自分と真逆のタイプだからこそ、彼に興味が湧き、演じるのが楽しかった――『村井の恋』村井役・高梨謙吾さんインタビュー｜推しキャラクターは「●●」一択!?

推しキャラは「桐山」一択!?　その理由とは

――村井以外でお気に入りのキャラを教えてください。

高梨：「桐山」一択ですね。キリは人生を何周かしているような男の子で、「何でそんなに達観していたり、そんな感性を持てるのかな」と思います。すっと老成したようなセリフを発していくんですよね。それがみんなのバランスをとっていて、仲良しグループの中でもバランサーの役割を果たしていて、常に一歩引いた目線で物事を見ているんです。でも、はしゃぐときはしっかりはしゃいでいて。すごく素敵な子だし、友達に欲しいタイプなので、選ぶとしたら桐山ですね。彼の一挙手一投足や人生が気になってしまうので、桐山推しで（笑）。

――ちなみに、日笠さんは村井とおにぎりくんとおっしゃっていました。

高梨：僕も彼のことが気になっているんです。アレは何なんだろうかと。でもまだ答えは出ていません。アニメを見てもたぶん答えは出ないんじゃないかなと思います。だけど見てくださった方の一人ひとりの中にきっと答えは生まれるんだろうなと思っています。

僕の推測では、原作の島（順太）先生はきっとおにぎりが好きなんでしょうね（笑）。声を発するときもあるので、CVが誰なのか、放送を楽しみにしていてください。

――ではもし、田中先生と幼なじみのやよちゃん（福永弥生）との二者択一をするとしたら？

高梨：僕はどちらかといったら田中先生ですね。もちろん二人にはそれぞれ対極的な魅力があるけど、田中先生を選んだ理由は素直でちょろいところですね。真正面を向いて、接してくれそうだなと思いますし、曖昧にせずに物事と向き合っている気がするので、生き様も含めていいなと思います。

スタッフの原作愛が強く感じられる作品。情報量が多い分、最後まで観終わったときの感動はひとしおなはず

――高梨さんは高校時代、どんな生徒でしたか？

高梨：今とは真逆で、活発でアウトドアな人間だったと思います。当時は部活にいそしんだり、学校行事にも積極的に参加していて。学校外でも山にキャンプに行ったりするのも好きでしたし、なんであんなに体力があったんだろうって思うくらいでした。

――高校時代、思い出に残っている出来事を教えてください。

高梨：うちの学園祭では飲食系が禁止だったので、何か表現する催し物をしなくてはいけなくて。3年間クラス替えもなかったので、チームワークもどんどん良くなっていく中で、ゴスペルやダンス、お芝居をやったりして。それが今のお仕事に繋がっていると思います。

高校3年生のとき、僕は演者ではありませんでしたが、みんなを取りまとめるブレインみたいな立場で、クラスの実行委員長をやっていたことも今に活きていると思うし、すごく濃い時間でした。

――最後に、皆さんへメッセージをお願いします。

高梨：まず原作ファンの方は、既に完結しているのでストーリーや村井の恋がどうなっていくのかはご存知かと思いますが、マンガとアニメの表現は大きく違うと思うんです。それゆえにアニメ化するときは、大切にしなくてはいけないことや気を付けないといけないことがいっぱいありますが、アニメに関わっているスタッフの皆さんは「みんな、この作品が大好きなんだろうな」といろいろなところから伝わる作り方をされているので、安心して最後まで見ていただきたいですし、原作を読んだときに感じた想いも、アニメを見たときにまったく同じ気持ちになれると思います。

また、アドリブが入っているのもアニメならではで、「あのシーンをこんな風に立体化するのか」と、きっと大きな衝撃を受けると思うので、期待していただければと思います（笑）。

アニメで初めて触れる方は、PVを見ただけではよくわからなかったと思います（笑）。タイトルから何となく「恋愛ものなんだな」とか、絵柄から「ギャグっぽいコメディ作品なんだろうな」と想像されているでしょう。その想像は100％裏切られます。いい意味で（笑）。

　
いろいろな楽しみ方があって、どのキャラに感情移入して見るかで見え方が変わってくると思いますし、作品のテンポ感やギャグのおもしろさにフォーカスするのもいいと思います。一つひとつ描かれている伏線がどう回収されるのか、はたまたされないのかとか（笑）。僕としてはメモしながら見てほしいと思うくらい、情報量が多いです。なので見るのは結構大変かもしれません。でも最後まで見たら「見てよかった！」とか「また見たいな」というカタルシスを感じつつ、「原作も読みたいな」と思うような作りになっていますので、まずは第1話を、そして最後まで見ていただきたいです。

――そこまでおっしゃるということはかなりの自信を感じるので、ハードルがかなり上がったかもしれません（笑）。

高梨：違う意味でかなりハードルが高い作品かもしれませんが、PVを見た限りはライトに感じると思います。でも入口は「ギャグラブコメなんだな」とライトでいいんです。最終的に違う感覚になっていると思います。そうとしか僕には言えないので、頑張って見てください（笑）。

作品概要

あらすじ

様子のおかしい男子高校生・村井は担任の田中先生に恋をしている。
しかし一方の田中は乙女ゲームの推しキャラクター「春夏秋冬（ヒトトセ）」に恋をしている。

そんなことはつゆ知らず、田中に告白をする村井だったが、「黒髪ロン毛は恋愛対象外」と一蹴されてしまうーーところが翌日、髪型を一新して現れた村井は田中の”推しキャラ”そのものの姿となっていた。
激しく動揺する田中と猛烈にアプローチをし続ける村井、果たしてこのおかしな恋の行方はどうなっていくのか...！？

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