秋アニメ『BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-』田口智久総監督×村田光監督の対談インタビューが到着! 「相剋譚」で、初めてトライしたこととは……
『週刊少年ジャンプ』で連載され、シリーズ累計発行部数は1億3000万部を超えるなど、完結後も世界中で根強い人気を誇る剣戟バトルアクションコミック『BLEACH』。同作のTVアニメ最終章『千年血戦篇』より、TVアニメ第3クールとなる『BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-』が、2024年10月5日(土)23時よりテレ東系列ほかにて放送中です。
この度、田口智久総監督と村田光監督の対談インタビューが到着しました!
田口智久総監督×村田光監督の対談インタビューが到着!
──『BLEACH 千年血戦篇』制作中に起きた、印象的なエピソードを教えてください。
田口智久総監督(以下、田口):「千年血戦篇」では、作画の資料作りのために実際に自分たちで写真撮影をしました。難しいアングルのレイアウトは、想像だけではなかなか描きづらいんです。
たとえばTVアニメ『BLEACH』20th PVの“ルキアが押し入れの中に隠れていて、遊子たちが外にいる”というレイアウトは、制作さん、演出さん、アニメーターさんと相談してアングルを決め、写真を撮りました。
──資料作りのための撮影をはじめたのは、第1クールのときからですか?
田口:最初の頃はやっていなかったかな? たしか総作画監督の長谷川さんが「描けないんだからしょうがない!写真に撮ろう」と言い出したのがはじまりです(笑)。
村田光監督(以下、村田):第2クールのユーハバッハと雨竜が血の盃を交わすシーンは、写真だけでなくムービーも撮りましたよね。
──「相剋譚」で、初めてトライしたことはありますか?
村田:初の大きいチャレンジのひとつは、“真世界城”をオープンワールドのゲームのように思い切って作ったことです。通常、アニメだと建物の中だけとか、局所的に作ることはあるのですが。
田口:カメラワークの自在とか、演出上は特に“絵に描いた2次元の世界”からは、制約はどんどん少なくなっている感じがあります。でも現実問題として、費用は嵩むしスケジュールは長期になります(笑)。
「千年血戦篇」のように3~4年という長期プロジェクトだからこそ、トライすることができました。効果はこれから出てくるのかな、という感じです。
村田:あとLive2Dという絵を動かす技術も、今回新たに取り入れました。
──おふたりの一番好きなキャラクターを教えてください。
田口:固定の推しは、プレミア上映会でも言った鵯州です。あの大柄で丸い体型……あのビジュアルが好きです(笑)。
あと、意外と口調が強いんですよね、彼。そういうギャップも非常にいい。
村田:ホラー感と可愛さが同居している感じですよね。
田口:技術開発局のシーン自体は少ないので、出番があまりないのが残念です。隙あらば、ちょこちょこと画面の端とかに出していきたいな(笑)。
村田:僕は更木剣八です。剣八と卯ノ花による戦いの決着がつく第1クールの第10話でコンテを担当させていただいたのですが、ただひたすらに強さを追い求める彼の姿は、シンプルにかっこよかったです。
最終的には、想い人のような相手であり、師匠ともいえる存在の卯ノ花を斬って、さらに高みに上がることもできたので。
──「千年血戦篇」問わず、『BLEACH』で好きなセリフやシーンはありますか?
田口:72巻の巻頭歌です。「言葉に姿があったなら 暗闇に立つきみに届きはしないだろう」ってすごくないですか!
“言葉に姿がないからこそ、闇の中でもきみに届くんだ”という、逆説的な感じがすごく好きなんです。いったいどういう経験をすれば、久保先生はこんなすごいフレーズが思い浮かぶんだろう、と思いますね。
──村田監督の好きなセリフやシーンは?
村田:僕は一護がユーハバッハに言った「俺以外の誰かにできたとしても 俺がやらずに逃げていい理由にはならねえんだよ!」(コミックス68巻618話)というセリフです。“一護ってこういう人”というのを端的に表していて、すごく印象に残りました。
──過去の2クールを経て、久保先生との関係や、やりとりの仕方などに変化はありましたか?
田口:距離感が近くなったというか、関係性は深まっていると思います。オリジナルシーンをご提案・ご相談するハードルも下がった気がします(笑)。とはいえもちろんそれに甘えることなく、アニメサイドみんなで練りに練ってから監修をご依頼しています!
村田:たしかに、ネームでお戻しいただけるときは、こちらのテンションも上がってしまいますよね!
