2025年は巳年! 『ONE PIECE』に登場する“ヘビ”をまとめてみた。ハンコック、九蛇海賊団、ギア4スネイクマンetc.
あけましておめでとうございます!新しい一年の幕が開けましたね。
2025年の干支は巳年ということで、この記事では動物がさまざまな形で登場するマンガ『ONE PIECE』のヘビキャラクターや、ヘビをモチーフにしたモノ・コトを紹介していきたいと思います。
ボア・ハンコック
『ONE PIECE』のヘビといえば、まずはやはりボア・ハンコックではないでしょうか。
女ヶ島にある国家「アマゾン・リリー」の皇帝であり、そこに暮らす「九蛇」と呼ばれる女系戦闘部族をメンバーとした九蛇海賊団の船長でもあります。
元王下七武海のひとりで、七武海制度が撤廃された現在は16億5900万ベリーの懸賞金が掛けられた実力者。さらに、覇王色・見聞色・武装色の覇気を操り、相手を魅了し石化してしまうメロメロの実の能力者です。持ち前の美貌もあいまって、ワンピースの世界では絶世の美女という位置付け。敵の海兵を次々と“メロメロ”にさせ石化してしまう姿が印象的です。
あまりの美貌に人々がへりくだるために、プライドが高く、時に相手を“見下しすぎて見上げてしまう”ことも。主人公モンキー・D・ルフィに熱をあげており、ルフィとの結婚を夢見ています。ルフィの前ではしおらしく尽くし型の女性に変貌を遂げる、かわいらしい一面も。
美しく強い女性を体現したようなキャラクターですが、実はかつて奴隷だった辛い過去の持ち主でもあります。
そんな彼女は“九蛇”を束ね、“蛇姫様”と慕われ、“パフューム遊蛇号”という名の船に乗り、愛蛇のサロメと行動を共に一する、まさにヘビモチーフのキャラクター。2021年に行われた公式のファン投票では100人のエントリーキャラクターの中で見事7位を獲得する人気者です!
九蛇海賊団
そんなハンコックを船長とした海賊団が、九蛇海賊団。
船員は“女ヶ島”アマゾン・リリーの戦士たちで、全員女性となっています。彼女たちは戦士たちの中でも特に優秀なメンバーが集まっているということで、クルー全員が覇気を習得しているほど。
ハンコックの妹であるボア・サンダーソニア、ボア・マリーゴールドのほか、ラン、リンドウ、デージー、コスモス、ブルーファンといった船員が乗り込んでいます。
また、かつてはシャッキーことシャクヤクも九蛇海賊団(船長)を務めていました。
遊蛇(ユダ)
九蛇海賊団の船を先導する、巨大な毒ウミヘビ。強力な毒を持ち、ほかの海王類たちは遊蛇を避けるためアマゾン・リリーへの道が開きます。
ヘビヘビの実
悪魔の実には動物系の“ヘビヘビの実”が存在します。この実を食べると、ヘビに変身する能力を得ることができます。以下に記すキングコブラのような毒ヘビがモデルになっている場合には口から猛毒を吐くことも可能だそう。
そんなヘビヘビの実のモデルはアナコンダ、キングコブラ、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)の3種です。
ボア・マリーゴールドがモデル“キングコブラ”を、ボア・サンダーソニがモデル“アナコンダ”を、黒炭オロチが幻獣種 モデル“八岐大蛇(ヤマタノオロチ)”を食べ、能力を発揮しています。
黒炭オロチ
カイドウと手を組み悪政を敷き、完全に“虎の威を借る狐”状態で将軍という立場を手に入れワノ国を20年にわたり支配した人物。
迫害されてきた黒炭家出身のため復讐に燃えており、傲慢で狡猾。ただし小心者な性格でもあり、光月トキが残した言葉を「20年後に9人の侍が化て出て報復として自分を殺す」と誤った解釈をしていました。
オロチはヘビヘビの実 幻獣種 モデル“八岐大蛇(ヤマタノオロチ)”の能力者でもあります。この実を食べるとヤマタノオロチのように8つの首を持つヘビの姿に変身でき、首が8回斬り落とされない限り生存することができる、ポテンシャル高めの能力です。
ギア4 蛇男(スネイクマン)
「蛇男(スネイクマン)」は、ルフィの戦闘スタイルである「ギア4」における形態のひとつ。
ギア4において最も多く使用される、丸みを帯びた「弾む男(バウンドマン)」に比べると細身の姿に変化します。
筋肉風船が小さくなるために弾む男(バウンドマン)よりパワーは劣りますが、通常時やギア2・ギア3と比べるとスピードに特化した高い戦闘能力を得ることが可能。ヘビのようにパンチの腕を何度も屈折させながら行う変幻自在の攻撃を得意としています。
ウワバミ(大蛇)
ウワバミ(大蛇)は、空島編に登場するキャラクター。過去編で登場するカシ神と、現代パートで登場するノラの2匹がいます。
カシ神は400年前のジャヤにおいて、原住民のシャンディアから森の神として崇められていました。
その信仰は強く、村が疫病で苦しめられた際にはカシ神に若い女性を生贄として捧げて疫病を鎮めるという儀式まで行われていたそう。そんな意味を成さない儀式を見て激怒した青海人のモンブラン・ノーランドが、カシ神の首を斬り落としました。
そしてその孫にあたるのが、ノラ。ノーランドやカルガラがいた400年前当時はまだ小さなヘビで、人懐っこく二人に可愛がられていた様子も描かれる、歴史の生き証人でもあります。
現代パートでは「ジュララララ」という鳴き声が特徴の、巨体を誇る大蛇という印象的な姿に成長を遂げており、麦わらの一味とも対峙することに。一時ルフィとナミはノラの腹の中に入ってしまいますが、その体内は探索できるほどの広さを誇り、シャンドラの遺跡に遺された黄金をも飲み込んでいました。
かつてカルガラ達が鳴らしていたシャンドラの鐘の音が大好きで、数百年間鐘を探し続けていました。ルフィが鳴らしたことによってシャンドラの鐘の音を数百年ぶりに聴き、亡きカルガラ達の事を思い出して大粒の涙を流しながら歓喜の咆哮をあげました。
ワンピースという作品の中に意外と多く登場するヘビモチーフ。巳年の今年はそんなところにも注目しながら読んでみることで、新たな発見もできるかもしれません。
[文/まりも]