
『幼女戦記Ⅱ』第2話「奇妙な友情」を振り返ろう! 連邦という敵を見誤っていたターニャが取った策とは!?
2026年7月8日(水)より放送開始となったTVアニメ『幼女戦記Ⅱ』(以下、本作)。
原作は著:カルロ・ゼン先生&キャラクター原案:篠月しのぶ先生による、KADOKAWAから刊行されているライトノベル。東條チカ先生によるコミカライズも人気を博しています。
本稿では、そんな本作の第2話「奇妙な友情」を振り返りつつ、今後の見どころやキャラクターたちの動きを整理していきます。
第2話「奇妙な友情」あらすじ
冬の到来により東部戦線の補給事情が更に悪化する。
連日の防衛戦を戦うサラマンダー戦闘団も、補給線へのゲリラ的な襲撃によって大きく疲弊していた。
敵はコミュニストではなくナショナリストだった!?
冬入りに伴って物資が厳しくなりそうな様子は描かれていましたが、参謀本部直属部隊のサラマンダー戦闘団ですら補給物資に靴下すらない状況。それを嘆くセレブリャコーフ中尉と、そんな東部全体の状況を憂うターニャから第2話は幕開け。
オープニング後、ゼートゥーアとルーデルドルフがバーでサシ飲みするシーンへ。ルーデルドルフが蚤の市で見つけたレコードを聴くと、ラウドン連隊長を思い出すとゼートゥーア。ふたりの若い頃に関わる人物なのでしょうか。
そこからその当時の思い出話が繰り広げられていき、このレコードは今回訪れたバーに置いておくので、いつでも聴きにくるといいとルーデルドルフは語ります。そんなふたりのおじさんの友情を感じられる一幕から、今の帝国と連邦の戦争について現状を語り合う場面へ。
総力戦を前提としても辛うじて持久できており、今もまだ血が流れ続けていることを気にするゼートゥーア。それに対して、我々の未来はまだ絶望という訳でもあるまいと勝利を信じているルーデルドルフ。友人でありながらも、この戦争の中で見えている現実が異なっていることが描かれました。
その頃、連合王国では連邦が粛清されていた魔導士を復帰させても数的優位を活かせないとの情報を掴んでおり、その援軍として義勇軍部隊を派兵することで諜報活動と同様の効果を得たいと考えた様子。
連邦側もこれを渡りに船と考え、同志ロリヤは連合王国を味方として活用して帝国と戦う方針を示しました。また、世界の敵となっている帝国と戦う連邦の善良性を示すプロパガンダのために、義勇軍へ共産党に忠実な理想主義者と人格者の魔導士を派遣するよう要請。この裏には、義勇軍部隊が“妖精さん”と呼んで執着しているターニャを目撃した部隊だからという意図もあったようです。
そんな両国の動きから、義勇軍部隊の現場のドレイク中佐の下に政治将校のリリーヤ中尉と魔導士のミケル大佐がやってきます。そこにメアリーがやってきて部隊の犠牲者を祖国で葬りたいと相談。そんなメアリーを気に入ったのか、リリーヤ中尉はぜひ力になりたいと意気投合。この先のふたりの関係がどうなっていくのかは気になるところ。
また、残されたドレイク中佐とミケル大佐も意気投合。ミケル大佐はリリーヤ中尉がメアリーを連れていなくなったところでようやく喋り始め、リリーヤ中尉は連邦の政治将校としてはマシな部類だということを話してくれました。
ミケル大佐は連邦の魔導士ということで、これまでは粛清されていた存在。さらに大佐であるミケルの方が上官のはずですが、中尉であるリリーヤが率先してドレイクと会話したあたり、リリーヤ中尉はミケル大佐のお目付け役か監視役の線が濃厚な印象も……!?
