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『真夜中ぱんチ』茅野愛衣(ゆき役)インタビュー【連載第13回】

『真夜中ぱんチ』ゆき役・茅野愛衣さんインタビュー|みんなが芝居で“ぱんチ”しあっている現場でした。もろに喰らうこともあれば、手で受け止められることもあって、すごく楽しい【スタッフ・声優インタビュー連載第13回】

P.A.WORKSの『パリピ孔明』スタッフが贈る、オリジナルTVアニメーション『真夜中ぱんチ』が2024年7月8日(月)より放送中!

世界でもっとも見られている動画投稿サイト「NewTube」で活躍する3人組NewTuber「はりきりシスターズ」の「まさ吉」こと真咲は、とある事件がきっかけでチャンネルをクビに。 起死回生を狙う真咲の前に現れたのは、なぜか彼女に運命を感じたヴァンパイアのりぶ。

超人的な能力を持つりぶと一緒なら、最高の動画が撮れるはず……?  チャンネル登録100万人を目指して邁進していく、ワケあり動画投稿者たちのハイテンション・ガールズ“再生”ストーリーです。

アニメイトタイムズでは、スタッフ&キャストのインタビューを連載中。物語はいよいよクライマックスへ。第13回はゆき役・茅野愛衣さんです。

ヴァンパイアたちの監視役であり、”マザー”の命令に忠実なクールビューティー・ゆき。最初こそ謎の多い人物でしたが、次第にそのヴェールが剥がれていきます。茅野さんが感じた『真夜中ぱんチ』、そしてゆき(りんこ)の魅力を、ぜひお楽しみください。

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三者三様のゆきの声色

──まさかのゆきの正体が明らかになって。きっと視聴者の皆さんも驚かれたのではないかなと。

ゆき役・茅野愛衣さん(以下、茅野):「ゆきりんこってなに?」となりました(笑)。オーディションの時は、ゆきりんこのセリフはなかったんです。だからこんな設定は知らなくて、すっごく驚きました(笑)。

──ご存知なかったんですね。

茅野:はい。りぶと同じようなチョーカーをつけてるなとは思ってはいて。何があったんだろうと思っていましたが、この回でやっとゆきのことを知りました。逆に言うと、第10話まで何も知らないで演じていたっていう(笑)。

──そういうことは珍しいのでしょうか?

茅野:あ、でもオリジナル作品の場合は先の展開を知らないことのほうが多いんです。知っていたほうが良い作品もあるとは思うんですけども。『真夜中ぱんチ』の場合は台本をいただく度に驚きがあって面白かったですね。新鮮でした。

──ゆきのキャラクター性はどんどん変化していきましたね。距離感がどんどん近くなっていくというか……。

茅野:もともと「ゆきは敵かな?」といった雰囲気でしたし、マザーのもとでしっかりと働いているポジションでしたものね。ちょっと話が変わりますけども、序盤でゆきがにんにくでヘロヘロになったじゃないですか。

──ありましたね。

茅野:「はにゃ〜ん」という、ちょっとかわいらしい雰囲気だったので、テストのときに声を少し高めに作ったんです。そしたら「あまり声を高くしなくて大丈夫です」と言われて。オーディションの時にも同じシーンがあったのですが、そこではギャップを作ってやっていたんです。でもそんなに変えなくて良いんだなと思っていました。

そうしたら、後々ゆきりんこが出てきて「なるほど! そこで差別化するんだ!」って。逆に(にんにくの場面で)ギャップを作っていたら「ゆきとゆきりんこ、どう差別化しよう」ってちょっと困っていたと思うので、調整をしてくださっていて助かりました。

──十景役の上田 瞳さんが第10話冒頭のゆきりんこのお芝居を絶賛されていました。テンションがすごかった!と。

茅野:(笑)。そう言っていただけると嬉しいです。アバンのところですよね。台本を読んだとき「この展開、何事!?」って笑っちゃいました。

──ゲーム実況のお芝居に関して、参考資料を事前にいただいていたといったお話を伺ったのですが、どなたかの動画をご覧になられたのでしょうか?

