四季を織り込んだ楽曲群で描く、妖精夜行の流麗で残酷な世界――ファンと歩んだ1年間は「こんなに幸せなことはあったでしょうか」|短期連載「はぐれ妖精の妖精夜行見聞録」第3回:悠木碧さんインタビュー【後編】
「みんなが愛おしい。あぁ、これが森なんだ」
――3編に渡りたくさんの素敵なお話、ありがとうございます。あえて伺いますが、妖精のみなさんと過ごした1年間は楽しかったですか?
悠木:はい。もう、こんなに幸せなことはあったでしょうか?というくらいに充実した時間でした。大変なこともありましたけど、その先のみんなが喜んでくれる顔を想像できたから乗り越えられたんだなって思います。
何度も言いますが、本当に近衛妖精や妖精のみんなが愛してくれたから成り立った企画なんですよね。しかも、その愛は軽いものではなく、常に真摯に向き合っていただいて。
そして、互いに「一番良いことはなんだろう?」と考えながら過ごした1年でした。楽しかったし、感動的で、失われるのが本当に寂しいです。でも、そのおかげでここまで走り切ることができたんだなと思います。
――なんだか、家族のような関係ですね。
悠木:そうですね。グッズやイベントとかも、どうにか要望に応えたいなと思ってしまって。もちろん妖精の中には私より年上の方もいるんですけど、それでも愛おしい子供のように感じるときがあったんです。
「みんなが愛おしい。あぁ、これが森なんだ」って。これからも参加してくれたみなさんの幸せを心から願っています。
――ありがとうございました。では最後に、間もなく「妖精夜行」を飛び立つ妖精のみなさんにメッセージをお願いします。
森(悠木):「妖精夜行」の森は隠れてしまいますが、みなさんの心の中に森は残ります。これから、あなたはもうハネナシには戻れなくなっているので、一生懸命、人のフリをしてください。途中、私のことを思い出したら、本来の自分に立ち返って、「妖精夜行」でできた妖精仲間とともに、それぞれの生活を楽しんでほしいです。
そして、その生活の中に、ちょっとだけ私もいたら良いなと思っています。ここまで一緒にものを作り上げてくれて、本当にありがとうございました。
私もとっても幸せでした。
[取材・文/MoA 編集/はぐれ妖精]
関連情報
POP UP STORE 情報
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【期間】2024年10月1日(火)~10月7日(月)
【場所】ラフォーレ原宿
☆10/6に悠木碧(森)さん来店イベント実施予定!