『わんだふるぷりきゅあ!LIVE2024 FUN☆FUN☆えぼりゅーしょん!』ライブ開催記念リレーインタビュー 石井あみさん|「新しい風が吹くライブになる予感がしています!」【連載第2回】
ボーカルアルバム収録秘話
――また、ボーカルアルバムには「わんだフル・わんデイ」(石井あみ・後本萌葉・吉武千颯名義)も収録されています。それこそライブでどのような演出が施されるのかも楽しみです。
石井:確かに、どんな感じになるんだろう!「わんだフル・わんデイ」って虹、葉っぱ、お花……いろいろなものを見ながら、一緒に冒険しているようなイメージがあるんです。それを照明などで表現してもらえたら、めちゃくちゃアガりますね。きっと何にしても、素敵なステージにしてもらえるんじゃないかなって思っています。
「わんだフル・わんデイ」は3人で歌う時、冒頭の〈歩きだす 今日も わんだフル・デイわんだフル・わんだー 冒険だ〉を千颯ちゃんが歌っていて、そのあとの〈透明な夜明けだった〉からはじまる部分を私が歌っていて。
すごく細かなイメージなんですけども、最初は千颯ちゃんにスポットがぱっと当たって、〈冒険だ〉でそのスポットが広がって、一緒に手を取り合って前に進みたいなって思っているんです。そして、そのあと「待って待って私も!」という感じで萌葉ちゃんが入ってくる……そういう景色を思わず想像してしまって。そういうのをステージで表現できたら、めちゃくちゃ良い「わんだフル・わんデイ」になりそうだなって思っています。
✨7/24(水)発売✨
— プリキュア音楽&映像商品公式 (@precure_marv) June 30, 2024
『#わんだふるぷりきゅあ!』ボーカルアルバム
~We are わんだふる!!!!~
\🎧試聴動画公開✨🎧/
M11.わんだフル・わんデイ
歌:#石井あみ ・ #後本萌葉 ・ #吉武千颯
作詞:只野菜摘 作曲・編曲:馬瀬みさき
10/12(土)開催 #わんぷりライブ 先行封入も✨… pic.twitter.com/sFCi8iTCIY
――石井さんはデビュー以降いろいろな方とデュエットしてきましたが、このメンバーで3人曲は初めて。新鮮さもあったのではないでしょうか。
石井:新鮮でした! 私はレコーディングが最後だったんです。この曲自体、私にとっては課題な曲で……。
――そもそも難しい印象があります。
石井:そうなんです。千颯ちゃんと萌葉ちゃんはスムーズに歌っていたようなんです。現場でその話を聞いて「私も頑張らないと!」と思っていたのですが、やっぱりうまく歌えなくて、ちょっと思い悩んでしまったんですね。
――へえ! 私の勝手な印象なのですが「わんだフル・わんデイ」の石井さんの歌声は新しさがありつつも、ふたりの声に調和しているような印象を受けました。
石井:本当ですか、嬉しい。
――その声にたどり着くまでに、どのような道のりがあったんです?
石井:レコーディング中、(音楽プロデューサーの)井上(洸)さんから「一旦吉武さんと後本さんの曲を聴いてみて」と、レコーディングしたての声を聴かせてくれたんです。千颯ちゃんの声からは虹が掛かっているかのような、そういうキラキラを感じて。一方の萌葉ちゃんは太陽のような元気さを感じました。
「あと何が必要かな?」と思ったときに、雨上がりのような要素を思いついたんですね。それで、透明感がありつつも、晴れや虹に向かっていく、そういう道筋になるような歌声が良いのかなと感じて、「ああ、私もこの世界に入っていくように歌おう」と、パッと切り替えることができました。
――へえ! お話を聞いていると、なんだかいつもとはまた違う制作だったのかなという気がしました。
石井:確かにあまりなかったかも……でも最初に聴いた時からそういうイメージがあったんですよね。めちゃくちゃピカピカな青空ではないけれど「明日は晴れるんだろうな」という透明感、女の子の素直さが詰まっている曲だなって。そういったイメージを千颯ちゃんと萌葉ちゃんが、キュートな歌声で作り上げてくれていて、景色がより明確になりました。
――挑戦はありつつも、得たものも大きそうですね。
石井:めちゃくちゃ大きいです。毎回毎回「絶対に自分ではできない」と思っていたようなことを引き出してもらって、「あ、私できるんだ」って気づくんですよね。
――それこそ〈ハプニングの種〉と言いますか。予期しない成長や発見が、そういう瞬間から生まれているんですね。
石井:まさにそうです! 今回の『わんぷり』はそういった気付きが多いように気がします。これは井上さんには話していないんですけど、実はレコーディングのときに泣きそうになってしまって……(苦笑)。
――それはどちらの意味で?
石井:両方かも……こんなにも色々とディレクションをしてもらって、言われたらできるのに、なんで(最初から)出来ないんだろうって悔しい思いもあり、引き出してくれた井上さんに対して「井上さんありがとう」って気持ちもあり。で、ものすごく泣きそうになっていたのですが、ここで泣いてしまったらレコーディングが終わらなくなってしまうと思って、グッと抑えていました。井上さんは気づいてたのか、気づいていなかったのかまでは分からないのですが、ちょうどその時に「休憩」って言われて。そしたらすっと収まったんですよね。
――高ぶっていた感情が。
石井:はい。ブースから出て皆さんの顔を見たらなんか落ち着いたんですよね。その後ブースに入ったときは「どうしよう」って感情はなくなってました。
――もしかしたら井上さんは察していたのかもしれませんね。気分転換が必要だと。ソロ曲の「Wonderful Smile」はどうだったんです?