茅野:そうそうそう! 本間(修)監督が普段見られているというゲーム実況チャンネルをふたつくらい教えてくださって、「良かったら見てください」と。私はゲーム実況ってあんまり見たことがなかったんです。女性の方がゲーム実況をしているのを初めて見ました。

──実際に聞かれてみて、どういった印象がありましたか?

茅野:声優としてのお芝居ではあまり見かけない喋り方というか、誰かに話しかけるというよりは、ほぼ独り言のように話している印象がありました。良いなって。私が聴いたのは女性の実況者の方だったのですが、とても可愛らしくて、少し力を抜いた感じの滑舌が耳に心地よく響いてきました。それでゆきのあのお芝居を作っていきました。

ゆきの正体がやっと解けました。

──改めて後半戦を振り返ってみると怒涛でしたね。特に第10話、第11話は。

茅野:ゆきの正体の謎がやっと解けました。りぶとはなんでこんなにも犬猿の仲なのか、まったく描かれていなかったので「どんな重たいエピソードがあるんだろう?」と……私もAパートの最初は思っていました。

そうしたら、真咲のツッコミ通り本当に薄っぺらい話で(笑)。まさかチョーカーがマザーからのプレゼントで、りぶが勝手に「飾りついてるほう〜」って持っていってしまって……笑ってしまいました。描き方が面白いんですよね。某恋愛シュミレーションゲーム風とか、いろいろと書いてありますけども。絵柄もレトロゲーム調に変わっていくのがすごく面白くて。

よく過去回想はありますけども、ゲームで見せていくというのは初めて見ました。思わず「すごい!」って。しかも、ゲームが好きなゆきならではじゃないですか。ゲームが好きだからこそ、廃人になって、マザーにゲームを壊されたというシーンもあって。すごく斬新ですし、薄いことを言ってはいるんだけど(笑)、面白く、短くギュッとまとまっていて、すごく好きでした。

特に私は(りぶ役の)ファイちゃん(ファイルーズあい)の「や〜い、しげゆきしげゆき」みたいなセリフがすっごく好き! (台本を確認しつつ)あ、でもこれは台本には書いてないですね。

──当日お願いされたセリフだったんですかね?

茅野:もしかしたらそうかもしれません。コンテには書いてあるセリフを当日に「ください」ってこともあったので。

──それにしても、茅野さんがおっしゃる通り演出もユニークでしたよね。

茅野:チョーカーをマザーからもらうシーンに関してはレトロゲームだからこそ、声はついていないんだろうなって思っていました。最近のゲームはフルボイスですけど、当時は違いましたからね。

逆に恋愛シュミレーションゲームは当時は全部ではないかもしれませんけど、声がついていましたよね。だから恋愛シュミレーションゲーム風のほうは声がついているんだ!とか。私も興味を持ってしまって、もはや『マヨぱん』の何かの企画でゲームをやってみたいなって思ってしまいました。

──それはやってほしい!

茅野:でも私、ゲームがすっごく下手で……。もうすっごいんですよ! これまで数々のゲームをやったことがあったんですけども、下手すぎて、自分でもビックリするくらい。

──そんなにも……?

茅野:一瞬で死にます(苦笑)。でもレトロゲーだったら、動かしているだけでもなんとかクリアできそうなものもありそうだなと……例えば、『ときメモ』だったら振られることはあっても死ぬことはないじゃないですか。こういうゲームだったら、ゆきのようにやってみたいなって思いました。レトロゲームにすごく興味が湧きましたね。ミニゲームみたいなものも、公式で本当に作ってほしいです。ハンバーガーにかぶりつく2人とか、ぜひやってほしい!(笑)

(C)2024 KADOKAWA/P.A.WORKS/MAYOPAN PROJECT
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