同じオタクの言葉を信じて楽しんでほしい。芸人と声優がリスペクトし合い、win・winのアドリブ合戦を繰り広げる『朗読劇ボイコメ~声優×吉本新喜劇~』岡田直子さんインタビュー
今回のトークショーでもMCを担当。過去のトークパートではオタクならではの掛け合いも!?
――2部のトークショーは12月14日、15日の両日共、MC役を務められますね。
岡田:「MCらしくちゃんとしよう」と思っています(笑)。たぶん淡路さんは、暴走した私にブレーキをかけてくれたり、トークショーがうまくいくように上手に調整してくれると思います(笑)。
でも当日は声優さんを直視できなそうで。緊張しちゃって、毎回直視できないんですよね。斎賀さんに関しては『NORN9 ノルン+ノネット』が好きなので「わっ! 朔也だ!」となりそうでヤバいです(笑)。主役のリチャード役を演じられていた『薔薇王の葬列』も観てましたし。あと大原さんも『Fate/Zero』が好きすぎて、お会いした瞬間に「わ~っ!」となりそうだし、「私があなたのセイバーになります!」と言っちゃいそう(笑)。
――好きな声優と共演した時、「あのキャラの声、聴かせてください」とお願いしたりとかうまく言う流れに導いたりするのは?
岡田:そんなことできるくらいならしてますよ! 『ボイコメ』vol.2の1回目が終わった後に「もしかしたらお芝居の中で好きなキャラのセリフを言ってもらえるかも。誰の声がいい?」と尋ねられたので、小林さんには『ゴールデンカムイ』の主人公の杉元佐一の声で「俺は不死身の小林だ」と言ってもらいました。更に私は告白してもらえるシーンもあったので、「私があなたのアシリバです」と言ったらめっちゃウケました。
やる前は「ファンの方からブーイングされたらどうしよう?」と心配でしたが、お客さんも喜んでくれて良かったです。そして浦くんもモブ兵士役で出演されていたことがあるので、おもしろいかなと思ってモブ兵士役をお願いしました。
あと戸松さんにも「私、スフィアが好きなので、その話をしてもいいですか?」と。朗読劇では戸松さんが私を探していて、私を見つけた瞬間に「岡田直子」と名前を呼んでくれた時は感動しました。私もアドリブで「とまっちゃん!」と言ったらめっちゃウケて。その時に川畑兄さんと諸見里(大介)さんがいたんですけど、二人共「何で!?」と不思議そうにしてました(笑)。皆さんの声を生で聴けて良かったです。
毎回出演する吉本新喜劇のメンバーは濃い目の人選。Vo.2では小野坂さん、置鮎さん、白石さんの青二プロダクションチームも負けじと大暴れ!?
――毎回出演される吉本新喜劇の方の人選もおもしろいですね。
岡田:たぶん色が強めで、新喜劇とわかりやすいメンバーを選んでいると思います。今回も川畑兄さん、今別府(直之)兄さん、(森田)まりこ姉さんという濃いメンバーがそろっています。
――vol.2に登場された諸見里さんは滑舌の悪さで人気を博している方で、声優とは対極的な存在ですよね。
岡田:確かに(笑)。でも全部「しゅしゅ」って言っているから逆にとてもウケてました。台本を読んでいるのに何を言っているのかというのは朗読劇ならではのボケで、すごくおもしろかったです。そこに声優さんも何を言っているのかわからない言い方のアドリブを重ねて、「お前もちゃんとしゃべられへんのかい!」とツッコむという。これこそお笑いと声優のケミストリーですね(笑)。
――声優側もイベントでは相手を見て、ボケたりツッコんだりしていますが、吉本のお笑いの方なら安心して気兼ねなくいけますからね。
岡田:どんなにメチャクチャなことをしても、ちゃんと笑いに変えられるメンバーですから。でも白石さんがあんなに暴れてくれるとは思わなかったです。それを川畑兄さんがバシバシさばいていたので、安心して小野坂さんも置鮎さんもアドリブをめっちゃ入れていて。すごいなと思いました。
『ケロロ軍曹』からオタクの道へ。今仕事を頑張るのは杉田智和さんに貢ぐため!?
――岡田さんはアニメや声優がお好きとのことですが、アニメや声優を好きになったきっかけを教えてください。
岡田:元々、子供の頃からマンガが好きでした。基本的に『週刊少年ジャンプ』が好きで、『幽☆遊☆白書』や『スラムダンク』とかの世代ですし、『美少女戦士セーラームーン』や『ドラゴンボール』のアニメも観ていました。更に私の両親も兄弟もオタクということもあって、オタクのサラブレッドとして育ちました(笑)。
『るろうに剣心』などのアニメも観ていたけど、熱心というほどでもなかったんですけど、激ハマリしたのが『ケロロ軍曹』で。いろいろなアニメのオマージュが入っているので、『ガンダム』などの元ネタを調べていくうちに、ガンガン深みにハマっていきました。
そこからいろいろなアニメを見始めて、深夜アニメもチャックし始めて、特に『ひだまりスケッチ』と『涼宮ハルヒの憂鬱』が好きでした。あと20年以上、杉田智和さんのファンなので、ケータイの待受も杉田さんで、杉田さんに貢ぐために私は仕事をしていると言っても過言ではありません。杉田さんが命! 杉田さんがいらっしゃれば何もいりません!
そこから派生して中村悠一さんや神谷浩史さんも好きになったり、『DGS』も好きになりました。『おそ松さん』が好きなんですけど、この間、第4期の制作発表があったので楽しみにしています。
――すごい熱いですね。
岡田:春夏秋冬のクールごとに毎週40本くらいアニメを観ているので、観たそばから忘れるんですけど、作品名が出ると情報を段々思い出してきます。
――アニメファンでも週に40本はなかなか観られませんよ!
岡田:でも録画しているものがどんどん溜まっていきます。(取材時点では)11月ですが、最近夏アニメを見終わったところです(笑)。秋アニメは『るろうに剣心』や『らんま1/2』などリメイクものも多いので嬉しくて。録り溜めた『らんま1/2』の久能帯刀を早く観たいです。杉田さんが演じられるので(笑)。
――では最近ハマったアニメを教えてください。
岡田:夏アニメだと『異世界失格』がめちゃめちゃおもしろかったです。異世界ものの中でも意外な設定や展開に毎回驚かされました。あとストーリーものも好きで、この秋から始まった『リゼロ』(『Re:ゼロから始める異世界生活』)の3rd seasonも観ています。
最初は第1話が怖すぎて、「夜中に観るんじゃなかった」と後悔したくらい(笑)。始まりは日常系っぽい楽しい感じだったのに、エルザが出てきてあんなことになるなんて……。スバルくんに苦しいことやツライことが次々に起こるので、感情移入しすぎて、初めて異世界転生もので号泣してしまいました。でも推しキャラはラムちゃんなんです(笑)。
あとは『PSYCHO-PASS サイコパス』や『BLOOD-C』など怖いアニメも好きで、『BLOOD-C』は劇場版も観に行きました。他にもギャグ系や日常系も好きで、『4人はそれぞれウソをつく』も観ていました。