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『甘神さんちの縁結び』第2クール突入!朝姫役・若山詩音が語るループと七夕まつりの謎

『甘神さんちの縁結び』若山詩音さん(甘神朝姫 役)インタビュー|ループを抜け出す鍵は七夕まつりとマラソン大会? どう抜け出すのか、そして朝姫の成長に注目!

TVアニメ『甘神さんちの縁結び』の第2クールがスタート! 甘神神社で巫女として暮らす夜重、夕奈、朝姫の三姉妹と居候をしながら医者を目指す上終瓜生によるラブコメディは、このあとどんな展開を見せていくのか。

神社を舞台に、そこで巻き起こる数々の不思議な出来事。その中で明かされていく三姉妹の過去。それに対して瓜生が、どう対処していくのか……。第14話で起こったのは“ループ”。瓜生と朝姫が七夕を何度も繰り返していくのだが、果たしてループから抜け出せるのか。そして抜け出した先にあるものとは? 朝姫を演じる若山詩音さんに、話を聞いた。

 

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甘神さんちの縁結び
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朝姫を演じる上で、印象に残っている第8話

──第1クールを終えたところですが、鶴山白日が序盤から出てきていたり、アニメならではの展開も楽しめました。

若山詩音さん(以下、若山):白日はアニメだと第2話から出てきたのですが、原作だとひと通り三姉妹と瓜生くんの間に不思議なことが起こり、3人のことを深く知って、ここから恋の話がどう進んでいくのかな?というところで出てくるんですよね。

この展開は、内藤マーシー先生からのご提案でもあったそうで、話の中で瓜生くんが育った『きせき園』の描写が何度か出てくるので、そこに白日がいない違和感を解決しながら、アニメとして新たに構成していったそうです。

──映像も良かったですね。

若山:三姉妹の顔がアップになるところを絶対に可愛く描くぞ!というドライブさん(アニメーション制作)の熱量をいつも感じています。どの瞬間を見ても、三姉妹がめちゃくちゃかわいい!

私は夜重さん推しなので、いつも「夜重さんかわいいな」って思いながら観ているんですけど、夕奈ちゃんの正ヒロイン感もいいんですよね……。夜重さんに比べると若干ツリ目で猫っぽいところとか、髪の毛の柔らかい横髪の質感とか、とてもかわいいんです!

 

 

──朝姫もかわいいですけどね!

若山:朝姫は、年下らしい感じが絵になると、こんなにかわいらしくなるんだ!と思いました。自分の声なので、どうしても客観的には見られないのですが、視聴者の皆さんにかわいいと思っていただけているようで、良かったです。

──1クール、朝姫を演じてみていかがでしたか? 

若山:朝姫は三姉妹の末っ子で、年上の人に恋をしている子です。朝姫のような、ちょっとおませで、いたずらっ子というのは、実は今まであまりやったことがない役柄だったので、探りながら演じた部分もあったんです……。なので、朝姫というキャラクターを掴むまでは結構時間がかかってしまって、第8話くらいまでは「これかな? こうかな?」と思って、試行錯誤していました。

第8話での朝姫は、瓜生くんとの既成事実を作ろうとしたり、「東京へ行こうと思っている」と打ち明けたり、彼女なりに重い決断をしようとしているんですよね。そこを、アフレコのテストで深刻にしすぎてしまって、まるで大人が悩んでいるように聞こえてしまったそうなんです。朝姫はもうちょっとかわいらしく、そして中学生なので、そこまで考えが深くないところがあるんだ、とアドバイスをいただいて、ついつい自分と重ねてしまっていたけど、朝姫は自分よりもっと若い中学生の子なんだっていうことを捉えることができました。第8話のアフレコを通してキャラ感をしっかり掴むことができたので、自分の中でとても思い出深いエピソードです。

 

 

──わかってはいても……ということはありますよね。

若山:そうなんですよね。心の中は未熟だということを、そこで初めてちゃんと掴むことができたのかなと思います。

──ここまでで印象に残っているエピソードはありますか?

若山:やはり夜重さんの過去の話は、衝撃が強かったです。もちろん、それは原作を読んだときからだったのですけれど。

瓜生くんは、夜重さんの見た目が大きく変わっているから気づかなかったけれど、実は、夜重さんは、ずっと瓜生くんのことをわかっていたんですよね。これまで思わせぶりなことをしていたのは、「あのときの瓜生くんだ」とわかっていたからこそだったんだなって、全部が腑に落ちました。なので、「夜ふかしの正体」のお話はすごく好きでした(第11話〜13話)。

でも、瓜生くんって、子供の頃からちょっとキザなんですよね(笑)。ぽろっと名言を言うけれど、まだ女心をわかりきっていない感じがいいなと思いました。このエピソードを見てから、私は夜重さんと瓜生くんが結ばれてほしいなって思ってしまっているんですが、夕奈も朝姫も結ばれてほしいので、複雑な気持ちです。

──自分が演じている以外のキャラクターと結ばれてほしいと思っちゃったんですね(笑)。

若山:いえ! 朝姫にも結ばれてほしいですよ。でも、朝姫は敗れる姿もかわいいかな、という気もしてしまって(笑)。勝つだけが人生ではないですから、負けたり、今までの劣等感と向き合ったりするのも朝姫の魅力だと思ったのですが、やっぱり朝姫とも結ばれてほしいです。

 

 

──第13話の時点で、夜重は瓜生くんが好きだと姉妹に宣言していましたね。結婚して神社を継ぐと。

若山:ストレートに言っちゃうんですよね。そして、自覚したらグイグイいくね!って思いました(笑)。

でも、夜重さんも素直になれて良かったね、という気持ちになりました。何を考えているのかわからない時もあったので、こんなふうに素直に自分の気持ちを妹たちに言えたのは、良い方向に動いているということだと思います。

──でも朝姫的には、ちょっと焦りますよね。だいたい夜重が動くと朝姫も動いて、それで第6話の耳はむも生まれたわけですし。

若山:あれは刺激的でした。中学生がやっていいことではないですね! あれは本当に、本当に恥ずかしかったです(笑)。私に耐性がないが故にすごく恥ずかしかったのですが、ああいったシーンでも大事なのは、朝姫は中学生なので、年相応にしなくてはいけないということで、そういった方向性も気にしながらやっていました。

でも、やはりお姉さんたちには敵わないなと思ってしまうところが朝姫にはあるはずですし、追いつきたいからこそ、夜重さんの行動のあとに、大胆な行動に出てしまうんだと思うんです。なので朝姫は、劣等感や敵わない、という気持ちがず――っとあるんです。それは、物語が始まってからずっとのことですけれど。瓜生くんという存在が登場したことで、よりそれが顕著になっている気がします。それが、第14話のあとの物語でも、描かれていくのですが……。

 

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