マーシャの可愛さに「え゛!? わ、私でいいんですか!?」。実は物事を俯瞰で見ているキャラクター? 『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』マリヤ・ミハイロヴナ・九条役・藤井ゆきよさんインタビュー【連載第4回】
2024年7月3日(水)より放送中のTVアニメ『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』。いつもは冷ややかな目線を向けるけれど、時々ボソッとロシア語でデレてくるアーリャさん。一方、ロシア語のリスニングがネイティブレベルの久世政近は、投げかけられているその言葉の意味を理解しながらも、気付いていないような振り。二人の恋模様の行方は一体?
アニメイトタイムズでは、放送を記念してメインキャストへのメールインタビュー連載を実施中!
第4回は、マリヤ・ミハイロヴナ・九条役・藤井ゆきよさん。作品やキャラクターの魅力、演じる上でのエピソードなど綴っていただきました。
彼女を一番に応援してあげたい
ーー『ロシデレ』にご出演が決まった時のお気持ちを教えてください。
マリヤ・ミハイロヴナ・九条役 藤井ゆきよさん(以下、藤井):オーディションの話をいただいた時は、マーシャがあまりに可愛かったので、『こんな天使みたいな子は決まらないだろうな……マーシャが落ちてしまったとしても、他のキャラクターで呼んでもらったりして作品に関われたら嬉しいなぁ』とどこか記念受験のような気持ちがあったので、受かったと聞いた時は『え゛!? わ、私でいいんですか!?』ととても驚きました。
ーー『ロシデレ』という作品について、どんな点が魅力だと感じられましたか?
藤井:登場人物がみんな愛おしいところです。それぞれの心情に共感できるし、どのキャラクターも応援したくなってしまう個性の強い愛らしい人たち。原作やコミカライズを読みながら悶えていた甘酸っぱい青春模様が、素晴らしい映像と音で生き生きと表現されて……! ロシデレのアニメ化最高かよ……と、視聴者の皆様と同じ気持ちで毎週楽しみにしています!
ーーマーシャというキャラクターを演じるにあたって、どんな点を大事にされましたか? また、藤井さん自身が共感できたポイント、もしくはご自身にないからこそ魅力的だと思う点はありましたか?
藤井:私とは全くの別人なので、一つずつ何を思っているのか考察しながら、マーシャの気持ちに寄り添って、彼女を一番に応援してあげられたらなと思って取り組んでいます。最終オーディションの際に『しっとりとした大人っぽい声だと、お姉ちゃんキャラを通り越してお母さんっぽくなってしまう。あくまで基本は、年上の可愛いお姉さん。ふわふわしてる時は無邪気で可愛いお姉さん、しっかりしてる時は大人びた可愛いお姉さん。
マーシャはどちらかと言えば素は後者の方で、前者(家族や友人といる時)は頭のねじが緩んでいる状態。ふわふわしてる時でも別に演じているわけではないので、ぶりっ子っぽくならないように注意して欲しい。』と声のイメージを教えていただいたので、みんなを優しく包み込むような気持ちがお母さん目線にならないようにして、みんなのことが好きだからふわふわと油断しすぎてしまう時もあるけれど、実は物事を俯瞰で見れているところがあるので、それ故の心の葛藤がありつつも表面には出しすぎず……あくまで周りのみんなを一番大切にしながら……と……あれやこれや、シーンによってその心情の塩梅を調節しながら演じています。うまく表現できていたらいいんですけど……!!
ーーマーシャは多くの回に登場しているかと思うのですが、アフレコ中に印象的な出来事はありましたか?
藤井:スタッフキャストが和気藹々としたあたたかい現場だったのですが、ロシア語収録パートはより一丸となって、みんなで励まし合いながら収録していました。OKがでると拍手がおこったり、ハイタッチをしたり(笑)。ロシア語でのガヤも初めての経験でしたが、先生に指導していただきながらみんなでワイワイと録ることができて、勉強になりましたし、とても楽しかったです!