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- わたなべみきこ
- 出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。
テレビ中継もされる大規模な音楽祭への出演を前日に控えたTRIGGER。しかし、人気絶頂の彼らを没落させようとするとある人物の策略により、3人はぞれぞれ拉致されてしまいます。
出演時間が迫る中、仲間たちの手助けによって最初に助け出された十さんは急いで会場に向かいます。
八乙女さんと九条さんも順に助け出されるものの、出演時間に間に合ったのは十さんだけ。たった1人でステージに立った十さんは他メンバーが出演できないことを謝罪し、会場に来られなかったメンバーの思いを背負って1人で新曲「願いはShine On The Sea」を披露したのでした。
ステージに上がる前、今回の首謀者と思われる人物が十さんの前に現れます。辛い状況の十さんを嘲笑う相手に対し、荒れ狂う海の恐ろしさに比べれば命を取られることのない今回の件は大したことではない、「あなたは、ちっぽけで、無力だ。」と言い放つ十さん。
改めて十さんの強さとTRIGGERとしての覚悟が痛いほど感じられる、龍推しのみならず多くのアイナナファンの印象に残るシーンです。
一度は芸能界追放寸前まで追い込まれてしまったTRIGGERでしたが、地道なライブ活動などでひたむきに活動を続け、新たな階段を少しずつ登り始めていた頃。十さんのもとに一本の電話が。その相手は音楽祭のステージを邪魔した人物の1人でした。
警戒しながらも電話に出た十さんは、相手が海外の音楽フェスに出演し成功したこと、そのことで自分たちがTRIGGERにしたことの罪の重さに気づいたことを聞かされます。
それを聞いた十さんは、「俺はあの日、3人で歌えなかったことを、絶対に許さない。」と返します。彼は自分が1人でステージに立ったことではなく、メンバーやファンに悲しい思いをさせたことを怒っているのです。
そう前置きしたうえで、「あの日のことを許さないのと、君が俺の気持ちに気づいてくれたことや、君の成功を、喜ばないのも、別のことだよ。」と伝え、「海外のフェス、出演おめでとう。いいステージに立てて良かったね。」と続けます。
自分に酷い仕打ちをした相手の成功を祝い、これからの活動に対してもエールを送る十さん。彼の優しさと度量の大きさに改めて驚かされたファンも多いのではないでしょうか。
今回のアンケートの最後には十さんへのメッセージもいただきました。
ここで過去の誕生日企画をプレイバック! 十さんがラジオパーソナリティ、動画配信など様々なことに挑戦しています。普段は見られない十さんの姿が見られますよ!
十龍之介さんを演じるのは佐藤拓也さん。1984年5月19日生まれ、宮城県出身。『刀剣乱舞ONLINE』の燭台切光忠役をはじめ、『ジョジョの奇妙な冒険』のシーザー・アントニオ・ツェペリ役など、人気作品のキャラクターを多く演じています。
セクシーでワイルドなイメージとは真逆の優しく温かい人柄を持つ十さん。TRIGGERとしての覚悟やメンバー、ファンへの思いは非常に強く、応援してくれる人たちのためにひたむきに努力を続けています。ライブでの完璧なパフォーマンスはもちろん、誰よりも広い心と優しさを持つ人間性の高さも彼の大きな魅力なのです。
1990年生まれ、福岡県出身。小学生の頃『シャーマンキング』でオタクになり、以降『鋼の錬金術師』『今日からマ王!』『おおきく振りかぶって』などの作品と共に青春時代を過ごす。結婚・出産を機にライターとなり、現在はアプリゲーム『アイドリッシュセブン』を中心に様々な作品を楽しみつつ、面白い記事とは……?を考える日々。BUMP OF CHICKENとUNISON SQUARE GARDENの熱烈なファン。