ワンダショ感満載の新曲は、“元気担当”のフレーズに注目!『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』連載インタビュー|天馬司役・廣瀬大介さん×鳳えむ役・木野日菜さん×草薙寧々役・Machicoさん【ワンダーランズ×ショウタイム】
ワンダショ感満載の新曲は、“元気担当”のフレーズに注目!
――映画に登場する書き下ろし楽曲について、ネタバレにならない範囲で雰囲気などをお聞かせください。
木野:ワンダショ感満載というか……聴いた瞬間に「これはワンダショの曲だ!」と分かると思います。
廣瀬:冒頭1秒から元気になります!
Machico:「笑顔になる!」って思うよね。
廣瀬:冒頭の歌詞がそうだもんね。勇気づけられるような歌詞からスタートして、内容もワンダショと一緒になって盛り上がれるようなものになっていて……。(二人を見ながら)どう?
Machico:あっ、もうその通りです。
廣瀬:「以下同文」やめて(笑)。
一同:(笑)
Machico:ワンダショは、自分たちだけが明るくなるのではなく、「みんなと一緒に明るくなる!」という考え方を持っていると思います。
今回の楽曲を聴いたときも、目の前にいる人やちょっと遠くにいる人を彼らが呼び寄せているんだろうなという雰囲気が伝わってきました。
廣瀬:えむちゃんも、出だしからフルスロットルだもんね。
木野:うん! 冒頭から(笑)。
Machico:うちの元気担当(司、えむ)のフレーズは、より注目して聴いてほしいです。
木野:作詞・作曲のDECO*27さんがレコーディングに立ち会ってくださったのですが、「えむちゃんが最後です」と仰っていて。(DECO*27さんが担当した)映画の全楽曲のレコーディングの一番最後ということで、すごくドキドキしました(笑)。
――まさに“大トリ(鳳)”だったと。
廣瀬:おぉ、本当だ!(笑)
木野:(DECO*27さんも)同じことを仰っていました(笑)。
DECO*27さんの優しさ、パワフルさ、ミクちゃんや『プロセカ』のキャラクター一人ひとりに対する愛をあらためてすごく感じたレコーディングでした。
「寧々は“実は”熱い子」 4年以上演じてきた中でキャラクターの印象が変化した部分とは
――ゲームのリリースから4年以上が経ち、今回の劇場アニメ化をはじめ、『プロセカ』の世界は広がり続けています。あらためて、ご自身が演じるキャラクターの魅力や、印象の変化などを一人ずつお聞かせください。
木野:えむは、最初に見たときは元気いっぱいで天真爛漫で、小さい頃から変わらず、真っすぐに育ってきたんだろうなと思いました。提案するときに一番最初に手を挙げたり、「自分が突き進む!」みたいな子だと思っていたんですが、1年目の最後のほうから、周りのことをすごく大切に思って見ていることがわかって。
自分のことよりも周りに捧げてしまうというか。それはおじいちゃんが教えてくれたことだったり、みんなの笑顔を見たいという想いから来る行動なんだと思います。
ただ明るいだけじゃない、優しい心や、「みんなのために」というのが、えむの魅力だと思いますし、一つの部分だけでキャラクターを描写していないのが『プロセカ』のすごい部分だと思います。
――イベントストーリー中の観覧車でのシーンなどは、まさしくそういった場面ですよね。
木野:そうですよね! 「全然思い描いていた子じゃなかった!」という部分が見えて。やっぱり芯をちゃんと持っている子だなと感じます。
廣瀬:司は、何年経っても「アツい(熱い、厚い)男」ですね! 芝居にも、人情にも、小さいことにも。困っている人がいれば、子どもでも大人でも全力できっと助けるだろうし。そういうことに全力で熱く向き合えるというのは、人としてすごく大事なことだと思います。
しかもそれを無理せずやっているというか、自分の中に染みついているんじゃないかなと。僕は彼を演じている身ですが、そういう精神力はすごく尊敬している部分ですね。
Machico:寧々も、“実は”熱い子です。ワンダショのみんなと出会って、過去のトラウマを乗り越えて、かなりプラス思考になったというか。
昔だったら、例えば「何か新しいことに挑戦しよう」となったときに「こんな私ができるわけない」と言っていたんですが、最近は進級して、陽キャに囲まれて(笑)。「○○してみたら?」と言われたときに「やってみる」と言えるようになったんです。
寧々は、ただネガティブで、言葉数が少なくて、人と喋るのが苦手で、というわけではなく、ただ“できなかっただけ”で、本当は“できるならしたい”子なんだなと。あるイベントのストーリーの中で、えむが3人に弱いところを見せまいと強がって笑って、自分の悩みを打ち明けられず、でも涙は出ちゃう、というときに、3人の中で一番最初に寧々がえむのところに行って想いを伝えているシーンを見て、「この子はステージに立つときも、人と関わるときも熱い子なんだな」と思いました。
そんな彼女の熱い部分を知ってもらえたら、日常のツッコミとか毒舌とか、ツンデレなところがよりかわいく見えると思うので、ぜひ注目してほしいです。
――ワンダショのもう一人のメンバー「神代 類」についても、お三方から見た魅力や印象をお聞かせください。
Machico:勘が鋭いなって。いろんなことに気付いちゃうからこそ、息苦しさを感じていたんだろうなと思います。
木野:でもその気付いたときの伝え方というのは、常に柔らかくて。類くんがいると安心する部分がありますね。
Machico:4人の中だったら精神的に一番大人だもんね。みんなの考えを自分の中に落とし込んで、「こういう伝え方をしたら物事が進んでいく」ということができる子だと思います。
あと、自分の感情で怒ることが少ないような気がします。相手のために怒っている印象が強いです。そんなこと私にはできないなあ、と尊敬しています(笑)。
廣瀬:人一倍、人の気持ちを汲み取れる、センサーが敏感な人だなって。演出家だからということもあるのでしょうが、人を見ていて、変化があったら気付いて、その人に対してどういう言葉を向けたらいいかという言葉選びも上手。
本当に印象通り、紳士な男です。まあ、食えないなって部分もたくさんあるんですけどね(笑)。
……あと、「神代 類×土岐 隼一」はヤバいです。
一同:(笑)
廣瀬:歌もお芝居も、本当にピッタリですよね。彼にしかできないものがいっぱい詰まっているなという印象です。一緒にお芝居をするときも、本当に率先して何かしてくれるタイプなんですよ。
木野:「みんなを楽しませたい」っていう想いが強くて。
廣瀬:そういった面でも演出家みたいというか、感謝祭でのパフォーマンスの部分も担ってくれて。本当に適役で、出会うべくして出会ったんだなと思います。