関根明良さん、島袋美由利さん、福原綾香さん、藤原夏海さん、綿田慎也監督登壇！　TVアニメ『ロックは淑女の嗜みでして』トークショーレポート【AJ2025】

2025年3月22日（土）・23日（日）に東京ビッグサイトにて開催された、世界最大級
のアニメイベント「AnimeJapan 2025」。22日（土）のWHITEステージでは、TVアニメ『ロックは淑女の嗜みでして』トークショーが実施されました。

本ステージには、関根明良さん（鈴ノ宮りりさ役）、島袋美由利さん（黒鉄音羽役）、福原綾香さん（院瀬見ティナ役）、藤原夏海さん（白矢環役）、綿田慎也監督が登壇。お嬢様がロックで激しくぶつかり合う本作について、清く、激しく、美しく、見どころを語りました。

4月よりはじまるTVアニメの放送に向けて、さらに高まる『ロックレディ』の熱量。放送開始のスティックカウントが響く今、大きな盛り上がりを見せた本ステージの模様をお届けします！

ロックは淑女の嗜みでして

一流の淑女だけが在籍を許される「桜心女学園高等部」に通う鈴ノ宮りりさ。学園で最も栄誉と誇りある称号「高潔な乙女（ノーブルメイデン）」を手に入れるべく精進し、周囲からも一目置かれるほどのお嬢様だが、実は一年前に母親の再婚で鈴ノ宮家に入った「元・庶民」だった。母親の期待に応えるため、本心を押し殺し、大好きだったロックやギターを捨て、お嬢様として振るまうりりさ。ある日、学園の憧れの的である黒鉄音羽と出会い、ひょんなことからドラムを叩く音羽を目撃し……。お嬢様×ロック！？“本音”がぶつかる青春ロックアニメ、開幕！作品名ロックは淑女の嗜みでして放送形態TVアニメスケジュール2025年4月3日（木）～TBS系にてキャスト鈴ノ宮りりさ：関根明良黒鉄音羽：島袋美由利院瀬見ティナ：福原綾香白矢環：藤原夏海スタッフ原作：『ロックは淑女の嗜みでして』福田宏（白泉社「ヤングアニマル連載）監督：綿田慎也シリーズ構成：ヤスカワショウゴキャラクターデザイン：宮谷里沙ビジュアルディレクター：ソエジマヤスフミ助監督：安川央里色彩設計：大塚眞純美術監督：坂上裕文美術設定：浅見由一CGディレクター：坂口遥佳撮影監督：渡辺実花編集：齋藤朱里音響監督：菊田浩巳アニ...

キャスト陣＆監督がおしとやかに登場！

MCの篠原梨菜さんの呼び込みにより、関根明良さん（鈴ノ宮りりさ役）、島袋美由利さん（黒鉄音羽役）、福原綾香さん（院瀬見ティナ役）、藤原夏海さん（白矢環役）、綿田慎也監督が登場。

キャストの皆さんが見せたのは、しなやかな淑女（レディ）らしい佇まい。立ち姿や歩き方にも、美しさと可憐さがにじみ出ていました。

まずはキャスト陣より、淑女らしく「ごきげんよう」とご挨拶。張りつめた背筋とともに、三者三様の高潔なる「淑女の嗜み」が体現されます。

続いて綿田監督から、「本日はお集まりいただきありがとうございます」と丁寧なご挨拶が。すると客席からは、その流れを受けて「ごきげんよう」とレスポンスが飛び出しました。

イベント開始前にはPVも放映されていたWHITEステージ。関根さんからは、熱気あふれる『ロックレディ』のイントロダクションが紹介されました。

一流の淑女のみが在籍を許される「桜心女学園高等部」に通う鈴ノ宮りりさ（CV：関根明良）は、学園の憧れの的・黒鉄音羽（CV：島袋美由利）と出会い、ひょんなことから彼女がドラムを叩く姿を目撃。ここから始まる青春ロックアニメ『ロックは淑女の嗜みでして』は、「お嬢様×ロック」が生み出すギャップも魅力のひとつです。

