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- わたなべみきこ
- 出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。
マンガ誌アプリ「少年ジャンプ+」で連載中の龍幸伸先生による漫画『ダンダダン』。宇宙人を信じない女子高生・モモと幽霊を信じないオカルトマニアの同級生・オカルンが数々の怪奇と遭遇しバトルを繰り広げる物語です。
本作は、おぞましい姿で恐怖を搔き立てる「オカルト」、モモたちが超能力や妖怪の力で痛快な戦いっぷりを見せる「バトル」、高校生たちの甘酸っぱい恋模様が描かれる「ラブ」という三つの要素で構成されており、読者はまるでジェットコースターのように感情を揺さぶられます。
更新日である火曜日、12月24日には最新178話が公開されました。前話ではモモの祖母・星子の知人・パヤセとカシモトが能力者であることが判明。強敵の鋼鉄ミノタウロスを前に、彼らがどんな戦いを見せるのかが注目されていました。
本稿ではSNSに寄せられた反響や感想とともに、178話の内容や今後の展開について考察していきたいと思います。
※本稿には、178話のネタバレが含まれますのでご注意ください。
前話から注目を集めていたパヤセとカシモトの能力は、多くの読者の中二心にクリーンヒットした模様。パヤセは影を移動できる能力のようで、敵の影の中に入って相手を攻撃し、キョンシー軍団を次々と倒していきます。カシモトは氷炎使いで、パンチするたびに鋼鉄ミノタウロスの温度を下げ続け、弱体化。最後はパヤセがその両腕を破壊し戦闘不能にしました。
「カシモトさん…パヤセさん…強くて最高…」「霊使いに呪い憑き…いいね…」「冷たい炎が嫌いなオタクいる?」「カシモトの能力好きすぎる」「シンプルな中二能力にワクワクさせられて悔しい」と2人の能力に読者は胸の高鳴りを抑えられない様子。さらに、「アフームザー!クトゥルフ神話じゃん!」と、カシモトの技「鳳凰丸(アフームザー)」の元ネタに注目する読者も。
また、2人のモデルとなっている怪奇ユニット・都市ボーイズのファンからも「都市ボーイズがつええw」「都市ボーイズファンは早く読んで」「セリフが都市ボーイズの動画に出てくるワードもりもりで笑いが止まらんかった」と今回もオマージュネタたっぷりの本作を楽しんでいる様子がうかがえます。筆者の中二心に刺さった「闇を纏いて闇を払う」も怪異ハンター・はやせさんの著書をもじったものだとか……声に出して言っちゃったよ……!
そんな中、敵に止めを刺したのはやはり星子。得意のお札を貼り、強烈な蹴りで鋼鉄ミノタウロスを見事に撃破。「星子さんかっけえ!!!」「星子さんめちゃ強で美しい」「強い女大好きマンにはたまらん」「これだ!これが見たかった!」「この三人が主人公でよくない?」と読者を大いに沸かせ、物語は幕を下ろしました。
星子に倒される直前、ミノタウロスは「私じゃないです!! あなたを狙っているのは」と何か重要そうなことを言いかけます。「ちょ、最後まで聞かんでよかったん???」と読者からも指摘が飛び出していますが、星子は全く耳を貸すことなく祓魔。奴は何を言おうとしたのでしょうか。
ミノタウロスは、前話から「能力を奪う」「負けを認めろ」とサンジェルマン伯爵の息がかかった者たちと同じことを言っていることから、多くの読者がサンジェルマン伯爵の指金であることを予想していました。
サンジェルマン伯爵はモモの能力を狙っているようですが、星子の能力も同時に手に入れたがっているのでしょうか。「“あなた”を狙っているのは」という言い方から、ミノタウロスとキョンシー軍団は星子を明確にターゲットとしていたこともはっきりしました。サンジェルマン伯爵の思惑はもちろん、モモや星子の能力も未だ謎めいた部分が多く、まだ明かされていない何かが大きなカギを握っているようです。
「面白過ぎてホッツホッツ‼」「パヤセとカシモトまた出てくるよね!?よね!?」「バトルの臨場感たまらんかった」「ねえ~~~最高なんですけど~~~!」と読者から絶賛の嵐だった178話。激闘を終え、次はどんな展開となるのでしょうか。次の更新はなんと12月31日! 龍先生、大晦日まで更新ありがとうございます!
1990年生まれ、福岡県出身。小学生の頃『シャーマンキング』でオタクになり、以降『鋼の錬金術師』『今日からマ王!』『おおきく振りかぶって』などの作品と共に青春時代を過ごす。結婚・出産を機にライターとなり、現在はアプリゲーム『アイドリッシュセブン』を中心に様々な作品を楽しみつつ、面白い記事とは……?を考える日々。BUMP OF CHICKENとUNISON SQUARE GARDENの熱烈なファン。