『花は咲く、修羅の如く』先行上映会&キャストトークイベントの公式レポートが到着! 藤寺美徳さん、島袋美由利さん、千葉翔也さん、山下誠一郎さんが登壇
2025年1月7日(火)より放送開始となるTVアニメ『花は咲く、修羅の如く』。
2024年12月7日(土)に開催された第1・2話先行上映会&キャストトークイベントの公式レポートが到着しました!
本イベントには、藤寺美徳さん(春山花奈役)、島袋美由利さん(薄頼瑞希役)、千葉翔也さん(冬賀萩大役)、山下誠一郎さん(秋山松雪役)が登壇しました。
先行上映会&キャストトークイベント 公式レポート
「ウルトラジャンプ」(集英社刊)にて連載中の『花は咲く、修羅の如く』(原作:武田綾乃・むっしゅ)は、人口600人の小さな島・十鳴島に住む花奈が、高校で放送部に入り、仲間と共に大好きな朗読を深めていく物語。
『響け!ユーフォニアム』の武田綾乃が表現する高校生の心の成長を、新鋭作家むっしゅが繊細な筆致で描く青春ストーリーとなっている。映画のようなフィルムに仕上がっていた第1話と第2話の先行上映が終わると、会場からは自然と大きな拍手が起こった。
その後、MCの伊藤遼さん(日本テレビアナウンサー)の呼び込みで、藤寺さん、島袋さん、千葉さん、山下さんがステージに登壇し、メインキャストによるトークショーがスタート。「この日をずっと楽しみにしていました」と歓びを素直に言葉にする藤寺さんは、映像を観たとき、感動をして泣いてしまったのだという。
本作は朗読をテーマにした作品であり、作中で何度も出てくる朗読シーンの演出や、声のお芝居はもちろん、朗読から膨らんでくるイメージも、迫力のある映像と音で表現されている。人物の髪の揺れまでもが繊細で美しい映像に藤寺さんは「細かなところまで、本当に美しくこだわって表現されており、こんな素敵な作品に携われて光栄だなと感じました」と続けた。
島袋さんは「『花修羅』という作品は、ずっとBGMがあるものではなく、BGMの使いどころを綿密に考えた上で、“今だ!”というタイミングで流しているんです。だから緩急があって、音楽がないところでも集中して観れますし、(今回でいうと)花奈の朗読で、音楽が流れたときの映像への吸引力が凄まじかったです」と語る。
学生同士の会話のやり取りや、日常生活の環境音など、かなりリアルに作り込まれていているところなど、アニメーションを制作するスタッフの熱量はしっかりと会場にも伝わっており、頷きながらトークを聞く観客の姿も見られた。
花奈と同じ現役高校生だという藤寺さんは、アフレコの様子を聞かれると、「花奈ちゃんが成長していく姿を見て元気をもらえたので、私も一緒に成長できるよう頑張りたいと思いながら収録しています。アフレコの雰囲気もとても温かくて、この時間がずっと続けばいいのに……と思うような現場です」と話す。先輩3人も藤寺さんを見守りつつ、役者として驚かされることが多かったそうで、千葉さんは「(セリフや朗読を)何回やっても新鮮な言葉として出されているので、役者としてのパッションに僕らのほうが刺激を受けていました」と、感心していた。
山下さんも花奈の朗読シーンについて、「藤寺さんは、毎回ディレクションに応えるだけでなく、自分の意思もしっかり提示していていて素晴らしかったです」と絶賛。正解が明確にないとされる朗読シーンの読みも、本作の見どころになっていることは間違いないだろう。
続いてキャラクター紹介のコーナーへ。まずは主人公春山花奈について、藤寺さんが「応援したくなるキャラクターで、放送部に入って色々なことを吸収していくのですが、それを見守っていたくなるんです。悩みも等身大でリアルなので、高校生の方が見たら、より共感していただけるキャラクターだと思います」と紹介する。そして花奈を放送部に勧誘する薄頼瑞希については、島袋さんが「朗らかな性格で、部員たちを引っ張るリーダーなんですが、引っ張るを通り越して、ブルドーザーみたいに押し出す印象があります(笑)。でも、それによって折れてしまう子にはしない。そういう野生の勘が鋭い子だなと感じています」と話していく。
花奈を放送部に勧誘するとき、距離感の近さや強引さがあることについては、相手に引かれないバランスが大切だったとも語る。役に対する考え方について、千葉さんと箱山瀬太郎役の坂泰斗さんと話し合ったエピソードも明かされるなど、スタッフだけではなく役者陣の熱量の高さも感じることができる現場である様子もうかがえた。
