この記事をかいた人
- 万木サエ
- 旅行、グルメ、テーマパーク系のライターを経て、アニメのジャンルへ出向。ネコとハワイと『バクテン‼︎』が大好き☆
2024年12月13日(金)から実写版が劇場公開され、人気が再燃している『はたらく細胞』。原作はシリーズ累計発行部数1000万部を超える、清水茜先生らが描く『はたらく細胞』と『はたらく細胞BLACK』(「月刊少年シリウス」「モーニング」所載)で、2018年以降にはTVアニメ化。大人も子どもも楽しめる作品として人気を博していました。
本稿では、実写版の映画化で初めて作品を知った人に『はたらく細胞』の見どころをご紹介。注目シーンやキャラクターの魅力、知っておくと映画がもっと楽しめるポイントをお届けします!
『はたらく細胞』は体内の細胞を擬人化したストーリー。人間の体の中で細胞がどんな働きをしているか、身近なケガや病気に陥ったときに、体内でどんな活動が行われているかをバトルアクション風に描いた作品。
人の細胞の数は、およそ37兆個(新説)。毎日24時間365日、元気に休むことなく働いています。私たち人間が知らない、体の中で起こっている細胞たちのドラマ。人にとっては些細なケガも細胞にとっては命懸け。そんな細胞たちの世界を、ギャグを交え面白おかしく見せてくれます。
馴染みのある細胞から初めて名前を聞く細胞まで、ストーリーの中で特徴や働きを知ることができます。TVアニメ放送時は、東大生が勉強になるアニメとしておすすめした作品でもあり、生物の勉強に役立つと話題に。
自分の体の中で起きていること、細胞がどんな働きをしているのかがコミカルに描かれているため、楽しく体のことを学べるというのも人気の理由。この作品を見て健康に意識が向いた人も少なくないはずです。かくいう私も、急に乳酸飲料を飲み始めたり、睡眠は大事!とよく寝たり。健康になろうと意識した時期がありました。
そして公式スピンオフがたくさん作られたのも人気に拍車をかけました。『はたらく細胞BLACK』をはじめ、誰しもの体内にいる細菌を主人公にした『はたらく細菌』、キラーT細胞や血小板を主人公にしたもの、さらには猫内細胞を擬人化したものまで! こちらもぜひチェックしてみてください。
『はたらく細胞』シリーズはキャラが立っていることも人気の理由のひとつ。ここでは当時から人気の高かったキャラクターや、キャラクターの魅力を感じられる注目シーンなどを紹介します。
ほかの細胞よりも小さいのが特徴の血小板。どんなに緊迫した場面でも自分たちのペースは崩さずひとつずつ注意事項を確認。リーダーの問いかけに「はい!」といい子にお返事する血小板ちゃんたちがとにかく可愛いんです。
白血球が細菌と戦い排除するのが物語のキーになっているため、そのバトルシーンは見応えがあります。容赦なくナイフで切り付けるシーンは迫力があり、とても頼もしく感じます。
また、『はたらく細胞BLACK』に登場する白血球「1196」(CV:日笠陽子)がとにかく格好良い! 格好良さだけでなく、赤血球「AA2153」に憧れていると言われ顔を赤く染めてしまう可愛い一面もあります。そんな白血球が、仲間のために身を削って戦うシーンも必見です。
マクロファージは白血球の一種。細菌などの異物を捕らえて殺し、抗原や免疫情報を見つける働きをします。擬人化されたマクロファージは、虫も殺せないような可愛い顔立ちでひらひらのワンピースを身に纏い、いつも優しく微笑んでいるキャラクター。
ところが細菌退治になると一変、笑いながら鉈を振り回す狂気じみた一面を見せます。このギャップが面白い!
細菌が現れず穏やかな時間を過ごしているときの白血球は、よく緑茶を飲んでいます。ただお茶を飲んで休憩しているのかな、と思っていたのですが、このシーンにもちゃんと意味があったのです。
映画では体内の細胞たちの様子だけではなく、原作にはない細胞たちが働く“人間の世界”も描かれています。
芦田愛菜さん演じる女子高生の日胡と、阿部サダヲさん演じる父・茂。健康優良な日胡の体の中はおもに原作の『はたらく細胞』のお話。不規則な生活を送り、ジャンクフード・酒・たばこが大好きな茂の体はおもに『はたらく細胞BLACK』のお話を元に作られています。
実写映画化が発表され、その後最も話題になったのがキャストとキャラクタービジュアルの再現性。何に対しても一生懸命で元気いっぱいな赤血球「AE3803」のイメージは永野芽郁さんにぴったり。そして何より白血球を演じる佐藤健さんの白塗りのビジュアルには衝撃を受けつつ、こんなにキャラに寄せられるものなのかと感心すら覚えました。
2024年の冬映画の中でもすでに評価の高い実写映画『はたらく細胞』。映画を観る前に原作を読んだりアニメを見ればより映画が楽しめ、先に映画を観た人はきっと原作が気になるはず! 冬休みに一気見するのもおすすめです。
2025年の目標は、みなさん“健康体”で!
アニメイトタイムズのお仕事のほか、旅行、グルメ、ウェディング、テーマパーク系のライターをしています。 旅行に行けなくなって、漫画やアニメにハマリ、今はもっといろんなジャンルを知るべく武者修行中! スポコンアニメを見て、一緒に泣いたり熱くなったりするのが最近のストレス発散方法。 ネコとハワイと『バクテン‼︎』が大好き☆