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秋アニメ『アクロトリップ』伊藤美来&水瀬いのりインタビュー

オタク心を刺激される地図子の“ベリー愛”! “みっくに推してもらいたい”使命感が湧いてくる? 『アクロトリップ』伊達地図子役・伊藤美来さん&ベリーブロッサム役・水瀬いのりさんインタビュー

少女漫画誌「りぼん」(集英社)にて連載された佐和田米先生による推し活コメディ『アクロトリップ』。本作のTVアニメが2024年に放送されます。

新潟県某市に住む伊達地図子は、街を守る魔法少女(ベリーブロッサム)を愛するオタク少女。「魔法少女をもっと輝かせたい…!」。その欲望(?)が内気な中学生を変なヤツばかりの悪の道へ導いてしまうことに……。推しへの愛情にほっこりしつつもキャラクターの掛け合いに笑いが止まらない作品となっています。

今回は放送直前に、伊達地図子役・伊藤美来さん、ベリーブロッサム役・水瀬いのりさんにインタビューを実施! 見どころや演じるキャラクターの魅力などを語っていただきました。

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アクロトリップ
みつけた、熱くなれるもの(魔法少女)をー祖父のもとを訪れた地図子は、街を守る魔法少女・ベリーブロッサムと出会い、たちまち夢中に。しかし、敵対する悪の組織「フォッサマグナ」総帥・クロマの攻撃があまりにもパッとせず、2人の戦いは見応えゼロ。もっと、ベリーの活躍を愛でたい地図子はモヤモヤを募らせていく・・・。「魔法少女をもっと輝かせたい・・・強いてくれ、苦戦を!」その欲望(?)が、内気な少女を悪の路に導いてゆく―。作品名アクロトリップ放送形態TVアニメスケジュール2024年10月2日(水)~TOKYOMX・BS日テレほかキャスト伊達地図子:伊藤美来クロマ:島﨑信長ベリーブロッサム=乃苺佳寿:水瀬いのりマシロウ:河西健吾大溝芭隆:森久保祥太郎心亜:花井美春月:沢城千春ヒュー:子安武人おじいちゃん(伊達翠京):相馬康一クマ怪人:亀山雄慈スタッフ原作:「アクロトリップ」佐和田米(集英社りぼんマスコットコミックス刊)監督:小竹歩シリーズ構成:猪爪慎一キャラクターデザイン:川村敏江プロップデザイン:久保川絵梨子美術デザイン:藤瀬智康美術監督:川崎美和色彩設計:長谷川美穂撮影監督:木田健斗編集:柳圭介音響監督:田中亮音響制作:AiAddiction音楽:TECHNOB...

日常とファンタジーが混ざった「りぼん」の中ではかなりの異色作に!?

――原作や台本をご覧になった際の感想をお聞かせください。

伊藤:恋愛ものというよりはアクションやギャグコメディの要素が強くて、「りぼん」に連載されている作品の中ではかなり斬新で驚きました。

――本作は他の作品と違って見えたんですね。

伊藤:悪側にスポットが当たっているのはなかなかないなぁと。悪の日常といいますか、どうやって正義と戦うか考えるところにフォーカスしているのが面白いなって思います。

――伊藤さんは、昔から「りぼん」を愛読されていて?

伊藤:昔から読んでいたので、「りぼん」作品のアニメに出演できると決まった時は特別な感情がありましたね。

――水瀬さんはいかがでしたか?

水瀬:主人公は等身大の女の子なんですが、その周りを取り巻く環境やキャラクターが曲者揃いなところが異質で魅力的だなと感じました。

魔法少女であるベリーと悪の総帥であるクロマが町で戦うんですが、住人たちはそれを見ても「またやってるな」ぐらいな感じなんですよ。ベリー推しの地図子も戦いを近くで観戦していて(笑)。日常とファンタジーの距離感が近く、混ざり合った感じが他にはない面白さだなと思います。

――お互いから見た伊達地図子とベリーブロッサムの魅力についてお聞かせください。

水瀬:地図子はオタクという特性を嫌味なく伝えることができる女の子だなと思います。アニメでは、一つ一つのリアクションがあざとかったり、わざとらしく感じてしまうようなオーバーなアクションをしたりしているんですよ。でも、みく(伊藤さん)のお芝居によって、「ベリーが好きなんだ!」っていう純粋な気持ちが前面に現れていて。そんな健気さに癒されましたし、オタク心を刺激してもらいました。

本編では、「こんなに応援してくれるならいいところ見せなきゃ」ってベリーが思うシーンがあるんですけど、演じている私も同じように感じていて。地図子を演じるみくに「あぁ、ベリー!」って推してもらえる芝居をしなきゃと使命感みたいなものを持ちながら演じていました。

――伊藤さん演じる地図子の推しへの想いは水瀬さんも感じられたんですね。

水瀬:感じましたね。推し活に恥じぬ輝きや活躍を見せなくてはと演じる上での原動力になりました。もしかしたら、現実もこんな循環をしているのかなぁ……。

――確かにそうかもしれません(笑)。では、伊藤さんにも水瀬さん演じるベリーブロッサムについて語っていただきたいと思います。

伊藤:困ってる人がいたら放っておけないという、まさにヒーローの素質を持ったキャラクターだなと思いました。日常では見かけないレベルのいい子なんですよ。アニメでは、いのりちゃんがそこをブレずに突き抜けていたので、心から応援したいと思いながら私も演じていて。

――地図子と気持ちがシンクロしたんですね。

伊藤:ベリーを応援したくない人はいないんじゃないかなぁ。「私が守らなきゃ!」という一心で一生懸命戦ってる姿は本当にかっこよかったですし。あと、可愛いのに意外とアクションが激しいのも魅力的で!

水瀬:普通に殴ったりするもんね(笑)。

伊藤:物理も魔法もどっちも威力が高いんですよ。可愛いだけじゃなく、強いところも推しポイントかもしれません。

――本作の魅力として、おふたりが演じられているキャラクターとクロマ、マシロウを加えた4名でのコメディ展開があげられますが、印象に残っている掛け合いなどはありますか?

伊藤:ベリーとクロマは見ていてめちゃくちゃ面白いですね(笑)。

水瀬:確かに(笑)。

伊藤:物語の序盤では、地図子がふたりのやり取りを隠れて見ているんですけど、噛み合っているんだか食い違っているんだかわからない感じが可笑しくて……。

水瀬:お互いがボケなので、ツッコミ不在の事故を起こしてるんです(笑)。ボケ続けながら会話しているので、「これのゴールはどこ?」みたいなやりとりが結構多くて。だからやっぱりクロマには地図子が必要で、ベリーにはマシロウが必要だなと思います。

私としては、ベリーとマシロウの掛け合いが言葉では表せない感情の揺さぶられ方をしてくるので印象に残っているかなぁ。ベリーはマシロウに対して自分が世話を焼いてると思っているんですが、実はその逆なんですよ。マシロウが首にリボンを巻かれるシーンでは、口で「おい!」と拒絶しながらも、心の中で「まぁ、いいか」と合わせていて。そんなふたりの関係性にキュンキュンしてしまいます。

(C)佐和田米/集英社・「アクロトリップ」製作委員会
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