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アニメ『さようなら竜生、こんにちは人生』武内駿輔(ドラン役)&関根 瞳(セリナ役)

ドランとセリナの大きな成長とともに、“等身大”の姿が見られた最終回──アニメ『さようなら竜生、こんにちは人生』ドラン役 武内駿輔さん&セリナ役 関根 瞳さん【連載インタビュー第8回】

 

誰とでも仲良くなれるところは最初から最後までずっと魅力的でした

──第12話までのセリナをご覧になって、改めて魅力を感じたところはどこでしょうか?

武内:他者への思いやりですね。誰よりも相手の視点に立って寄り添うことができる。第1話の段階だと右も左もわからない、あどけない少女の印象が強かったと思いますが、だんだんと自分自身というものを理解するようになり、何ができるかを考え、どんどん献身性を増すようになりました。それは彼女の大きな成長ですし、同時にもともと持っていた自身の魅力に本人が気づき始めたということなんでしょうね。

関根:どんなに物語がシリアスになっても、根っこの部分が明るくかわいらしいので、セリナがいるだけでほんわかするのが彼女の大きな魅力でした。緊張感、緊迫感のある展開もすごく面白かったんですが、その合間のほっとする部分を担ってくれたのがよかったです。

セリナがいることでドランさんやクリスティーナと一つになれましたし、フィオたちとも仲良くなれて。種族に関係なく、誰とでも仲良くなれるところは最初から最後までずっと魅力的でした。

 

 

──では、ドランについてはいかがでしょうか?

関根:いっぱいあって選べないかも(笑)。でも、セリナから見て一番の魅力は、人を無意識に成長させてくれるところですね。ドランさんがまっすぐだからこそ、自分も嘘偽りなく向き合うようになりますし、何かを提案してくれるときも「こうしなよ」ではなく、いくつか方法を提示してくれるところがいつもすごいなと感じていました。彼を見ていれば自ずと成長できるというか、彼についていきたいと思わせてくれるところが魅力的です。

武内:それにくわえて、真面目すぎないところもいいんでしょうね。ぼけーっとしているところがあるというか(笑)。

 

 
関根:わかります!(笑)

武内:ただ実直なだけではない、なかなか言語化できない余白の部分があるからこそ、いろいろな人たちが惹きつけられ、ついていきたいという気持ちに繋がっていくんだと思います。

──ドランはいろいろな女性にモテていますが、セリナ役としてはヤキモキしたのでは?

関根:ディアドラにキスされたシーンはセリナも焦りまくりでしたが、ドランさんもセリナも鈍感なので、あれぐらい急激な出来事がないとダメなんだと思います(笑)。もはや家族のようにほんわかしていますし、なんならドランさんはディアドラのキスも気にしていないくらいですから。

セリナも根に持つようなタイプではなく、いい意味であっさりしているので、まわりに気づかせてもらって、そこからさらに何か大きな出来事がないと動かないんです。

武内:関根さんの「はわはわ」した表現がすごくよかったです。僕はこれまで恋愛でヤキモキする役をあまり演じる機会がなかったので、楽しそうだな、自分もやってみたいなって思いました。

関根:確かに武内さんはどっしり構えている役の印象が強いです。はわはわする役、見てみたい!

武内:そもそもあまり恋愛をする役が多くないんですよ。外画(海外作品の吹き替え)ではあるんですが、アニメでは少なくて。あったとしても、どちらかというとリードする側なので、「キー!」となる男性とかやってみたいですね(笑)。

 

 

──ありがとうございます。では最後に、作品をここまで楽しんでくださった方へひと言いただけますでしょうか。

関根:最後までアニメをご覧いただきありがとうございます。ヒロインとして参加させていただいて、とても学びの多い現場でしたし、温かい現場だったので毎回キャストの皆さんとお話しできるのが楽しみでした。素敵な先輩方と一緒にアフレコできたことは、私にとって大きな財産になりました。

アニメは終了しましたが、小説もコミカライズも続いていますし、アニメも配信やBlu-ray、DVDなどでドランたちに会いたいときはすぐに会いにいけます。何かに悩んだときや温かい気持ちになりたくなったときは、気軽に会いにきてくれたら嬉しいです。

武内:作品が持つメッセージ性やキャラクター像、そしてアフレコの時点ですでに完成した映像を振り返ると、アニメーション作品として非常に質の高いものをお届けできたと自信を持って言うことができます。キャストはもちろん、スタッフさんたちの強いこだわりが形になっているのが感じられました。

これを機に原作のほうも応援していただけますと幸いですし、アニメーションという形で再び皆さんにお会いできる機会がありましたら、そのときはまた頑張りますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 
(文:岩倉大輔/写真:松本祐亮)

 

作品概要

さようなら竜生、こんにちは人生

あらすじ

ある時、最古の神竜が人間に討たれた。

悠久の時を生き、神々すらひれ伏す絶大な力を持つその竜は、孤独と共に己の死を受け入れた。

しかし、次に気がついた時、竜は辺境の村人ドランとして第二の生を受けていた。人間として竜よりずっと短い生を生きることになった彼は、畑仕事に精を出し、食を得るために動物を狩る……。

質素ながらも温かい村での生活に、ドランの心は竜生では味わえなかったささやかな喜びで満たされていく。しかしそんなある日、沼地の調査に出かけたドランの前に、セリナと名乗る半身半蛇のラミアが現れる。

伴侶を探して旅をしている彼女は、ラミアなのに人間を誘惑するのが苦手だという。人と魔物、相容れぬ存在ながらも次第に心を通わせていく二人。

だが、二人の前には様々な外敵が現れて――!?

辺境から始まる、元最強最古の竜の“生き直し”ファンタジー!

キャスト

ドラン:武内駿輔
セリナ:関根瞳
クリスティーナ:大橋彩香
ディアドラ:佐々木未来
アイリ:松永あかね
ギオ:石毛翔弥
フィオ:天海由梨奈
マール:朝日奈丸佳
ゲオルード:水中雅章
ラフラシア:小倉唯
ゲレン:野津山幸宏
ゲオルグ:日野聡
マイラール:金元寿子
カラヴィス:朝ノ瑠璃
レティシャ:松岡美里
マリーダ:松井恵理子

(C)永島ひろあき・アルファポリス/「さようなら竜生、こんにちは人生」製作委員会

 

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