ニーゴは優しく、誰かに寄り添う。『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』連載インタビュー|宵崎奏役・楠木ともりさん×朝比奈まふゆ役・田辺留依さん×東雲絵名役・鈴木みのりさん×暁山瑞希役・佐藤日向さん【25時、ナイトコードで。】
キャスト陣が語る「25時、ナイトコードで。」の魅力
――幅広い層から支持されている『プロセカ』ですが、みなさんはどのような魅力が『プロセカ』の強みであると感じていますか?
鈴木:やはり楽曲の力は絶対的なものがあると思っています。
特にニーゴはキャラクターに共感しやすい部分がたくさんあると思いますし、クリエイターさんもそれに寄り添った楽曲を書き下ろしてくださって。響く何かがあるからこそ、応援してくれる方も多いのかなと思います。
楠木:多くのキャラクターが存在する中で、ユニットごとにはっきりと分けたことが、ユーザーの幅を広げるという意味でも大きかったのではないかなと。
ユニットが複数存在する作品は数あれど、ここまで世界観をはっきり分けている作品ってなかなかないと思います。
それができるということは、ユニットの色・役割を綿密にプランニングして考えられていたのではと思っていて。「可愛い」が好きな人、「カッコいい」が好きな人、「暗い展開」が好きな人……色々な人たちがひとつの作品に集まることができて、それにプラスして楽曲の魅力もあって。入口が広いところが『プロセカ』の魅力のひとつなのではないかなと思います。
田辺:ニーゴで言うと、それぞれ抱えている問題が一人ひとり違って、共感できることもあれば、助けてあげたい、寄り添ってあげたいと思えるストーリーも展開されていたりして。
他作品とは違った問題を取り上げることも、魅力なのではないかなと考えています。
佐藤:それぞれのユニットに、「夢に向かって頑張っているキャラクターを応援したい」というテーマがあると思うのですが、ニーゴは「内に秘める悩み」にアプローチしていて。
プレイしているユーザーさんの中には、もしかしたら同じ状況・境遇の方もいるかもしれない。留依ちゃんが言っていた通り、共感できるポイントも多くて、その結果として落とし込まれたストーリーと楽曲を同時に楽しめるのが魅力的なポイントです。
――続けて、「25時、ナイトコードで。」が持つ魅力・色・強さなどを一言で言い表すとしたら、いかがでしょうか?
楠木:私は「深さ」かなと思います。ひとつのアプリゲームの中のストーリーで、本当に深いところまで掘り下げられている。そこに新鮮さもあるし、共感できる人も多いんだと思います。
浅いところではなく深いところを拾っていくのがニーゴのひとつの魅力だと思います。
田辺:ニーゴは「影」が魅力だなと思います。光があれば影があって、ニーゴは影の部分が強く描かれていると思っています。影ができるのは光が明るいからであって、二面性と言いますか、みんなが抱えている悩みも繊細に描かれているので……「影」ですね。
鈴木:一言って難しい……! 一言で言い表すなら「諦めない」でしょうか。
みんな方向性は違えど、それぞれ困難に出会っていて。それに対して一度「立ち止まる」という選択肢も、「諦めない」ことのひとつだと思うんです。自分から逃げない、「諦めない」という芯がニーゴの魅力だと思います!
佐藤:ゲームとしてもフルボイスですし、4周年になってからサブキャラクターにも声が付いたということもあって、「声」です。
ゲーム中のセリフはもちろん、歌声も含めて、同じような声がないんです。なので、それぞれの魅力が「声」となって、ひとつの作品として成り立っているんだろうなと思います。
ぜひ何度も劇場に足を運んでください!
――最後に、改めて『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』の見どころをお聞かせください。
楠木:いつもミクに支えられているからこそ、今度は私たちがミクを支えるんだ、という気持ちが伝わってきて……どのキャラクターたちも純粋で真っ直ぐな子たちだなと、改めて感じました。
普段は複雑なことを抱えているけれど、だからこそ抱く想いは真っ直ぐで。ひとつの目標や救いたい存在に対して真っ直ぐな気持ちを持つのは、難しいことだと思うんです。
それを彼ら、彼女らは当たり前のようにやってのける。眩しさや憧れのような部分がユーザーの皆さんに刺さっているのではないかと感じました。
奏としても、誰かを救いたい、音楽に対する真っ直ぐな気持ちや熱意をしっかりと描いていただけたので、奏の魅力を改めて発見する部分が多かったと思います。
田辺:物語の主軸としてミクたち(バーチャル・シンガー)がいる『プロセカ』ですが、今回の劇場版でも、ミクたちがいるからこそ前に進むきっかけを掴める、というシーンがあって。
普段のアプリゲームの収録では中々叶わないような、4人が揃ったからこそ実現できる演出もたくさんありますので、楽しんでいただけたらと思います!
