感じるのは、「誰かに届ける」という想い。『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』連載インタビュー|小豆沢こはね役・秋奈さん×白石杏役・鷲見友美ジェナさん×東雲彰人役・今井文也さん×青柳冬弥役・伊東健人さん【Vivid BAD SQUAD】
「ビビバス」の原点「Vivids」「BAD DOGS」の強さとは
――劇場版では時間軸も進級前に巻き戻る、ということで、「Vivid BAD SQUAD」の原点である「Vivids」「BAD DOGS」の強さ、魅力についてお伺いしたいと思っています。まずは「Vivids」のお二人から見て、「BAD DOGS」にはどのような力があると思いますか?
秋奈:東雲くんと青柳くんが、全然違うタイプなのが良いんだと思います。二人のルーツも含めて、お互いがお互いを高めているような相乗効果があって。その結果、より迫力が出ているんじゃないかなと。
鷲見:彰人が勢いよく引っ張っていって、冬弥が背中を守るみたいな構図もいいんですよね。彰人が踏み込みすぎたときには、冬弥が止める、みたいな。バランスがいいなぁと思います。
秋奈:声のバランスもいいよね!
鷲見:そうそう!
秋奈:今井くんの鋭さがあるハイトーンと、伊東さんの温かみのある低音が合わさると、心地良い迫力になるんだよね。
鷲見:彰人の声は目の前を切り開いていくパワーがあって、冬弥の声は綺麗で低く響いて……。
秋奈:青柳くんの声は、音楽で言うとベースみたいに豊かな響きと安定感があって、全体を支えてくれる感じ!
鷲見:わかる! 音楽はベースが大事だから!
秋奈:東雲くんがギターで、青柳くんがベースかな。そういう意味でもバランスがバッチリのコンビだと思います!
――相棒として支え合いながら切磋琢磨する、彰人と冬弥ならではの歌が心に響きますよね……! 次に、「BAD DOGS」から見た「Vivids」はいかがでしょうか?
今井:歌が上手くて……。
伊東:顔が良くて……。
今井:可愛くて。
伊東:踊りも上手い。
今井・伊東:大好きです。
鷲見:ちょっと待ってください(笑)。さっき私たち、「BAD DOGS」のことをもっと具体的に褒めたんですけど!?(笑)
秋奈:足りないです、足りない!(笑)
今井:(笑)。
伊東:そうだね(笑)。もうちょっとだけ真面目に言うと……こはねと杏は生まれも育ちも違うわけですよ。
今井:たしかに。杏は生まれながらのストリートミュージシャンで、音楽人からしたらこんなに羨ましいことはないですよね。家で練習と、ライブまでできるんだから。
伊東:かたやこはねは一般的な家庭で、最もストリートミュージックから離れている環境で育ったとも言えるかもしれない。その二人が生み出すアンバランスさも魅力のひとつなんだと思います。
――出会いや、その後に描かれるエピソードを見ても奇跡的な出来事ですよね。
伊東:そうだと思います。こはねはほどほどに音楽と付き合ってきて、対する杏は音楽漬けの生活を送っていた。でもどうやら、音楽の才能としてはこはねに光るものがあって、杏は一層努力する……。
そんなこはねと杏が生み出す答えが、一つひとつの楽曲ということになりますが、面白いですよね。「BAD DOGS」も同じような要素がありますからね。ね?(今井さんを見ながら)
今井:そうです! まさに、そういうことです!
鷲見:(笑)。
秋奈:まとまったね(笑)。