さらに、単行本最新第7巻が2025年3月28日に発売されることもリマインドされると、藤原さんが自身の演じる白矢環が表紙を飾っていることに反応。6巻の音羽の構図・表情もさることながら（7巻表紙の）環の表情もスゴい、とウキウキとした様子を見せます。5巻はりりさ、6巻は音羽、7巻は環と、各巻の表紙キャラクターの流れを挙げ、「もしかしたら」と前置きしつつ、次巻の表紙が予想されるティナ役の福原さんにアイコンタクト。

福原さんは、「鬼気迫るようなティナなのか、心から楽しんでいる無邪気なティナなのか、次巻の表紙も楽しみ」と語りました。

【コミック】ロックは淑女の嗜みでして(7)

各キャラのギャップと魅力とは？

キャラクターが持つギャップも魅力の本作。公開されている各キャラのPVも放映されました。

りりさのキャラクターPVを見た関根さんは、学園で最も栄誉と誇りある称号「高潔な乙女（ノーブルメイデン）」を手に入れるべく努力を重ねて、普段は麗しいりりさについて、「ギターを弾いているときは命を燃やし尽くしていて、命の灯火が放つキラキラがある」と自身が演じるキャラクターを分析します。

綿田監督はそんな関根さんの演技について、「関根さんにお願いしてよかった」と絶賛。

さらに綿田監督より、「ギャップ」の部分を再現するために、「清楚なセリフも清楚ではないセリフもやってもらった」と熱いオーディションの様子も語られました。

次に音羽のPVが放映。熱気あふれる映像を見た島袋さんは、「（PVを見たあとだと）フワフワしている」としたうえで、大好きなドラムを大変気持ち良く叩くキャラで、心拍が上がっていて気持ちよくなっている。規制音が入りそうな言葉が出るときもあるが、魂の思いが言葉に変換されているだけ。アウトプットが面白い、と音羽の魅力を熱弁します。

綿田監督は音羽のキャラクターボイスについて、「お嬢様 of お嬢様」でないと困るキャラクターであるところ、島袋さんのイメージがハマったと語ります。汚らしい言葉が出たとしても品が残るニュアンスが魅力のキャラクター、と島袋さんが命を吹き込む音羽の制作工程が語られました。

次に福原さん演じる院瀬見ティナのPVが紹介されます。りりさ、音羽とは違ったベクトルから繰り出されるギャップが魅力のティナ。福原さんは、3人（りりさ、音羽、環）がハードに罵りあっている光景を「呑気・純粋に見ているのも可愛い」と魅力を語ります。

そんなティナについて綿田監督は、カッコよさと自信のなさから出る可愛さがギャップになるキャラクターだと言います。「演じるハードルは高かったが、福原さんがパーフェクトに演じてくださって助かった」と難度の高いキャラクターを完璧に表現した福原さんに感謝を述べました。

最後に、白矢環のキャラクターPVが放映。PV中にも“淑女らしくない”セリフが多く見られた環について、りりさ・音羽に負けないくらいの気持ちの強さがあり、白矢さんもロックに対しての熱さは誰にも負けない、と環の心の内を解説。
　
また、「ギタリストとして名を馳せている環が、なぜベースを弾いているのか」に関しては、放送されるTVアニメを見て、と作品への期待を煽ります。

綿田監督は、「まずは彼女のカリスマ性を強く感じてほしい。藤原さんのカリスマ性をお借りして作り上げたキャラクター」と紹介しました。

主題歌アーティストが込める熱い想い

ロックの熱さを大切にする今作では、演奏シーンにモーションキャプチャーが用いられています。

本作のオープニング主題歌「Ready to Rock」を担当するのは、メイド衣装が特徴のハードロックバンド・BAND-MAID。演奏パートでは、KANAMIさんがりりさ、AKANEさんが音羽のモーションキャプチャを担当するなど、細部にまでこだわりが詰まっています。

綿田監督は、モーションキャプチャーの収録時に、キャラクターの感情を動きの中に表現してほしいとリクエストしたと語ります。さらに、BAND-MAIDのメンバーが原作漫画のファンだったこともあり、「『りりさはこう演奏するのではないか』といったフィードバックを数多くもらえた」と明かし、作品への深い理解に感謝の意を述べました。