『ECHO』『帝国少女』『フラジール』――こはね・杏・彰人・冬弥の熱が溢れ出るカバー楽曲の原曲とは?『プロセカ』から知るVOCALOID楽曲〜ボカロ玄人への道〜【第3回「Vivid BAD SQUAD」編】
『悪魔の踊り方』
作詞:キタニタツヤ
作曲:キタニタツヤ
『青のすみか』『ファタール』……言わずとしれたヒットメーカー・キタニタツヤ(こんにちは谷田さん)氏が手掛ける『悪魔の踊り方』を「Vivid BAD SQUAD」がカバー。
様々なサウンドエフェクトと厚いメロディ、ベース、そして尖った歌詞が魅力的な一曲。「こんにちは谷田さん」名義の原曲は、鏡音リンが歌唱しています。さらに、キタニタツヤ氏自身がセルフカバーした動画も投稿されており、こちらも要チェックです。
我々にまつわる様々を、色々なメタファーで表す一曲。各々が楽々と聴ける内容であるかは、諸々考えて、ということになるでしょう。
「悪魔の踊り方」のMV、政治的なメッセージとか主張は一切無いですよ メタファーです 念のため
— キタニタツヤ Tatsuya Kitani (@TatsuyaKitani) April 27, 2018
■キタニタツヤ氏による歌詞+αはこちら
悪魔の踊り方 / Vivid BAD SQUAD × 鏡音リン
悪魔の踊り方 / こんにちは谷田さん feat. 鏡音リン - Devil's Manner / Rin Kagamine
悪魔の踊り方 / キタニタツヤ - Devil's Manner / Tatsuya Kitani
『オルターエゴ』
作詞:Misumi
作曲:Misumi
『ドロシー』『最後の晩餐』、そして「Vivid BAD SQUAD」への描き下ろし楽曲『下剋上』を手掛けたMisumi氏による一曲『オルターエゴ』。
こちらもアッパーな曲調と尖った歌詞が魅力的。普段のこはねや冬弥が言いそうにない〈ああうるせえな〉などの治安の良くない一言に、ドキッとしたプロセカファンも多いことでしょう。
原曲では初音ミクが歌唱。その歌声からは明るく希望に満ちた歌声とは対照的な、ダウナーで退廃的な印象を受けます。楽曲を手掛けるボカロPによって、「初音ミク」の特徴や“初音ミク像”が分岐するのも、VOCALOIDの髄たる魅力です!
オルターエゴ / Vivid BAD SQUAD × 初音ミク
Misumi - オルターエゴ feat.初音ミク
『トラフィック・ジャム』
作詞:煮ル果実
作曲:煮ル果実
『アンドリューがいったから』『ヲズワルド』、また「25時、ナイトコードで。」への描き下ろし楽曲『トリコロージュ』などを手掛けた煮ル果実氏による『トラフィック・ジャム』。カバー版は「Vivid BAD SQUAD」の4人と鏡音リンによる歌唱となっています。
原曲は女性歌声ライブラリ「Flower」による歌唱。痛烈な歌詞に含まれる鋭さが、そのまま表現されています。
「無事故無違反なんて存在しない。」という動画概要欄(ニコニコ動画版参照)に記された一言と、MVに広がる強烈な世界観。そしてそれらが意味するものとは……原曲とカバー版を反復横とびして、思いを巡らせてください。