正統派ヒロインど真ん中!……のはずなのに。|TVアニメ『ひとりぼっちの異世界攻略』連載第2回:委員長役・白石晴香さんインタビュー
正統派ヒロイン感を最大限に表現することを意識していました
――演じる時も、そういった正統派ヒロイン感は意識していた?
白石:正統派ヒロイン感を出したいと思って演じていましたね。実際、「そうそう、正統派ヒロインと言えば、これだよね!」というようなセリフやシーンも、ちゃんとあるんですよ。ときには、「あぁ、これは主人公がキュンとなって、ちょっとラブな展開になるやつだよね!」という場面もあります。なのに、遥くんにはそういう素振りが一・切・ない! 全然響かないんです。ただ、本作の場合はそのズレが面白さに繋がると思ったので、正統派ヒロイン感を最大限に表現することを意識していました。
――委員長がとにかく逃げようとする遥を引き留めるシーンも楽しみです。
白石:ありがとうございます。遥くんを引き留めるシーンって、ギャグテイストなときが多いのですが、委員長の想いは本気なんですよね。あくまで彼女は本気だけれど、シーン的には面白くなるような芝居の加減については、音響監督のひらさわひさよしさんたちにディレクションしていただきながら調整しました。
――その他、演じるうえではどんなことを意識していましたか?
白石:遥くんはもちろん、本作はクラスメイトもツッコまれたがりばかりなんです。ツッコミ役は委員長くらい。だから、ほぼ一人でみんなのことを叱ったり、ツッコんだりしなくちゃいけないんです。
でもそれは、みんなが危険な目にあわないようにとか、先に進まなきゃいけないからちょっと強く言わなきゃいけないとか、そういう気持ちから出る言葉なんですよ。なので、ツッコんだり、叱ったりする場面でも委員長が怖く見えないように演じることは、常に意識していました。
――異世界へ行ったとき、運のステータスに全振りをした遥。白石さんだったら、どのステータスに全振りしますか?
白石:運! と言いたいところですが、私は全振りするのではなく、バランスよく与えられたポイントを振り分けたいタイプです。というのも、リアルな白石晴香は何事もひとつに全振りしてしまうくらいに、めちゃくちゃ不器用なんですよ。「これ!」って決めたら、それに向けて集中力と時間をすべて費やしてしまうくらいにバランスが悪い。
プライベートを捨てる勢いで仕事にすべてをかけちゃっているので、私生活がボロボロなんですよね(笑)。この不器用さをある種の真っすぐさと捉えていただける場合もありますが、もっと器用に生きたいなと個人的には思っています。
――バランスよく能力を振り分けたら、もっと器用に生きられるかもしれない。
白石:ステータスのバランスがよかったら、時間も効率的に使えるようになる気がするんですよね。一生懸命ってすごく大事なことだと思いますが、この業界は一生懸命にやっている人ばかりです。それに、どれだけ時間や熱量をかけたとしても、それがちゃんと形にならなきゃ意味がない訳で。だから、何事も効率的に上手くできるバランス感覚って、とても大事だと思っています。
第一話は遥くんが大活躍です!
――本作では、異世界へ行くときに、クラスメイトたちが様々なチートスキルを選択して身に着けました。白石さんなら、どんなチートスキルが欲しいですか?
白石:カロリー制限できるスキル、太らないチートスキルが欲しいです。というのも、ライブ前の食事制限が結構大変で……。
――長いと、どれくらい食事制限をするんですか?
白石:ライブの2か月前くらいからですね。好きなものを食べずに、ほぼレタスとキュウリばかりの生活。たまにチキンを入れたり、ドレッシングで味変をしたりして気分を変えています。制限中はハンバーガーとかラーメンとか唐揚げとかが夢に出てくるんですよ。
「なぜこの世の中にはカロリーというものが存在するんだろう」と、恨みに近い感情を抱くこともあります(笑)。だから、切実にカロリー制限のスキルが欲しいですね! どんなものを食べても太らないスキルが!
――私も数年前まで何の問題もなく着ていたスーツがきついと感じたとき、絶望に近い感情を抱いたことがあります。
白石:ライブの場合は衣装を作っていただいている手前、サイズ感を変えてもらうのが申し訳なくって。もう、毎回向き合わなければいけない壁になっています。でも、カロリーさえ存在しなければ、こういうことも考えなくていい訳ですから。チートスキル、絶対に欲しいです。
――まだ原作を読んだことがない方に向けて、本作のアピールポイントをぜひ語っていただけたらと思います!
白石:異世界を題材にした作品は色々とありますが、本作は斬新さに乗っかって読んでいけば、ずっと楽しく読めちゃうくらいの作品だと感じています。ふだんあまりアニメを見たり漫画を読んだりしない方も引き込むくらいの力が、この作品にはあると思います。最初は遥くんの目線で見ていただきつつ、視点を変えながら何度も楽しんでみてください!
――本日はありがとうございました。最後に、これから放送となる第一話の見どころを教えてください。
白石:第一話は遥くんが大活躍です! 遥くんを演じる梅田(修一朗)くんが頑張ってくれたおかげで、最終話まで見たいと思えるくらいの第一話に仕上がっているはず。私も楽しみにしているので、一緒に遥くんや委員長たちの異世界ライフを見守っていただければなと思います!
【取材・文 M.TOKU】
作品概要
あらすじ
チートスキルが並ぶリストから好きなスキルを選んで神様から与えられる――はずが、チートスキルは早い者勝ちで既にめぼしいものはクラスメイトに取り尽くされていた!?
神様の逆ギレで残ったバッドスキルを全て押し付けられた遥は、スキル『ぼっち』のせいで、異世界でも孤独に冒険することに……。
チートに頼らず、チートを超えてやる――
最強”ぼっち”の異世界HARDモード攻略譚、開幕!
キャスト
委員長:白石晴香
副委員長A:阿部里果
副委員長B:高尾奏音
副委員長C:髙橋麻里
ギャルリーダー:直田姫奈
ギャルA:菅野真衣
ギャルD:中島由貴
バレー部っ娘A:岩橋由佳
バレー部っ娘B:三川華月
新体操部っ娘:倉知玲鳳
裸族っ娘:指出毬亜
ギョギョっ娘:汐入あすか
オタA:夏目響平
オタB:市川太一
オタC:岡野友佑
オタD:徳留慎乃佑
脳筋莫迦A:峯田大夢
脳筋莫迦B:濱健人
脳筋莫迦C:石谷春貴
脳筋莫迦E:岩村圭佑
不良A:山口智広
不良B:今井文也
不良E:松岡洋平
不良F:酒井広大
盾っ娘:古木のぞみ
図書委員:寺田晴名
手芸部っ娘:内田愛美
料理部っ娘:仲田ありさ
田中:葉山翔太
アンジェリカ:早見沙織
メリエール:大西亜玖璃
ガテク:山口翔平
オフタ:伊丸岡篤
ギルド長:稲田徹
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