
TVアニメ『木の実マスター』永塚拓馬さん(ライト役)、Lynnさん(レーナ役)、三川華月さん(アイラ役)インタビュー|ルクセリアの誓いは果たされるのか? 最終回に向けた見どころを語る
好評放送中のTVアニメ『外れスキル《木の実マスター》 ~スキルの実(食べたら死ぬ)を無限に食べられるようになった件について~』(以下、『木の実マスター』)が、いよいよ終盤戦に突入しました。
タイトルの長さのインパクトもさることながら、1週間先行配信されているABEMAの「アニメ週間ランキング」で上位に入るなど人気を博している『木の実マスター』。毎週数多く放送・配信されているアニメ作品の中で本作の魅力はどこにあるのか。
アニメイトタイムズではメインキャストである永塚拓馬さん(ライト役)、Lynnさん(レーナ役)、三川華月さん(アイラ役)にインタビューを実施。放送前にはネタバレを防ぐために言えなかったことも含め、作品やキャラクターの魅力、アフレコエピソード、終盤の見どころをお聞きしました。
ライトは最近だと珍しい、人間味溢れる三枚目タイプの主人公
──第8話でライト&アイラの物語が一段落し、第9話からはレーナを中心とした物語が展開されていますが、ここまでをご覧になっていかがですか?
ライト役・永塚拓馬さん(以下、永塚):物語的には結構ハードで毎回ギリギリの戦いをしているんですけど、ライト、レーナ、アイラの3人が明るいキャラクターたちなので、すごくポップに楽しく見られる素敵な作品だなって思います。王道の冒険アニメの中でも、明るさや楽しさは飛び抜けていますよね。
レーナ役・Lynnさん(以下、Lynn):第1話のアフレコのとき、木村(隆一)監督から「肩肘張らず気楽に楽しく見られる作品にしたいです」って言葉をいただいて。出来上がったものを見たら、まさにそういう楽しい作品になっていると感じました。
人間関係やバックボーンは結構重いものを持っているキャラクターもいますが、それを明るさでどうにかしていこう!という前向きな描かれ方をしているので、見ている人も重くならずに物語を追っていけると思います。色使いも可愛らしくて、画面から得られる情報はハッピーなものが多いですし。
アイラ役・三川華月さん(以下、三川):アフレコをしているときもすごく楽しかったのですが、SNSで皆さんと一緒に「確かに、ここはツッコミどころだよね」とか「ここがウケるポイントなんだ」とコメントを追いながら見るのも楽しくて。アフレコではわからなかった楽しみ方を共有できるのもすごくいいなと思いました。
『ルクセリア』(ライト、レーナ、アイラのパーティー)の関係性が進むにつれて、お互いに信頼しているから離れていても大丈夫だよね、というのが見て取れるのも嬉しいです。
──3人のことはアニメから入った人もどういうキャラクターかわかったと思いますので、その上で改めてそれぞれの魅力をお聞きしたいと思います。まずはライトについてはいかがですか?
永塚:主人公って完璧な人が多くて、何をやってもできちゃうし頭もいいし、隙がない感と思うのですが。でも、ライトって人間味が溢れているというか、結構三枚目なところがあるんです。表情がコロコロ変わるコミカルキャラって、親友ポジションが多いので、そういうタイプの主人公は逆に新しいのかなと。自己投影しやすく親しみやすい主人公だと感じています。作品の明るい世界観を形作っているのは、ライトの性格もあると思います。
Lynn:確かに、全体を通してライトは暗くなりすぎるところがなくて、ピンチであってもチャンスみたいな感じで、見ていて気持ちのいいキャラクターですね。
三川:パッと見だと能天気でなにも考えていないんじゃないか?と思えるところもありますけど、ライトさんは言葉のかけ方とかで無意識に人を救っていることがあって。意識してやっているわけじゃないところが、主人公だなって気がします。
永塚:ライトには冒険者としての理想の形があって、やっぱりヒーローになりたいんじゃないかな。だから、暗くなったときも、明るくしていこうって気持ちがあるんだと思う。
三川:本当に脳天気な人だったら、たぶんアイラちゃんもついていきたいと思わないですよね。ずっと一緒にいたいってことは、絶対的に信頼できるポイントがあるんだろうなって。
──逆に、ライトに突っ込みたいところはありますか?
