【にじさんじGTA】忘れられないにじサントスの思い出。100名以上のにじさんじライバーが参加した超大型企画「にじGTA」とは? その魅力や大成功の理由を考察
「にじGTA」が成功した理由を考察
ゲームに不慣れなライバーやGTAを初めてプレイするライバーがいた中、どのようにして「にじGTA」は大成功を収めたのでしょうか。「にじGTA」の特徴と共に、成功の秘訣を考察します。
運営陣・経験者のサポート
「にじGTA」成功の裏側には、運営陣の入念な準備やサポートがありました。運営陣には、『GTA』のストリーマー専用サーバー「ストグラ」を運営しているしょぼすけさんなどが協力していましたが、基本的には叶さん・星川さんがサポートを担当。バグなどのゲーム進行に関わるトラブルを解決したり、『GTA』初心者に助言を出したりとサポートに徹しました。
また、警察や救急隊、メカニックなどの組織のトップには『GTA』の経験者を採用。初めて『GTA』をプレイする初心者の補助を行い、一早くライバーが仕事を覚えて街に馴染めるように手助けしました。
運営陣だけでなく、経験者が初心者をサポートする体制が整っていたことで、「にじGTA」ではすべてのライバーが「にじサントス」での自身の役職を全うしながら、自分らしさを追求することが出来ていました。
にじさんじライバーだけで街が機能
にじさんじのライバーだけで街が機能していた点も「にじGTA」が成功した理由のひとつです。同じ事務所に所属しているため関わったことのあるライバー同士が多く、お互いに「エンタメを作ろう」という共通認識があったことで自然と面白い展開が生まれていました。
「にじGTA」開催前、主催者は参加人数がもっと少ないと予想していたそうですが、「仲の良いライバーが楽しそうだから」などの理由で多くのライバーが続々と参加。序盤は人手不足だった救急隊にも多数のライバーが所属することになり、最終的には運営陣が警察や救急隊といった必須の役職を補う必要もなくなりました。
救急隊トップ樋口楓さんのアーカイブ
期間限定のお祭り
にじさんじのライバーが参加する「にじGTA」の視聴者は、当然ほとんどが普段にじさんじライバーを見ている視聴者です。そんな視聴者にとっては、配信が夜間に限定された「にじGTA」は比較的見やすく、「にじGTAニュース」もあったことから追いやすいコンテンツでした。
約10日間と期間が限定されていたからこそ、普段思い思いの活動をしているライバーも参加しやすかったという側面もあります。開催期間が短かったことは寂しくもありますが、お祭りのような感覚で楽しむことができました。
「にじGTA」で起きた大事件をご紹介
「にじサントス」では犯罪に限らず毎日のように大きな事件が発生し、思いがけない方向へ物語が進んでいく様子が見られました。シナリオが無い中でどのような劇的展開があったのか、例として「26億事件」をご紹介します。
ローレンさんのアーカイブ
「26億事件」署長・副署長が離職!? 警察の大騒動
事の発端は「にじサントス」で大繁盛していたキャバクラ「CLUB HOZUKI」の従業員から警察署員に「署長・副所長が26億分の無銭飲食を働いた」と通報があったことでした。
街の犯罪を取り締まる警察のツートップが犯罪をしたと聞き署員たちは混乱。署員全員で署長のローレン・イロアスさんと副所長のエクス・アルビオさんを大捜索し、逮捕するという珍事件が発生しました。
町全体を巻き込む大事件となりましたが、最終的にはキャバクラの店長である竜胆尊さんを交えた話し合いでお互いの認識に齟齬があったことを確認し、和解。しかし署長ローレンさんと副所長エクスさんは自責の念から警察を離職し、犯罪者に転向してしまいます。
今まで署員たちに仕事を教え、大型犯罪の際には的確な指示を出してくれていた頼れる存在が不在となり、署員たちも署長たちを追い詰めすぎたと反省。小柳ロウさんが臨時の署長となり、ローレンさんとエクスさんに警察に戻ってきて欲しいと願い出ました。
すると元署長たちから「戻ってきてほしかったら俺たちを捕まえてみろ」と挑戦状が叩きつけられます。こうして数日前までひよっこだった署員たちは、これまで教わってきた技術を駆使し、歴戦の元署長たちを捕まえなければならなくなったのでした。
ローレンさんとエクスさんの2人は「DROPS」というギャングを結成し、叶さんと闇ノシュウさんをメンバーに迎えて大型犯罪に着手。最初の事件では2人を捕まえることができなかった警察ですが、最終決戦にて互いに多大な被害を出しながらも署員の魔界ノりりむさんが最後の一人を倒し、見事警察側が勝利しました。
紆余曲折を経てローレンさんとエクスさんが復職し、署員の中には安堵で涙するライバーの姿も。「にじGTA」最終日には署員全員が遊園地で遊び、お世話になった署長たちに記念品を贈るという感動的なフィナーレを迎えました。
小柳ロウさんのアーカイブ
「にじサントス」を知るなら「切り抜き鑑賞会」から始めるのがおすすめ!
初の企画で大成功を収め、企画後もなお多くの視聴者を惹きつけて止まない「にじGTA」。主催陣や経験者の努力もあって、最終的には100名以上のライバーが参加する大型企画となりました。メタバースならではのロールプレイやライバー同士の突発コラボ、予想のできない展開など、「にじGTA」の魅力は数えきれません。
まだ見たことがない方には、企画終了後に様々なライバーが行っていた「切り抜き鑑賞会」を見るのがおすすめです。参加ライバー視点の面白シーンが抜粋されているため、気になるシーンやライバーを発見する一助になるはず! ぜひ一度見てみてくださいね。
主催陣の切り抜き鑑賞会
[文/柴田ゆり]