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長谷川初範&石田えり&萩原佐代子が『ウルトラマン80』に託した願い【インタビュー】

『ウルトラマン80』矢的猛役・長谷川初範さん×城野エミ役・石田えりさん×星涼子役・萩原佐代子さんインタビュー|ウルトラマンシリーズは“普遍的な日本人の物語”。世代を超えて受け継がれていく、作品に込められた願いと美意識

ウルトラマンシリーズの歴史に燦然と輝く『ウルトラマン80』が、2025年に放送45周年を迎えます。

ウルトラマンであり、教師でもある矢的猛が地球の平和のために奮闘する姿を描いた本作。2024年8月1日(木)には、「ウルサマ2024」のSPイベントとして、「ザ☆ウルトラマン&ウルトラマン80 45thスペシャルナイト」が開催され、盛り上がりを見せました。

アニメイトタイムズでは、イベントに出演した矢的猛役・長谷川初範さん、城野エミ役・石田えりさん、星涼子役・萩原佐代子さんへのインタビューを実施。作品に対する想いや、世代を超えて愛される作品の魅力について、語っていただきました。

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ウルトラマン80
作品名ウルトラマン80放送形態特撮ジャンル特撮スケジュール1980年4月2日~1981年3月25日話数全50話キャスト矢的猛:長谷川初範オオヤマ:中山仁イトウ順吉:大門正明ハラダ:無双大介タジマ:新田修平エミ:石田えりフジモリ新八郎:古田正志イケダ登:岡本達哉星涼子:萩原佐代子ノンちゃん、小坂ユリ子:白坂紀子教頭:和田幾子相原京子:浅野真弓校長:坊屋三郎ナレーター:屋良有作スタッフプロデューサー:円谷皐、満田かずほ、野村清(TBS)監督(本編):湯浅憲明、深沢清澄、広瀬襄、野長瀬三摩地、外山徹、合月勇、東條昭平、宮坂清彦、満田かずほ脚本:阿井文瓶、山浦弘靖、広瀬襄、若槻文三、平野靖司、石堂淑朗、南川竜、土筆勉、水沢又三郎、田口成光、吉田耕助特撮監督:川北紘一、高野宏一、佐川和夫、神澤信一音楽:冬木透制作協力:東宝映像株式会社製作著作:円谷プロダクション、TBS主題歌前期OP:「ウルトラマン80」TALIZMAN後期OP:「がんばれウルトラマン80」TALIZMAN、コロムビアゆりかご会前期ED:「レッツ・ゴー・UGM」TALIZMAN後期ED:TALIZMAN、コロムビアゆりかご会公開開始年&季節1980年(C)円谷プロ特撮ドラマ『ウルトラマン80』公式サイト円谷プロダクション公式Tw...

45周年を迎える作品への想い

ーー間もなく『ウルトラマン80』放送開始から45周年を迎えますが、今の心境をお伺いできますか?

長谷川初範さん(以下、長谷川):もう45年も経ったんですか。人生ってあっという間ですね。『ウルトラマン80』は、当時の若かりし頃の自分を“記録”として残していただいている作品です。俳優としてというか、当時の自分が、本当にあのまんま。懐かしいなあ。

石田えりさん(以下、石田):(笑)。45年も経って、当日の人たちと再会できる番組も中々ないですよ。不思議ですね。改めてウルトラマンってすごいなと思いました。

萩原佐代子さん(以下、萩原):私は、高校三年生だったんですね。石田えりさんがすごく好きで、よく映画を観ていたんです。クラスメイトがGORO(男性向け雑誌)のグラビアを見ていて、それがすごく美しくて。今日もその時の気持ちです。当時の……息が出来ない感じ(笑)。

ーー「ザ☆ウルトラマン&ウルトラマン80 45thスペシャルナイト」のお話があった際の感想は?