✨7/24(水)発売✨
— プリキュア音楽&映像商品公式 (@precure_marv) July 8, 2024
『#わんだふるぷりきゅあ!』ボーカルアルバム
~We are わんだふる!!!!~
\🎧試聴動画公開✨🎧/
M08.Wonderful Smile
歌:#石井あみ
作詞:こだまさおり 作曲・編曲:馬瀬みさき
10/12(土)開催 #わんぷりライブ 先行封入も✨
▽ご予約はこちら👆https://t.co/1QkSkJ10vL… pic.twitter.com/ceVbFq7pDl
石井:半分気合い(笑)。
――あははは。キラキラ成分はありつつも、疾走感ある曲ですしね。
石井:そうなんです! しかも結構キーが高いんですよ。それが連続であって、間奏がほぼないっていう。曲をいただく前に、井上さんから「石井さんらしさが出る歌にしてもらったから」とうかがっていたんですね。
――へえ! じゃあオーダーメイドとも言える曲なんですね。実際歌いやすいです?
石井:はい。実は私は高い曲のほうが歌いやすいんですよね。だから曲を聴いたときに「あ、私だ!」って思って。メロディも歌詞も、全部が嬉しくて。作曲・編曲の馬瀬(みさき)さんも、私のことをイメージして作ってくれたと言ってくれて、その言葉自体もすっごく嬉しくてずっと心に残っています。
また、こだまさおりさんの書いてくださった歌詞も、その時の私の気持ちのまんまだったんですね。私は『プリキュア』を通して出会えたお友だち、スタッフさん、プリキュアシンガーの皆さん……そういう方たちがいるから、私は新しい光景を見ることができていて。今まではひとりだったかもしれないけども、今はひとりじゃない。それはみんなのおかげだなという気持ちがあったのですが、歌詞を読んでその気持ちがさらに広がっていきました。
――確かに歌詞通りですね。〈ひとりで見てた 夕焼けの続きに こんな素敵な出会い 待ってくれてたんだね〉っていう。
石井:本当に、歌詞の通りなんです! だから自分のありのまま歌うことができましたし、歌っている時にどこまでもいけそうな気持ちになりました。でも高すぎて(笑)。やはりレコーディングした音源はずっと残るものなので、100%で歌いたいんです。でも今の私の体力だと「わあああ〜」って(笑)。
――録れば録るほど煮詰まってしまう?
石井:テイクを重ねれば重ねるほど、フラついてしまうんですよね。それで再び、井上さんが「休憩」と声をかけてくれました。井上さんは休憩を入れてくれるタイミングがいつも絶妙なんです(笑)。その時に「気合いだね」と言われて、本当に気合いで歌いました。でも後から聴いた時、その気合いが想いになっていたのですごく良かったなって。
それと「Wonderful Smile」はオケが最初にできていたんですけど、だんだんクレッシェンドしていくところは私が先行で、盛り上がりがついてくるように表現していて。〈全然さみしくない 頼もしくってキレイ〉のところなんですけど、オケがキラキラしていて、ときめきに気づいたような音なんです。だから、私自身もそれが全然さみしくないことに気づいて、〈頼もしくってキレイ〉なんだよ!って伝えて、それをサビから共有していく、そういうイメージでした。
――そのあたりはこだまさんとお話されているんですか?
石井:いえ、お会いできてはいないんです。でもXはめっちゃ見てます(笑)。
――(笑)。ちょっと話が戻ってしまいますが、「わんだフル・わんデイ」の只野菜摘さんとはお会いしたんでしょうか。
石井:只野さんともお会いしたことはないんですが、只野さんの歌詞の書き方がすっごく魅力的だなと思っています。〈トラップの小石も〉のところもすっごくかわいいなって。こむぎが遊ぶのかな、なんて想像してしまいました。
✨7/24(水)発売✨
— プリキュア音楽&映像商品公式 (@precure_marv) July 23, 2024
『#わんだふるぷりきゅあ!』ボーカルアルバム
~We are わんだふる!!!!~
\🎧試聴動画公開✨🎧/
M13.わんだフル・わんデイ~Remix for Ami Ishii Ver.~
歌:#石井あみ
M14.わんだフル・わんデイ~Remix for Moeha Nochimoto Ver.~
歌:#後本萌葉… pic.twitter.com/Nd4R4KFrHr
――「わんだフル・わんデイ」はソロバージョンもボーナストラックに収録されています。吉武さんともしていたのですが、それぞれの個性がしっかり表れていますよね。
石井:そう言っていただけるとうれしいです。私も聴き比べていたんですけども、歌い方が全然違いますよね。違うストーリーが思い浮かぶというか。私は千颯ちゃんの〈あっち どっち こっち〉のところがすっごく好きで!
――ああ、その部分について吉武さんがお話されていました! 歌っていると身体が自然と動いてしまったと。
石井:ああ、そうだったんですね! 千颯ちゃんのソロバージョンだと、ただの〈あっち〉じゃなくて、ちょっと不審がってる「あ、あっち?」感がでてるような気がするんですよね。まだちょっと分からないというか。それが3人バージョンだと、千颯ちゃんがどこだろうって悩んでいる中で、私と萌葉ちゃんが「あっちだよ!こっちだよ!」って言ってるようなイメージなんですね。その違いも、すごくかわいい!
萌葉ちゃんのソロで聴けるファルセットもすごく素敵だなと思っていました。すごく温かくて優しい雰囲気が出ていて、新たな萌葉ちゃんの表情を見られたような気がしています。