『夜猫』でひとつの夢が叶った? 愛猫家ならではの撮影テクニックを伝授! 『夜は猫といっしょ』アニメ第3期配信記念インタビュー:悠木碧さん
夢の多頭飼いを叶えたチクワとコンブ役
──改めて、今回、出演された感想をお聞かせください。
悠木:もともと好きだった漫画に関われたのはもちろん、せっかくなら猫を演じたいなという思いがあった中で2匹も担当できて嬉しかったです。加えて、多頭飼いの経験がないので、ひとつの夢を叶えられたなと思っています。
──三毛猫のチクワと黒猫のコンブを演じられました。
悠木:今回は2匹演じるということで、事前に性格に違いを出そうというお話になっていて。鳴き声のトーンであったり、ゴロゴロの質感はやや意識して変えているんですけど、みなさんにこの愛情はどれくらい伝わるのかな?というところではあります(笑)。
私自身、猫が好きだから日頃から猫動画を見て勉強していて。そして今回、これまで出会った猫ちゃんたちを思い出しながらいろいろとチャレンジしました。ただ最終的には、チクワとコンブは漫画でわかりやすく描かれているのでそこに合わせたお芝居に落ち着いたんじゃないかなと思います。みなさんには、微妙な差ですけど伝わっていると嬉しいです。
──猫好きには伝わるのではないですか?
悠木:猫を飼っていないとわからない部分ですからね。私自身、他所の猫の鳴き声を聞いて「こんなにかわいく鳴くの?」と思ったり、逆に「こんなにダミ声になるのか?」ということもあって。あ、これは余談ですが、一緒に暮らしていると飼い主の声に似るなんて噂もあって。
──へぇ!
悠木:噂程度ではありますが、そんな話を踏まえて演じているところもあるので、アニメをご覧になったみなさんの猫への探究心が深まっていれば嬉しいです。
──相当なこだわりが詰まっているのですね。
悠木:そうですね。「猫、かわいい」とより思ってもらえるように注力しました。実は猫って「にゃー」と鳴く瞬間があまりないんですよ。でも『夜猫』を見るみなさんなら、猫らしい声を聞きたいはずで。だからこそ細かめにアドリブのオーダーをいただいたりして。本当の猫がそこで鳴くのかはわからないけど、鳴いていてもおかしくないであろう、みたいなギリギリを狙っているところはありますね。
──そこはアニメとしての色付けでもありますものね。
悠木:アニメの見栄えを意識しつつ、リアルな猫感も欠かしたくない、というバランスを狙っていますね。思い返すと鼻息のアドリブを1番入れたかもしれないです。猫は興奮するとフガフガするイメージがあったので。
──アドリブは自由に入れられているのですか?
悠木:細かい指示がありつつ、ほぼ全部がアドリブです。絵で見えているところは全部入れていますし、見えていないところも「今は裏で大運動会をしているから入れてください」と指示されることがあって。ほかにもアドリブを任された部分がありますが、現段階でどれが採用されているのかわからないので完成が楽しみですし、ちゃんと鳴き分けができているのかドキドキしています。
猫の液体感が恋しくなる季節
──本作のキャッチコピー「疲れて帰ってきた夜は、猫と過ごしたい。」にちなんで、悠木さんが猫と過ごしたくなる、癒されたくなる瞬間をお聞かせください。
悠木:寒くなると猫が恋しくなりますよね。アシュベルは乗ってくれなかったですけど、膝の上に猫を乗っけたいです。温かいですし、なによりも柔らかいんですよね。ふわふわモチモチといいますか、液体感が強いので寒い日はブランケットみたいになってくれて。実際、ゲームをしているとき、足先をアシュベルのお腹の下に入れて温まったこともあります(笑)。
──この季節にぴったりですね(笑)。
悠木:暑い時期も暑い時期で乙なものがあるんですけど、結構嫌がられてしまうので(笑)。
──猫は暑いのが苦手なのですか?
悠木:そうらしいですね。猫はビタミンを生成するために日向ぼっこをするんですけど、暑いとそれもしづらそうで。ただ、アシュベルの場合は足だけ日向ぼっこしていたりしてかわいかったんですよね(笑)。
──日向ぼっこにはそんな意味があったのですね。
悠木:ビタミン生成に加えて、ダニも抑えられるみたいですし。私も飼う際に、そのためのスペースは用意しておいてと言われました。
──たくさんのお話ありがとうございます。最後に、放送を楽しみにされている方々へメッセージをお願いします。
悠木:今回も原作のかわいい部分がそのままアニメーションになりました。私も第3期から参加させていただけたことがとても嬉しいです。制作段階ですでに「猫、良いな」と思ってしまうシーンだらけだったので、みなさんもきっと猫たちから癒やしを感じ取ってもらえるんじゃないかなと思います。
──ありがとうございました。
[インタビュー MoA]
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