千葉さんは、冬賀萩大について「音を作ることが好きで、朗読やアナウンスより音を作ることを頑張る人物です。人間性としては、はっきりと意見を言う高校1 年生なんですが、冬賀くんの中の世界では、試行錯誤があった上で、自分が正解だなと思ったことを伝えているから、相手を傷つけたいとか、理解させたいという邪念はなく“事実を伝える”と思っている子なんだと思っています」と語る。
秋山松雪について、「メガネで理知的で頭が良い優等生なんですが、場を円滑にするための行動が取れる、空気が読める存在なんです」と語る山下さん。まだこの段階では、物事を俯瞰で見ることができているキャラクターだが、彼についてはこの先語られることもあるので、ぜひ楽しみにしてほしいとのこと。
そのほかの放送部のメンバー、花奈と同じ一年で、中学時代、アナウンス部門で全国大会に出場している夏江杏(CV.和泉風花)、古典への愛情が誰よりも深い放送部副部長で2年生の整井良子(CV.安野希世乃)、同じく2年生で、頼れる存在の箱山瀬太郎(CV.坂泰斗)、そして放送部顧問の吉祥寺博美(CV.遊佐浩二)、元天才子役で圧倒的な読みの才能を持つ前年のNコン(NHK 杯全国高校放送コンテスト)朗読部門優勝者・西園寺修羅(CV.日笠陽子)についても、4人が紹介し、その魅力について伝えた。
また、作品を彩る主題歌、OPテーマ「自分革命」(SHISHAMO)、EDテーマ「朗朗」(さとう。)について、楽曲を聴いた藤寺さんは「『自分革命』は、知らない自分を見つけに行くときのワクワクする気持ちが楽曲に乗っていて、聴いていて走り出したくなるような曲。『朗朗』は、声優としてお仕事させていただく中で、好きだけではいかないことがあるなと思うときもあるので、覚悟のような思いが伝わってくる楽曲だと思いました」と、感想を熱く語っていた。
いよいよイベントも終盤に。告知コーナーでは藤寺さんと島袋さんをパーソナリティーにした、TVアニメ『花は咲く、修羅の如く』公式WEB ラジオ『SMG(エスエムジー)ラジオ』が、12月24日からスタートすることが発表され、ぜひゲストに呼んでほしいなど千葉さん山下さんたちと盛り上がる一面も。
最後はキャスト陣から、朗読やアナウンスといった“声”を題材にした作品に真摯に向き合って制作されたアニメの放送を楽しみにしていてほしいというメッセージが贈られ、イベントを締めくくった。
「この素晴らしい作品の感想を一緒に共有できることを楽しみにしています。この作品は原作がありますが、アニメーションならではの表現をしているところもあり、原作で読む面白さとアニメとして見る面白さというのが感じられると思いますので、ぜひこの機会に原作も手に取ってみて欲しいです。そして、本編をご覧いただいてアニメでしか味わえない喜びや発見もあると思いますので、ぜひ併せて楽しんでいただけたら幸いです」(山下)
「冬賀以外のキャラクターは、朗読やアナウンスを披露する機会があります。劇中で出てくる朗読とアナウンスは自然かつ映像越しでも伝わる表現になっていますし、その為に皆さんが一生懸命に臨んでいるのを現場で感じていました。とても素晴らしい形で映像になっていますので最後まで一緒に楽しんでいただければと思います。」(千葉)
「放送部だった皆さんお待たせしました。放送部のアニメが始まります!リアルに朗読を無音の状態で行うものをアニメで表現すると、また味わいが違うものになっていると思いますので、朗読やアナウンスをしたことがある方はそこを感じ取ってもらえたら嬉しいです。現場でもキャストのみんなとお芝居の話が止まらないくらい、一生懸命取り組んでいる作品になっています。ぜひ彼女たちのことを見守って愛していただけると嬉しいです」(島袋)
「現場ではスタッフさんやキャストさんの熱量高く作品やキャラクターに向き合ってる姿を見て、私ももっともっと花奈ちゃんの魅力や作品の魅力を皆さんに届けられるように頑張りたいと思いました。アニメでは花奈ちゃんのモノローグがひとつもなく、音を扱う作品なので単語のアクセントをどうするのかをお話をしながら決めていくなど、アニメならではの表現やこだわりがたくさん詰まっているので、細かいところまで観ていただけたらとっても嬉しいです」(藤寺)
約50分に渡り、作品について熱く語り合ったトークショー。TVアニメ『花は咲く、修羅の如く』は、2025年1月7日(火)より放送がスタートする。放送情報、配信情報などは公式サイトにて掲載中。ぜひ放送まで楽しみに待っていよう。
『花は咲く、修羅の如く』作品概要
あらすじ
「お前の本当の願いを言え、アタシが叶えてやる」
「私、放送部に入りたいです」
入部を決意した花奈は、たくさんの〝初めて〟を放送部のメンバーと共にし、大好きな朗読を深めていく…。
キャスト
(C)武田綾乃・むっしゅ/集英社・すももが丘高校放送部