場面は変わって再びサラマンダー戦闘団の駐屯地。補給車両が地雷を踏んだのか吹き飛んでおり、物資が滞っていることがわかりました。
日増しにそういった嫌がらせのような攻撃が苛烈になっているものの、その理由がわからないターニャたち。憲兵隊が実施した連邦の捕虜の尋問によると、どれも似たようなもので共産主義シンパの定型文だとヴァイス少佐。
皮肉を込めて「連中の掲げる崇高な思想とやらは、連邦全土に染みわたっているようだ」と語るターニャに待ったをかけたのがセレブリャコーフ中尉。あまりに画一的で偏見に満ちていると感じたそうで、彼女自身もそんな違和感から何人かに聞き取りを行ってくれていたのです。
セレブリャコーフ中尉は革命騒動で連邦から一族共々引き上げた帝国系であり、連邦語がしっかり理解できるという背景があります。そんなセレブリャコーフ中尉によると、捕虜の中でも政治委員を除く全員が共産主義に隔意を示したというのです。
そこで、ターニャも隠れて立ち会い連邦の捕虜への尋問を行うことに。詳しく話を聴いていくと、なんと自分たちの国の掲げるイデオロギーである共産主義を、敵対するターニャたちの帝国と同じくらいにしか信頼していないとの発言が飛び出しました。
なんと連邦の末端の兵士たちは自国の掲げるイデオロギーではなく、自分たちの暮らす故郷を守るために戦っていたというのです。挙句、「共産主義を信じているのか?」と問われて「帝国軍人は頭がいいと聞いていたが、まさか政治委員連中と同程度だとは」「故郷のために戦う、それに理由がいるのか?」とまでのたまう始末。
まさかの事態にターニャは動揺。コミュニストと戦っているつもりでナショナリストと戦っていたと気づいたことで、敵の戦意が高すぎる理由も理解した様子を見せました。故郷を守るために戦っている相手に対して、その故郷を脅かすような戦いをしかけていたら戦争など終わるはずもありません。「どうしてこうなった!?」と思わなくもないですが、劇場版での連邦首都モスコー襲撃とその後の所業を考えると、元凶が誰なのかという話になり……!?
殺し合い以外の方法で連邦の切り崩しにかかる
敵に塩を送っていたことに気づいたターニャは単身ゼートゥーアの下へ赴き、「我々は殺し過ぎました」「敵を銃弾ではなく言葉で減らせるのなら、言葉の方が安上りです」と上申。しかしゼートゥーアは、既に野戦憲兵隊が反共宣撫工作を行っているが、その効果が出ていないと反論します。
そんなゼートゥーアにターニャは「イデオロギー工作などゴミ箱にお捨てください」「重要なのは大衆の感情なのです」と説得。加えて連邦の兵士たちが共産党への忠誠心ではなく、祖国を思う気持ちから銃を取っていることも知らせました。ここでターニャ自身も、コミー(※共産主義者)を嫌い過ぎるあまり視野狭窄に陥っていたと反省を見せます。
そして連邦内の共産主義者とそれ以外の分断をはかるべき、占領地を統治するのではなく必要なのは業務を委託できる素晴らしい友人だと提案。ゼートゥーアは新たな友人を作るのも簡単ではないと話しますが、ターニャは敵の敵は友だとして目を付けていた東部の現占領地の民族評議会をその候補に挙げました。
ところ変わって連邦領内の帝国軍占領地域。その民族評議会の議場では、ゼートゥーアが自分たち帝国は平和のために戦っており、この地を併合する意図はないとの演説をぶちました。「悪魔のような赤匪(※作中で使われたのでそのまま使用しましたが、コミーなどと同様に共産主義者に対する蔑称や差別用語にあたるので現実世界で使うのは避けるべき)さえいなければ、我々は、あなた方は、武器を取ったでしょうか」「平和を回復した暁には武器をおろし愛すべき故郷に戻ることを約束」「領土と主権を有する自立した人々との共存を切望している」とも主張。
「誰が祖国を思わざるものでしょうか」「誰が故郷を思わざるものでしょうか」とも訴えかけ、軍政区域の民政移管を宣言。すると、帝国の手からも連邦の手からも離れて自分たちの手に故郷が帰ってくるとの報せに議場は歓喜の声で溢れました。
民族評議会側からすると帝国が自分たちの独立と自治を確約したと取れますが、帝国側からすると民族評議会側を独立と自治を盾に自分たちの戦争に巻き込んだかのような状況。だからこそなのか、ターニャはこのゼートゥーアの演説を聴いて「詐欺師もいいところ」「きっと地獄には、閣下の特等席が用意されているに違いない」とほくそ笑みます。
そのころ連邦では、同志ロリヤが同志書記長ヨセフに帝国が民族主義者と手を組んだことを報告します。帝国に味方ができたこと、自分たちの国の切り崩しが始まったことに危機感を覚えた様子。
とはいえ補給路への嫌がらせのようなゲリラ攻撃が止み、サラマンダー戦闘団へも靴下やコーヒーが届くようになりました。ターニャはカフェインを摂取できることに喜び、セレブリャコーフ中尉も靴下が届いたことに大喜び。その頃、イルドア王国でも何やら動きがあり……といったところで第2話は終了。
補給の問題を解決し、連邦内部の切り崩しにも成功した帝国。とはいえまだまだ帝国には敵が多いので苦しい戦いは続きそうです。また、友情を結んだかのように見えるメアリーとリリーヤ中尉を始めとする義勇軍の動向も気になるところ。第3話以降の展開にも期待しましょう!
また、今回からMYTH & ROIDによる「Why? RED induction」のオープニング映像&ターニャ・デグレチャフ(CV:悠⽊碧)による「Weiter! Weiter!」のエンディング映像が入りました。YouTube上でノンクレジット版が視聴できるので要チェックです。
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