三川:結構あります(笑)。でも、だいたいレーナさんが突っ込んでくれているから。
Lynn:ちゃんと考えて欲しいのに、考えずに二つ返事するところがあるからね。
永塚:明らかに罠だって思うようなSランク任務にも突っ込んで行くとか。レーナさんはたまに母のような目になりますよね(笑)。
Lynn:アイラもしっかりしているから、アイラとレーナと睡魔ちゃんでね(笑)。
理想の女性であるレーナと可愛く有能なアイラの欠点は?
──レーナに関してはいかがですか? 第1話を見た段階でどうなるかと思った人もいたと思いますが、レーナは幼馴染のレーナのままでしたね。
Lynn:レーナは田舎育ちの純粋でまっすぐないい子ですね。“剣聖”になってからは、任された責任を全うしようと多少キリッとしますけど、根本はずっと変わらなくて。人の役立ちたい、誰かを助けたいって思う子なんです。
永塚:めちゃくちゃ強い先輩冒険者ではあるんだけど、ずっとちゃんとメインヒロインですよね。王道のヒロインというか、清楚で優しく、セクシー方面に振らない理想の女の子って感じがします。
Lynn:そうなんですよ。私的にもマイナス要素がないですね。
三川:ああいう女の子になれたら最強だろうなって思うぐらい、非の打ち所がないですよね。
永塚:なんか欠点もあって欲しいなぁ。
Lynn:なんだろうね。寝起きがめっちゃ悪いとか?(笑)
三川:それは可愛いって思っちゃいます(笑)。
永塚:もしかしたらあるかもしれないけど、今のところはなくて、完璧な女の子ですね。
三川:アイラちゃんにとっても、本当に頼りになるお姉ちゃんです。
──では、アイラの印象はどうでしょうか?
三川:アイラちゃんは、私の中で1番成長を感じられるキャラクターです。スキルを手に入れるまでは「ライトさんのためにどうにかしたい」って思いだけでやっていましたけど、鑑定スキルを手に入れてからは「私にも居場所があるんだ!頑張っていいんだ!」となって。さらに、レーナさんに肯定してもらえたことで、「私はこういう冒険者になりたいかも」って自我が芽生えるんです。
あと、一貫してずっと可愛いですよね!
Lynn:見たままというか、見た目以上に可愛い!
三川:演じるときも、“作った可愛さ”ではなく“年相応の、素直なピュアさからくる可愛さ”になるように意識しました。そう見えていたら嬉しいです。
永塚:可愛いだけじゃなくて、鑑定スキルを持っていて、アイラがいなかったらライトはスキルの実を食べてもなんのスキルを得たかわからなくて、今までの戦いも負けていたと思う。本当にアイラがいたからこそ戦ってこられたなと。
──鑑定スキルがなかったら絶対にわからないスキルもありましたからね。
永塚:虫耐性とか、猫寄せとか(笑)。なんか猫がくるな〜、ってなるだけで、スキルなのかどうかわからないですからね。
三川:結構とんでもないスキルですよね(笑)。
永塚:アイラは本当にライトにとって必要不可欠な存在です。
──アイラにもなにか欠点とかツッコミどころはないですかね?
Lynn:ちょっとピザのことを考えすぎることかな(笑)。
永塚:(第2話での)ルクセリアの誓いも1人だけ方向性が違っていたし。
三川:「世界中のピザを食べる冒険者に」って。
※ライトは「俺は歴史に名を残す冒険者に」、レーナは「私は人々のために戦う冒険者に」
永塚:ピザしか考えてないから将来不安になるよね。悪い大人にピザを出されたらついていっちゃいそうで怖いんだよなぁ。
三川:絶対ついていくと思う(笑)。