ユニット曲はこのライブのための新曲! AVAMちゃんの沼は底なしーー「鏡の国のアリス」をコンセプトにファンタジックな世界観を作り上げたAVAM 2ndワンマンライブ「LAND of MiRRORS」レポート
初めてのユニット曲も披露。シリアスな恋愛系から学園ものまで!?
6人がステージを去ると、乃絢さん1人がステージに残り「ハートを奪ったウサギを追いかけたアリスは不思議な世界につながる穴に落ちてしまいました。追いかけ続けたアリスは何だか楽しそうなお茶会にたどり着きます。少しのぞいてみましょう」とセリフを続けます。
そして衣装替えした七海さんとあみさんが登場。ここからユニットコーナーに入り、「you are my Cinderella」をせつない表情で歌う二人。後ろから抱えたり、すれ違いざまに手をつかんだりと、心のすれ違う様子を演じながら向かい合って言葉を交わす仕草はドラマを見ているようでした。
次の乙葉さん、花香さん、ゆかさんの3人は放課後の教室のアニメーションをバックに、制服っぽい衣装でポップな「秘密のセンテンス」を歌唱。高音ではファルセットを使って歌い上げ、しっとりした間奏で感じる夕暮れ感も素敵。
乃絢さんと青空さんが歌う「ゼッタイ♡運命姫」はBPMが速く、キュートで小悪魔っぽい曲。Bメロの「大好き」はニュアンス入りで。大サビ前の「ずっと一緒の運命だよ」という2人のセリフパートでは歓声も。
なおユニット曲はこのライブのための新曲となり、ユニット曲自体もAVAM史上初めて!
新曲「アンチロイヤル」ではダークファンタジーの世界観に。本編ラストは「鏡の国のアリス」と同じ夢オチ?
暗転するとスクリーンには「Mad Tea Party」の文字、そして時計の前には誰もいないテーブルにお茶会の準備がされています。和やかな雰囲気から一変、時計が割れると、またもやウサギが逃げ出し追いかけることに。チェシャ猫に導かれるように飛び込んだ先には「Queen of Castle」の文字と女王の庭が出現。しばらく見ていると、7枚のトランプカードが置かれたテーブルが。
10月19日に配信が始まったばかりの新曲「アンチロイヤル」で、7人もMVで着ている白を基調とした水色が差し色となる衣装で登場。本ライブのコンセプトの根幹になっているであろう曲で、ダンサブルなサウンドと意味深な歌詞によってミステリアスとファンタジーの世界をミックスしたような雰囲気。大サビ前の乃絢さんとゆかさんのウィスパーボイスは、セクシーにも妖しくも聴こえ、「正常を謳う キミも壊れている」と歌う表情からは狂気さえ感じます。不協和音のようなアウトロで最後まで謎めいていました。1曲を通して視線を釘付けにされていたお客さんは、歌い終わると我に返ったように大きな拍手と歓声。
それを聴いたゆかさんは「まだまだ声が足りない」と不満げ。「女王様の機嫌をとるためにもっともっと大きな声をあげよう!」という声に応えて、会場から大きな声が上がると「やる気あるなら今すぐDo it!」が始まります。「Ready steady Ready steady Go!」の歌い出しから会場が一体になります。お客さんと声を合わせるパートが多く、途中で音頭っぽいテンポに変わったり、メンバーがアナウンサーに扮して謎ニュースを読むムーブもあって楽しい!
花香さんは「この番組はご覧のスポンサーの提供でお送りします」の「スポンサー」を「LAND of MiRRORS」にする粋な歌詞変も。終盤戦に入り、「ヒャクニチソウ」、「Reリアル」とライブでのキラーチューンの連続。「かわいくなった私を見て。一生忘れられなくしてあげる」というセリフから始まる「ビトレイアー」ではファンも歌詞中の「喉が枯れるまで叫んで」状態。本編ラストはエモいロックナンバーの「心臓」を熱唱。ヘッドバンキングするお客さんも。
歌い終わり、7人の姿が見えなくなると、暗転してスクリーンには「おはよう、アリス」の文字と、木で創られた家の中の風景。そしてこれまで逃げていたウサギのアニメが逆再生されて最初に戻り、「END」の文字。鏡の国を巡るアリスの冒険が終わったということなのでしょうか。しかし、これまでライブで心を合わせた時間は夢でないという、不思議な終わり方でした。