
夢限大みゅーたいぷ 対談インタビュー連載「ゆめみたの WA !」 第2回:藤都子 × 高尾奏音(Ave Mujica)|音楽って楽しいですか?――3歳からの宿命と、16歳の初挑戦。Wキーボーディストによる音楽の向き合い方
2026年7月にTVアニメ『バンドリ! ゆめ∞みた』の放送が控えている、『バンドリ!』プロジェクトのバーチャル系新バンド・夢限大みゅーたいぷ(通称・ゆめみた)。TVアニメの放送に向けて、現在は47都道府県制覇の旅「スーパーポジション」で全国を駆け抜けながら、ライブや表現の場を重ね、着実に歩みを進めている彼女たち。
そんなゆめみたの“今”をさらに後押しするべく、短期連載「ゆめみたのWA!」を掲載中。本連載では、リアルバンドとして第一線で活躍している先輩キャストと、ゆめみたメンバーが1対1で向き合い、じっくりと言葉を交わす“対話”を実施。
音楽活動や表現、ステージへの向き合い方といった、言葉(Words)と行動(Actions)が現在どのようにつながっているのかを、同じフィールドに立つ表現者同士の視点から掘り下げていきます。『バンドリ! ゆめ∞みた』の“∞”が示すように、対話の中で生まれ、広がっていく輪を切り取る企画です。
第2回は、藤都子さん(夢限大みゅーたいぷ)と、Ave Mujicaの高尾奏音さん(オブリビオニス/豊川祥子役)によるキーボード対談。実はMBTIも一緒というおふたりですが、撮影中にある共通点が発覚し、盛り上がっていて……?
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第一印象から見えてきた、ふたりの“素顔”
──撮影中に意気投合されていましたが、これまでどこかでお話される機会はあったんですか?
高尾奏音さん(以下、高尾):実は今日が初対面なんです。で、「お互い山の名前ですね!」と(笑)。最初から変なことを言ってしまいました。
藤都子さん(以下、藤):キーボードが共通点かと思いきや、まさかの山で!
──高尾さん(高尾山)と藤さん(富士山)(笑)。なかなか珍しい共通点ですが、お互いのご印象はいかがでしょうか。
藤:Ave Mujicaさんの音楽はすごくクールで、ゴシックな雰囲気の印象があるんですけど、Xなどを見ていると高尾さん自身はすごくお茶目な方だなっていう印象が強くて。
高尾:あははは、その情報、どこで入手したんですか!?(笑)。正解です! 初対面だと「真面目そう」「大人しそう」「おしとやかそう」と言われることが多いので、そういう一面を見ていただけてるのがすごく嬉しいです。私は『バンドリ!TV LIVE』に出演されている姿を勝手に拝見していて、すごく丁寧にお話されている方なんだなと思っていました。おしゃべりがすごく上手だなって。
藤:ええっありがとうございます。
高尾:さらにイラストを描かれていたり、漫画家としてのお仕事もされていて、さらにバンド活動もされていて……その二足の草鞋を履いている感じが本当にすごいなと思っていました。あと、勝手にですけど、「気が合いそうだな」って。
藤:えっ! 私もそう思っていました。高尾さんはもう、ピアノが本当にプロ中のプロという印象で。おしゃれで、すごくストイックそうで。もう、お話したかったという意味では大将と同じ気持ちです……!
高尾:大将!(笑)
──撮影中に、高尾さんがひとりで訪れた某寿司チェーン店の大将に声をかけられ、人生相談に乗ってもらったという話でも盛り上がっていましたね(笑)。ところで、お互い所属しているバンドのカラーはまたかなり違いますよね。バンドとしての印象はいかがですか?
藤:Ave Mujicaさんはとにかくプロ集団という印象です。技術も世界観も圧倒的。ゆめみたは楽器隊が初心者から始めていますし、正反対だなと。
高尾:ありがとうございます。ゆめみたの皆さんは、役と同じ名前を名乗って活動されているじゃないですか。私の場合は「オブリビオニス/豊川祥子役の高尾奏音です」という形で名乗っているので、そのあたりの違いがすごく興味深かったです。大変そうだけど、すごく楽しそうでもあるし、難しそうでもある。そのあたりはどういう感覚なんだろうって気になっていました。個人的な興味なんですけど。
藤:そう思っていただけていたんですね。メンバーによるのかもしれませんが、私の場合は、最初にオーディションの時点で「内気でおとなしい女の子」というプロフィールはあって。設定……という言い方が正しいかはわからないですが、そういうものがある一方、運営さんには「自由に、己のあるがままでやってよろし」と言っていただいていて(笑)。
高尾:じゃあ、内面も近い部分があったんですかね?