長谷川:石田さんも揃うことは、これまでなかったですよね。もう俳優を辞められている方もいるけど、改めてUGM隊員のみんなに会いたいと思いました。

石田:今日はしぶとく続けている人が集まりました(笑)。良いことです、元気で会えるのは。

ーー石田さんがイベントに参加されるのは珍しいですよね。

石田:イベントで人前に出るのが苦手なんです(笑)。長谷川くんは主役だからしょうがないよ。でも、今回が最後かもしれないし、みんなに会いに行こうかなって。

萩原:私は23歳でこの世界を辞めていて、3年くらい前から再チャレンジさせていただいているので、本当に感動しています。多分私が一番喜んでいると思う(笑)。

「思い出の先生」に託した“最後のお別れ”

ーー撮影当時のお互いの印象について、お聞かせください。

萩原:長谷川さんのお顔はもちろん知っていたんですけど、初めて会った時は高校で見たことがないような、王子様みたいに素敵な人がいて、それだけでビックリ!初めての撮影が富士の樹海を彷徨うシーンで、お芝居もアフレコも全然知らなくて。そんな中で、長谷川さんが私の顔を見てメイクさんに「鼻水が出ているから、拭いてあげて」って。その瞬間、私の初恋が終わりました(笑)。

一同:(笑)。

萩原:それから、隊員のバッジは使い回しだったので、ピン留めがなくなっていて輪ゴムだったんです。それをえりさんが至近距離で私にかけてくださって、息を止める思いでした。

あと縄跳びをするシーンで、タンクトップを着ていたんですけど、当時は性能の良い下着がなくて、ブラ紐が出てしまうんですね。そこでえりさんが「こういう時はこうやるのよ」って、ガムテープをはめてくださって、いつも本当に優しかったです。浮かれていると怒られるので、それを我慢するのがすごく大変でした。(撮影当時は)洗濯機の渦にいるような感じでしたね。

石田:私、優しかったんだ(笑)。

長谷川:えりさんとは、我々隊員がよく焼肉屋さんに飲みに行っていて、芝居の話をよくしました。
萩原さんは真面目で一生懸命だった印象で、高校生だったし、「あのさー」みたいなことは言えなかったし、みんなでご飯も誘えなかった(笑)。ただ、一生懸命やっていましたよね。

石田:仲が良かったですよね。

長谷川:よく覚えているのが、えりさんがGOROのグラビアを「これなのよ、撮ったのー!」って見せてくれて、隊員たちみんなで鼻血出して倒れていた感じ(笑)。

萩原:えりさん(エミ)が最終回でアンドロイドとして帰ってきて、大門正明さんが開口一番「和製リンダ・ロンシュタット!」って言ったんです。もう男子全員の目はハートでしたよ。

石田:そんな時代もありました。

ーー後年のゲスト出演についてもお聞きしたいと思います。長谷川さんは『ウルトラマンメビウス』第41話「思い出の先生」での出演が印象的でした。

長谷川:卒業式の話ですよね。完璧で素晴らしい作品を残してくれたと思います。当時の生徒達は、もう俳優を辞めていたりするので似た人を集めて、学校の屋上に俺が入っていくんだけど、当時の子達とそっくりな子がいて感動しました。当時の生徒達とは、とても仲が良かったんです。

石田:なんて粋なことを!

長谷川:当時、円谷プロダクションの社長さんからお手紙をいただいたんです。本編では、途中からUGMだけになっちゃったから。先生のシーンはすごく愛情を持ってやっていました。自分の学生時代の経験から、「こういう先生がいたら良かったのに!」と思って演じていたんです。何十年も経って、「みんなと最後のお別れをします」と言うから、それはやっておいた方が良いだろうと思って。

スタッフのみんなは物腰も柔らかくて、カメラワークも良いの。当時、飲み屋で芝居を語りあっていた頃にみんなで考えていたような、理想的なシーンになったと思います。時々「感動した」って言われることがあるんですけど、僕も同じでしたね。

ーー萩原さんは『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』でユリアンの声を演じていました。

萩原:あの時の私は専業主婦だったので、初範さんに釘付けで演じさせていただいた気がします(笑)。

(C)円谷プロ
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