東山奈央さん初のアコースティックライブを収めたCDがアニメイト限定で登場|「原曲とアコースティックのアレンジ、味変を聴き比べて楽しんでほしい」【インタビュー】
今年5月に大阪と横浜のBillboard Liveで開催された東山奈央さん初のアコースティックライブ。その中から、5月18日のBillboard Live YOKOHAMA公演の模様を収めたライブCDが、アニメイト限定商品として12月25日にリリース!
開催当時、原曲からの変化が話題となったアコースティックアレンジを臨場感たっぷり堪能できる珠玉の1枚。全11曲の収録曲について、またライブを振り返っての改めての想いなど、東山奈央さんにたっぷりとお話をお聞きしました。
アコースティックアレンジを形に残したかった
――東山さんにとって、アコースティックライブだけでなくライブを音源化したCDのリリースも初になりますね。
東山奈央さん(以下、東山):今回のライブで披露した曲はどれもアコースティックアレンジがすばらしくて、それをなんとか形にして残したいなという気持ちを強く持っていました。今回は派手な演出が入るようなステージではなかったので、音に集中して聴いていただくという意味でも、映像より音源のみという形がいいんじゃないかと考えたんです。
ライブ本番ではなくスタジオ収録するという案もあったんですけど、やっぱり本番のお客様がいる状態の熱量というのは、何ごとにも代えがたいもの。拍手や歓声、臨場感みたいなものは唯一無二のものですから。
それとバンドメンバーの皆さん――「レインボードッグス(室内犬)」と名付けさせていただきましたが、その室内犬の皆さんに相談した時にも満場一致で「絶対にライブ音源がいい」と背中を押されたこともあって、ライブでの音源をそのまま収録することに決めました。
――先行して聴かせていただきましたが、その場でライブを楽しんでいるような感覚になりました。
東山:私も実際にCD音源化してみて、大正解だったなと思いました。いつも応援してくださるお客さんはアコースティックライブに触れたことがない方も多かったので、事前にラジオ番組に「何を着ていけばいいんでしょう?」というメールをいただいたり、それに「セミフォーマル推奨だよ」と返したらみんなが「セミフォーマルとは?」とたくさん調べてくださったり。あとは、ビルボードという場所柄、ライブ中も食事していいのかな、とか。
みんなのドキドキも伝わってきていたし、私含めてビルボードさんというすばらしいステージの空気感に飲まれてしまうのでは、という懸念もありました。でも、みんな本当に音楽を全身で楽しんでくれていました。そういった反応もまるごと収録できたのが本当に良かったなと。私も聴いていると、当日の様子がよみがえってきます。
――今回のアコースティックライブでこだわった部分を改めて教えてください。
東山:普段のライブとは、最初のアプローチから違いました。バンドメンバーもイツメンと呼べるバンマスの伊賀拓郎さん以外とは初めましてでしたが、伊賀さんと最初に打ち合わせをした時に「どんな音色を入れたい?」というところから始まったんですね。
楽器によってアレンジの方向性が変わるのもあって、そういうところから決めていくんだ、という驚きもありましたし、いざメンバーが決まってからは、皆さんとすてきなハーモニーを奏でるべく時間を積み重ねていきました。
あとはもちろん、アコースティックのアレンジですね。伊賀さんのご自宅に伺って、一緒にアレンジを練らせていただいたんですが、本当に貴重な経験でした。こんな感じ!というのを口頭でお伝えしながら、それを伊賀さんがくみ取ってその場で実演してくださるなど、アレンジを一緒に考えていくのは初めてだったので、すごく音楽しているな、と楽しかったです。