょう?

直田:会場のお客さんに、知っている顔がたくさんいらっしゃったんです。しかもワンマンライブということもあり、私だけを見に来てくれているホーム感や、(バックバンドの)リアジュボーンのみなさんが後ろにいてくださるおかげで、「失敗しても、きっと大丈夫だ!」と思えるところもあって(笑)。

当日も準備期間も、とにかく温かい現場でした。そんな温かい方々に囲まれていたので、緊張していたとは言いつつも本番前は超のんびりで(笑)。リハーサルはしっかりしましたが、そのあとも気の知れた方々と一緒だったこともあって、落ち着いていられたのかなと思います。

ーーライブが進んでいく中で、周りの人から安心感を得られたんですね。

直田:そうですね。「これだけの人が関わってくれているんだ」というプレッシャーも感じてはいたのですが、みなさん優しくて。ありがたい環境でした。

ーーあえてお伺いしたいのですが、やはり「いつも来てくれているお客さん」はわかるものなのですか?

直田:どんな場所でライブをやったとしても、わかります! よくお見かけする方はもちろん、今回はリリースイベントなどを経てのライブだったので、「この前のリリイベで初めて来てくれた方だ!」って気がつくことができました。ステージって意外とちゃんと見えるので(笑)。

しかも、みなさんがいい表情で目を輝かせてくれていたので、パフォーマンスの励みにもなるし、私も楽しくなるんです。やっぱり楽しんでもらえているのかは一番大事なので、みなさんに「見えてますよ!」って言いたい(笑)。

ーー今回のライブのセットリストは、初披露の曲がそのほとんどを占めていました。初披露の曲にも、お客さんたちはノッていましたよね。

直田:本当に! みなさん、初めての曲でも臆せず楽しめる方たちなのは知っていましたが、今振り返ると「よくノれたね!」って思います(笑)。

お客さんが昼公演と夜公演の空き時間で「この曲はこうしましょう」とか「ライトをこの色にしたい」「ここでコール&レスポンスする!」と、お友達同士で共有してくれていたみたいで。お客さんも、直田姫奈の1stライブに参加している一員として、どうにか盛り上げて成功させようと率先してくれる方がたくさんいて。おかげで初披露っぽくない会場の空気になれたのかなと思いました。

ーー実際にライブ映像などを見返しても、どうして初披露なのに一体感があるんだろう?と思っていました(笑)。

直田:なんで知ってるんだ?ってなりますよね! もちろんライブの最中も思いましたし、YouTubeに上がっているライブ映像を見返しても「なんかコールがすごいな……」って思ったり(笑)。そういうコールが合わさった曲たちを聞くと、ライブはお客さんありきだなって実感します。

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<次ページ:ライブ、楽曲制作で直田さんを支えるリアジュボーンの存在に「すごく心強かったです」>
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