鈴木:私は『プロセカ』に参加させていただく前から、「初音ミク」というコンテンツが大好きでした。華やかなミクも素敵ですし、今回の「閉ざされた窓のセカイの初音ミク」という存在も、自分を好きになれないときに寄り添ってくれる存在だと思っています。
この劇場版で改めて、「初音ミク」は自分の中のプラスにもマイナスにも寄り添ってくれる存在なんだなと気づくことができて。「初音ミク」の素晴らしさを実感しました。
絵名役として嬉しかったポイントとしては、絵名が頑張っている姿を劇場版で見ることができるのが嬉しかったです。様々な魅力を再発見できる劇場版になっていると思います!
佐藤:瑞希も、そして私自身もバーチャル・シンガーの言葉に救われる瞬間がたくさんあるし、きっとみなさんも、同じなのではないかなと思っています。
作品としても、キャラクターの年齢感も含めて、青い瞬間がたくさん描かれています。その青さによって爽やかな気持ちになったり、少し苦しくなったり……そんな作品になっていると思います。
考察も捗る作品ですので、ぜひ何度も劇場に足を運んでください!
【インタビュー・文:西澤駿太郎 撮影:鳥谷部宏平】
『劇場版プロセカ』インタビューバックナンバー
「劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク」公開記念フェア
開催期間:2025年1月11日(土)~2025年2月16日(日)
開催場所:全国アニメイト(通販を含む)
フェア内容
期間中「劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク」、『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』関連のキャラクターグッズ・グラッテコラボのご飲食をご購入1,100円(税込)毎にポストカード(全27種)を1枚プレゼント!
※特典はお選びいただけません。
特典(ポストカード全27種)
■注意事項、フェア詳細はこちら
■「劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク」公開記念×Gratte詳細はこちら
『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』作品情報
あらすじ
CDショップで聴いたことのないミクの歌を耳にした星乃一歌。彼女はモニターに、見たことのない姿の”初音ミク”を見つけ、「ミク!?」と思わず声に出す。その声に驚いたミクは、一歌と目が合ったものの、ほどなくして消えてしまう。
後日、路上ライブを終えた一歌のスマホに、以前見かけたミクが姿を現す。寂しそうに俯くミクに、一歌はそっと話を聞いてみると、歌を届けたい人たちがいるのに、いくら歌っても、その歌が届かないという。
ライブで多くの人の心に歌を届ける一歌の姿を見て、彼女のことを知れば自分も同じように出来るのではと考えたミクは、一歌のもとにやってきたのだった。ミクの願いに「私でよければ」と微笑みながら一歌は答え、初音ミクと少年少女たちの新たな物語が始まる―。
キャスト
鏡音リン・鏡音レン:ORIGINAL CV BY 下田麻美
巡音ルカ:ORIGINAL CV BY 浅川悠
MEIKO:ORIGINAL CV BY 拝郷メイコ
KAITO:ORIGINAL CV BY 風雅なおと
星乃一歌:野口瑠璃子
天馬咲希:礒部花凜
望月穂波:上田麗奈
日野森志歩:中島由貴
花里みのり:小倉唯
桐谷遥:吉岡茉祐
桃井愛莉:降幡愛
日野森雫:本泉莉奈
小豆沢こはね:秋奈
白石杏:鷲見友美ジェナ
東雲彰人:今井文也
青柳冬弥:伊東健人
天馬司:廣瀬大介
鳳えむ:木野日菜
草薙寧々:Machico
神代類:土岐隼一
宵崎奏:楠木ともり
朝比奈まふゆ:田辺留依
東雲絵名:鈴木みのり
暁山瑞希:佐藤日向
(C)「劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク」製作委員会