田口:第1クール、第2クールを経て、“原作者”という立場から一段寄り添ってくださっているのかなと感じています。久保先生の中で、アニメ『BLEACH』をより良い作品にするために、より一層力添えしてくださっている印象です。
村田:我々“アニメ制作側の目線”で受け止めてくださっているという感覚がすごくあります。
──総監督、監督として、お互いに訊きたいこと・言いたいことはありますか?
田口:まだ終わったわけではないですが、監督をやってみてどうですか(笑)?
村田:「第2クールまで、本当によくやれていましたよね!」と言いたいです(笑)。田口さんは『BLEACH』以外の作品にも携わっていますし、特に第2クールのときは他作品の進行と重なる時期もありましたから。ほかのスタジオとやり取りしながら、さらにクオリティを上げて制作できるなんて、本当にすごいことだと思います。僕は『BLEACH』だけに集中できる環境でやらせてもらっているのに、てんやわんやですから(笑)。
田口:これは本当に、村田さんをはじめスタッフの皆さんのおかげです。「自分の話数は自分で面倒を見るよ!」という、非常に優秀な方々がそろっていたからこそ可能でした。自分はポイントポイントで顔を出せば良かったので(笑)。
村田:では訊きたいこととして。ボクシングでは、“世界チャンピオンを獲るよりも、防衛するほうが難しい”と言われています。今回、僕は初めて監督の座に就かせていただきましたが、それを防衛する秘訣、監督を続けていく秘訣を教えていただきたいです(笑)。
田口:監督を続けていく秘訣?監督として大事なこととか……?全然わからない(笑)。ただ自分は、性格は適当だけど「スケジュール通りに進めるぞ!」というムードだけはしっかり出しているつもりです。制作サイドの敵にならないよう、しっかりスケジュールを意識して「きっちり協力します!」という態度ですね。
村田:大事ですよね。
田口:でも、最初に設けるハードルは高めに設定することはあるかもしれません。「千年血戦篇」は、最初に「某作品に匹敵するクオリティを目指すと約束してくれ!」とプロデューサーに伝えて制作がスタートしたんです。
まずは目標を設定し、それを目指すことが何事にも重要だと思っているので。それができなかったときに、“じゃあ、どうやってクオリティを上げるか?”とか“どういうスタッフを入れればいいのか?”ということを、きちんと制作サイドと話し合い、コミュニケーションを取ることが大切だと思っています。「できないからダメじゃん」になるのは絶対に避ける。
──最後に『BLEACH』の見所と、ファンに向けてのメッセージをお願いします。
田口:スタッフ一同、第3クールの「相剋譚」も非常に頑張って手を動かし、情熱の限りの絵を作っております。今後の放送もぜひご期待ください!
村田:第3クールは、これまで以上にアニメのオリジナルシーンが増えています。第30話の雨竜が纏った翼の霊子のように、原作にないシーンが随所に盛り込まれています。それらがオリジナルとしてどう描かれていて、どう原作の物語と繋がっているのか。久保先生監修のもとで、原作の物語にどのように戻っていくのか。ぜひ期待して観ていただければと思います。
★フルバージョンは公式サイトをチェック!
https://bleach-anime.com/special/interview03/
TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇』作品情報
放送・配信情報
・第3クール『BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-』
■放送情報
2024年10月5日(土)23:00よりテレ東系列ほかにて放送開始
仙台放送にて 10月7日より 毎週月曜25:30~
新潟放送にて 10月8日より 毎週火曜25:30~
広島テレビにて 10月8日より 毎週火曜25:29~
奈良テレビにて 10月16日より 毎週水曜25:00~
BS テレ東にて 10月11 より 毎週金曜24:30~
AT-X にて 10月8日より 毎週火曜20:00~
※リピート放送 毎週木曜 8:00~ / 毎週月曜 14:00~
■配信情報
○見放題サービス
【10月6日(日)より毎週日曜12時〜配信】
Lemino/アニメタイムズ/Disney+/アニメ放題/U-NEXT/dアニメストア/バンダイチャンネル/TELASA(見放題プラン)/J:COM STREAM 見放題/milplus/auスマートパスプレミアム/Amazon Prime Video/Netflix/Hulu/FOD/ABEMA/DMM TV
