アフレコ現場で開いた新しい扉。素の自分に近い「モモ」というキャラクターをもっと自由に表現するために――『ダンダダン』モモ<綾瀬桃>役・若山詩音さんインタビュー
原作の衝撃をアニメで“実体験”してほしい
ーー若山さん自身は、幽霊と宇宙人のどちらを信じやすいですか?
若山:信じられる度合いでいえば宇宙人ですね。地球に人が生まれたということは、他の星で生命が誕生していてもおかしくないと思うんです。
ただ、実体験としては、これまで霊に何回か遭遇しているのではないか、と思っています…。というのも、小学生の時、お仕事で訪れていたスタジオのトイレに一人で行こうとしたら、その途中で、後ろから男の人がついてくる気配を感じたんです。トイレまでの間にミキサールームがあるので、「そこに行くのかな?」とその時は思っていました。でも、母親のいる部屋に戻ってから、「私の後ろに男の人がいた?」と尋ねたら、「いなかったよ」と言われて……。しかも、そのスタジオは幽霊が出る噂があるスタジオだったんです。他にも、自分以外にいない部屋で、影が見えることがあるような気がします。割合的には影が多いですね。
ーー霊を扱うアニメでは、放送前にお祓いに行くことも多いですが、この作品は既に済ませましたか?
若山:してないです! あれ、まずいのかな…? 早急にスタッフさんにお祓いの件をお伝えしたいと思います。
ーーただでさえ、若山さんは霊体験をされることが多いのに大丈夫なのでしょうか……?
若山:そんなことを言われたら、怖くなっちゃいますよ!? でも幽霊がいるとしたら、大好きだった祖母にまた会えるかもしれないから良いかも、と思う自分もいます。
ーー時には、楽観的に考えることも必要ですよね。
若山:でも、呪われたくないのでお祓いには行ったほうがいいと思います!(笑)
ーー(笑)。では、最後に放送を楽しみにされている方へのメッセージをお願いします。
若山:完成した映像を観させていただいて、一番衝撃的だったのは、原作をアニメで“実体験”してもらえるようなこだわりが詰まっていたことです。
表現や演出でモモたちと同じような気持ちになれる演出や仕掛けが巧みですし、最高で、唯一無二のアニメだと思います。モモを演じていても、完成映像を観ても、毎回テンションが上がっています。毎週あっという間の30分になると思うので、五感をフル稼働させて感じていただけたら嬉しいです。
[取材・文/永井和幸 撮影/MoA]
『ダンダダン』作品情報
あらすじ
モモがクラスのいじめっ子からオカルンを助けたことをきっかけに話すようになった2人だったが、「幽霊は信じているが宇宙人否定派」のモモと、「宇宙人は信じているが幽霊否定派」のオカルンで口論に。
互いに否定する宇宙人と幽霊を信じさせるため、モモはUFOスポットの病院廃墟へ、オカルンは心霊スポットのトンネルへ。
そこで2人は、理解を超越した圧倒的怪奇に出会う。
窮地の中で秘めた力を覚醒させるモモと、呪いの力を手にしたオカルンが、迫りくる怪奇に挑む!運命の恋も始まる!?
オカルティックバトル&青春物語、開幕!
キャスト
(C)龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会