藤:言われてみればそうかもしれません。あまり「演じよう」と意識することはなくて、そのままやらせていただいています。むしろ、ここまで自由にやっていいんだ、って思うことのほうが多くて。
高尾:へえ〜! すごく素敵だなと思いました。キャラクターとご本人がマッチしているって、応援している側の方も絶対に嬉しいと思います。個人的な悩みとして、オブリビオニスはすごくカッコよくて、凛としているんですよね。ただ、私自身はほわほわしているところがあって(笑)。「ファンの皆さんをがっかりさせてしまっていたらどうしよう」って……。
藤:いやいやいやいや! そんなことないですよ! でもなるほど、そう悩まれていたんですね。とはいえ、私だって完全にマッチしているかというと……。ファンの方からは「全然内気じゃないよね」って言われます(笑)。
高尾:確かにお話していると、内気な印象はあまりないかも……(笑)。でも、いいですよね。どんどんいろんな面が出ていくのも。
TVアニメ化が決定したときのそれぞれの覚悟
──少し話題を変えて。おふたりともご自身のバンドがクローズアップされるTVアニメ化が決まった時は、どんなお気持ちでしたか?
高尾:私は『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』から参加させていただきましたが、『BanG Dream! Ave Mujica』の制作を聞いたときは、自分の演じるキャラクターの生い立ちが、やっと世間の方たちに知ってもらえるんだと個人的に嬉しかったです。
というのも、『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』だけの描写だと、 祥子は悪役っぽく見られがちなキャラクターだったというか。 祥子が抱えているものを皆さんが知らない状態だったからこそ「なんでこんなことをするんだろう?」と疑問を感じる方も多かったと思います。「やっと知ってもらえるんだな」と親のような目線で嬉しかったですね。
一方で、放送前はやっぱりドキドキもしていて。どういう反響が来るのか不安で、お粥しか食べられなかった時期もありました(笑)。
──祥子はかなり難しい役どころですよね。
高尾:そうなんですよね。でも、振り返ってみると、他のキャラクターもみんなそれぞれ難しくて。まさかここまでストーリーが全体的にサスペンス寄りというか、ホラー要素があるとは思っていませんでした。ただ、『バンドリ!』シリーズでも初めての試みのような展開は特別感もあって嬉しかったです。それとキャラクターと一緒に成長していける感覚も自分の中で手応えがあって。アニメの進行と同時に、ライブで自分が演奏するときの心境も変わっていったりして、そういう意味でも、いい形でリンクしていたなと感じています。
──高尾さんのプレイも、どんどん進化していますよね。表情や雰囲気の作り方もさることながら、手元を見ないどころか反対側から弾いたり、床に座り込んで手元だけで弾いたり。
高尾:「自分がAve Mujicaにいる意味って何だろう」というのはずっと考えていて。周りのメンバーも本当に突き詰めてやっているからこそ、自分に出せる精一杯のプレイを、日々更新していけたらいいなと思っていたら、なぜかああなっていました(笑)。
藤:すごいです。
── 一方の藤さんは今年の7月より『バンドリ! ゆめ∞みた』が放送となります。TVアニメ化が決まった時、どんなお気持ちでしたか?
藤:『バンドリ!』の10周年というタイミングで、さらにMyGO!!!!!さん、Ave Mujicaさんのアニメがすごく盛り上がっている流れに続く形で、私たちのアニメを放送することに嬉しさも感じましたが、「大丈夫かな」っていう不安や、責任感も同時にすごく感じました。
詳しいことはまだ話せないんですが、『バンドリ! ゆめ∞みた』は『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』や『BanG Dream! Ave Mujica』ともまた少し違う雰囲気になりそうだ、というのは、皆さんもなんとなく感じていると思います。そんな中で、「この盛り上がりを止めてはならぬ」「ここからもっと広げていくんだ」という期待や希望の重さを、すごく感じましたね。
高尾:どんな展開なのか、すごく気になります。
藤:これまでの『バンドリ!』でも全く違う方向性のバンドではあるので、放送前の今は、正直どう受け取られるんだろう、という気持ちはあります。不安がないと言ったら嘘になりますけど、弱気になってもどうしようもない。だからもう「やり抜くぞ」と!
高尾:うんうん! もし食欲がなくてもお粥以外も食べたほうがいいよ!(笑) 一緒にお寿司屋さんに行きましょうか(笑)。
藤:ぜひ行きたいです!





























