冬アニメ『想星のアクエリオン Myth of Emotions』花守ゆみりさん×小市眞琴さん×豊崎愛生さんインタビュー| 今回の『アクエリオン』は“慎ましい”!? 感情が欠落したキャラクターを演じる難しさが語られる
2025年1月9日からTOKYO MXほかにて放送がスタートするTVアニメ『想星のアクエリオン Myth of Emotions』。
菅野よう子さんが作曲・AKINO from bless4さんがボーカルを担当した主題歌「創聖のアクエリオン」で広く知られる『アクエリオン』シリーズの最新作で、江の島を舞台に、感情が欠落したキャラクターたちがアクエリオンのパイロットとなり、謎の侵略兵器〈神話獣〉に立ち向かう物語が描かれます。
その放送も間近に迫る中、アニメイトタイムズでは、花守ゆみりさん(オオトリサッコ役)、小市眞琴さん(ツキシロリミヤ役)、豊崎愛生さん(ハタノトシ役)の3人のキャスト陣にお話を伺いました。『アクエリオン』シリーズに対する印象から、それぞれが演じたキャラクター、“転生”にまつわる思い出まで、様々な話題を語っていただいたインタビューの模様をお届けしていきます。
「残酷な天使のテーゼ」と並ぶ知名度だった主題歌「創聖のアクエリオン」
──まず『アクエリオン』シリーズについては、どんなご印象を持たれていましたか?
花守ゆみりさん(以下、花守):自分は第1作目の少しあとくらいの世代なので、リアルタイムで放送を見ていたわけじゃないんですけど、とにかく楽曲が本当にすごい人気だったので、私を含めて曲だけは知っているって子が多かった記憶があります。
カラオケとかでも曲を入れたりしていたんですけど、カラオケって曲によっては映像が入っていたりもするじゃないですか。『創聖のアクエリオン』も映像があって、それが子供から見ると結構怖くて、「曲はかっこいいけど、なんとなく怖そうな作品」みたいな印象がずっと残っていました。
それから大人になって、「あの時の作品だ」と思い出したりもしながら今回オーディションを受けさせていただいて、実は世代を越えた愛みたいなのがテーマのお話だったんだということを知って。その時初めて作品の軸みたいな部分を理解できたような感じでした。
──楽曲を知ったのはだいたいどれくらいの時期に?
花守:多分、小学校くらいだったと思います。私の周りだけじゃなく、カラオケに行くと、上位のランキングに必ずといっていいくらい入っていたので、とくにカラオケに行く子たちは皆知ってましたね。「残酷な天使のテーゼ」と「創聖のアクエリオン」は、アニメ本編は見たことがなくても知っている曲の2大巨頭でした。
小市眞琴さん(以下、小市):私も同じで、曲だけは知っていました。私の場合は、パチンコのCMとかで流れているのを聞いたのがきっかけで、街でも結構流れていたのもあって印象に残っています。
歌詞に「1万年と2000年前から……」っていうフレーズがあるので、過去と繋がった愛の物語なんだろうなっていうイメージは一応あって、今回台本を読ませてもらって、それが具体的にどういうものだったのかを知れたような形でした。ネタバレになってしまうので詳しくは言えないんですが、今回の物語もそのフレーズに関連した内容になっていて、過去と現代の繋がりみたいなところも面白いなと感じた部分でしたね。
豊崎愛生さん(以下、豊崎):私の世代的には、もう誰もが曲を聞いたことがあって、あの河森さんの『アクエリオン』として認知していたので、オーディションの話をいただいた時にタイトルをみて、また新作をやるんだとビックリした記憶があります。
私は第1作目の『創聖のアクエリオン』も視聴者として見ていて、いろんな意味で大人のアニメっていう印象がありました。合体シーンとかも、光がこう……あるじゃないですか(笑)。
──(笑)。『アクエリオン』といえば、あのちょっとセクシーな合体シーンですよね。
豊崎:そう、「あなたと合体したい」っていうキャッチコピーも含め、大人のアニメっていうイメージがあったんです。なので今回のキャラクターの絵を見せていただいた時、頭身が低めでかわいい感じになっていたのが結構衝撃的で。本当に新しい『アクエリオン』を作ろうとしているんだなっていうことも伝わりましたし、私自身もどんな作品になるんだろうとワクワクしながら参加させていただきました。
花守:この間スタッフさんが、「今回の『アクエリオン』は、“慎ましい”『アクエリオン』なので」ということを仰っていて、なんて素敵な日本語なんだろうと思ったりもしていました(笑)。
合体シーンについても、今までのシリーズとはまた違っている印象があって。気持ちが溢れるというところは共通しているんですけど、エクスタシー的ものとはまた別の方向性になっているのは演者としても意識していた部分で、視聴者の方が受ける印象や感情も結構変わるんじゃないかと思っています。