○都度課金サービス
【第27話は一部サイトを除いて10月10日(木)24時より配信開始】
バンダイチャンネル/TELASA/J:COM STREAM/milplus/RakutenTV/Google TV/Amazon Prime Video/HAPPY!動画※
○無料配信
【10月10日(木)より毎週木曜24時〜配信】
ABEMA/TVer/ネットもテレ東/ニコニコチャンネル/Lemino
ニコニコ生放送
※放送日時・配信開始日は予告なく変更となる場合がございます。詳しくは各局の番組表ならびに各配信サービスの情報をご確認ください。
イントロダクション
最後の聖戦、迫る――。
『週刊少年ジャンプ』で連載され、シリーズ累計発行部数は1億3000万部を超えるなど、完結後も世界中で根強い人気を誇る『BLEACH』。
2004年10月より放送を開始したTVアニメは、これまでに360話以上が制作され、長編劇場アニメも4作を数える。
そしてついに、シリーズの最終章“千年血戦篇”のアニメプロジェクトの幕が上がる
監督とシリーズ構成は、数々の作品で卓越したビジュアルセンスを発揮してきた田口智久。
キャラクターデザインの工藤昌史、音楽の鷺巣詩郎は、最初期からアニメ『BLEACH』を支え続けるオリジナルメンバー。
アニメーション制作もこれまでのシリーズ同様、studio ぴえろが担当する。
まさしく「最終決戦」にふさわしい実力派スタッフ陣で挑む、ファイナル・シリーズ。
はたして、黑崎一護がたどり着くのは――。
第3クールストーリー
三界の存亡を賭けた戦いに、流れるのは血か涙か──
《見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)》の第二次侵攻により《影の領域(シャッテン・ベライヒ)》へと変貌した瀞霊廷で、死神と滅却師(クインシー)の戦いは続く。
奪われた卍解を取り戻し、反撃の狼煙を挙げた護廷十三隊は、次々と星十字騎士団(シュテルンリッター)の聖章騎士(ヴェルトリッヒ)たちを撃破していく。
そんな中、霊王宮での修業を終えて、新たな力を得た阿散井恋次、朽木ルキア、そして──黑崎一護が瀞霊廷に帰還する。
再びユーハバッハに挑まんとする一護の前に立ちはだかったのは石田雨竜。
引き絞った弓を向ける友の真意を問う一護に、雨竜が返したのは訣別の矢であった。
ユーハバッハは雨竜と親衛隊を引き連れて遮魂膜を突破。遂に戦いの舞台は、不可侵の神域・霊王宮へと移る。
不遜な侵入者を迎え撃つ王属特務・零番隊の五人。その驚異的な力の前に、ユーハバッハも親衛隊も敗れ去ったかに見えたが......
真の戦い、真の絶望は今まさに始まらんとしていた。
死神と滅却師、一護と雨竜、信念と決意──決して相容れぬ光と影は、紺碧の天空に相剋する。
スタッフ
原作・総監修:久保帯人「BLEACH」(集英社 ジャンプコミックス刊)
総監督:田口智久
監督:村田光
シリーズ構成:田口智久、平松正樹
キャラクターデザイン:工藤昌史
総作画監督:長谷川亨雄、小松原聖、高柳久美子
アクション・エフェクト作画監督:酒井智史、橋本敬史、若林厚史
美術監督:谷岡善王
美術設定:天田俊貴
色彩設計:合田沙織
編集:三嶋章紀
撮影監督:山田和弘
CG監督:佐々木俊宏、後藤和史
チーフ演出:陳達理
音楽:鷺巣詩郎
音響監督:長崎行男
音響制作:ザック・プロモーション
アニメーション制作:PIERROT FILMS
※「PIERROT FILMS」とは
株式会社ぴえろのアニメーション制作の新ブランド。「心を熱く震わせるアニメーションを作る」をモットーにこれまで以上にクオリティの高いアニメーション制作を目指している。詳しくはこちらをご確認ください。
第3クール主題歌
オープニングテーマ:SIX LOUNGE「言葉にせずとも」(Epic Records Japan)
エンディングテーマ:水槽「MONOCHROME」
キャスト
黑崎一護:森田成一
井上織姫:松岡由貴
茶渡泰虎:安元洋貴
志波岩鷲:高木渉
朽木ルキア:折笠富美子
阿散井恋次:伊藤健太郎
浦原喜助:三木眞一郎
四楓院夜一:ゆきのさつき
京楽春水:大塚明夫
涅マユリ:中尾隆聖
浮竹十四郎:石川英郎
伊勢七緒:生天目仁美
涅ネム:釘宮理恵
ユーハバッハ:菅生隆之
石田雨竜:杉山紀彰
ユーグラム・ハッシュヴァルト:梅原裕一郎
ペルニダ・パルンカジャス:島田敏
アスキン・ナックルヴァール:武内駿輔
ジェラルド・ヴァルキリー:小山剛志
リジェ・バロ:日野聡
バズビー:小野友樹
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