アニメ
『薬屋のひとりごと』第2期インタビュー:筆坂明規監督

わからないからキャラクターたちに任せる――第2期でより広がっていく|『薬屋のひとりごと』の世界観を筆坂明規監督が作り上げる【インタビュー】

 

キャラクターたちに任せる

──第2期の第1話(第25話)は物語の新たな始まりでもありましたが、内容的には第1期から直接続くような形でした。

筆坂:第2期の第1話は第25話でもある通り、第1期とのブリッジなんですよね。だけど第2期の第1話でもあるので、その両方の要素を満たさないといけませんでした。悩みましたが、最終的にはキャラクターたちに任せることにしました。最初に梅梅が出てくる緑青館のシーンとか、猫猫と壬氏が絡むシーンなどを見せながら、新たな風が吹き込んできた感じが表現できればと。

そのうえで、梅梅だったら鳳仙(猫猫の母)の部屋を掃除しているときはどんな気持ちなんだろう、みたいに、どういう風に未来を目指せば良いのかをキャラクター毎に相談してシーンを作っていきました。第1話はキャラクター紹介という側面もありましたが、ただ紹介するのではなく、この時点でのそれぞれの心境や関係性も改めて描けたら良いのかなと。

 

 
第2話(第26話)は明確です。第2期はこれまでの舞台だった後宮の外に出ていく話でもあるので、茘(リー)の国の外にも世界が広がっていくことが伝わるようにと。そして、ようやく第3話(第27話)で謎解きになりますね。本当におまたせしました。僕としてもようやくたどり着いたという気持ちでしたね(笑)。

──個人的に、第2期は音楽の力を感じるシーンが多いように感じます。

筆坂:第2話のキャラバンのシーンなんかはそうですよね。音楽チームは第1期から引き続き参加していただいているので、僕としても安心しておまかせしています。

──お話にもありましたが、異国が絡んでくるということで、これまでとはテイストの異なるキャラクターたちが登場しています。

筆坂:そうですね。茘の国の人のデザインにおいても、だいたいこのくらいの年代みたいな基本的なモチーフがあって。しかし、あくまでもファンタジー作品なので、リアルに見えたほうが良いのか、見えないほうが良いのか、という取捨選択をしています。

 

 
そして今回、話が外に広がることでまた同じことが起きていて。設定制作さん、背景さん、あるいは色彩設計さんといった、それぞれの担当部署の方々と相談しながら選択をしています。

スタッフ:監督はキャラバンのシーンの参考にするために、シルクロード展に行かれたそうですね。

筆坂:行きました。仙台でやっていると聞いて、これはみんなで見に行くしかないなと。それぞれ写真を撮ったり、メモをしたりしたんですけど、撮りすぎて容量が足りなくなってしまって(笑)。

──今後も楽しみにしています。ありがとうございました。

 
[文・MoA]

 

作品概要

薬屋のひとりごと 第2期

あらすじ

帝の寵妃・玉葉妃の妊娠判明により、猫猫は翡翠宮の毒見役に復帰。
妃、そして帝の御子を狙った事件が再び起きないよう警戒をしながら、日々を送っていた。
先帝時代からの重臣を父にもつ新たな淑妃・楼蘭妃の入内、壬氏の命が狙われた、前代未聞の未解決事件、そして消えた容疑者・翠苓。
不穏な空気が晴れない中、外国からの隊商、さらには無理難題な要求をする特使も来訪。宮中にはさらなる暗雲が立ち込め始めていた。
猫猫と壬氏を待ち受ける新たな難事件。それらは、やがて国をも巻き込む一大事件へと発展していくー

キャスト

猫猫:悠木碧
壬氏:大塚剛央
高順:小西克幸
玉葉妃:種﨑敦美
梨花妃:石川由依
里樹妃:木野日菜
小蘭:久野美咲
子翠:瀬戸麻沙美
姶良:Lynn
愛凛:原由実
ナレーション:島本須美

(C)日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

 

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