オトコのコはアイドルになりたい!?

オトコのコはアイドルになりたい!?

番組情報

パーソナリティ

三上 丈 ・ 筆村栄心

番組概要

カスカベアキラ先生が「オトコのコ」の世界を描いたイラストストーリー「オトコのコはメイド服がお好き!?」の新シリーズとして「オトコのコはアイドルになりたい!?」を、イラスト+ボイスドラマ+声優トークで展開していきます。

パーソナリティーは、テレビアニメ「異常生物見聞録」で主人公・好人役をつとめる三上丈と、ヘアメイクを趣味として中性的な魅力を持つ若手男性声優の筆村栄心が担当します。

番組では「オトコのコ」が可愛くなる物語を提供していきます。

(提供:株式会社ベルガモ、株式会社ホビージャパン、株式会社フロンティアワークス)

更新情報

配信日:毎月10日・25日
バックナンバー:最新回まですべて

※更新日は変更になる場合がありますのでご了承ください。

おたより投稿・コーナー紹介

  • 「おしえて、あなたのヒ・ミ・ツ」
    実はオトコのコ、という大きな秘密を持っているアイドルユニット「Cheery Lips」。リスナーのみんなもちょっとした秘密はあるんじゃない? 言いたいけど言えない貴方の秘密ををボクたちにこっそり教えてね!

    例:お母さんと2人で出掛けた時、弟には内緒でデザートビュッフェに行っちゃった。
    例:推しのアイドルがいるんだけど、彼(彼女)には内緒なんだな。

  • 「実は私…オトコのコ?」
    「オトナリ!?」では、オトコのコが可愛いアイドルになるお話ですが、女の子だけど同じクラスの女子にすごくモテてたり、カッコイイ女子や可愛い男子っているよね? 
    自分でもお友達でも、そんなカッコイイ女子や可愛い男子の事を教えてね!

    例:いつもスカートを履いてて髪も長くしているけど、実は車やバイクが大好き! 早く免許が欲しいっ!
    例:私服でスカートなんて持ってないよー!
  • 「お便りコーナー」
    パーソナリティーの2人への応援メッセージや番組の感想、やって欲しい事などをお送り下さい!

※投稿される方は次の条件に同意のうえ投稿してください。
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【投稿条件】
投稿されたコメント或いは作品の著作権(著作権法第27条及び第28条に規定する権利も含む)は当社に譲渡され当社に帰属するものとします。

お知らせ

■10月10日スタート
ニコニコチャンネル 有料会員月額500円(税別)
アニメイトタイムズ ※無料パートのみ配信


関連情報

「オトコのコはアイドルになりたい!?」ニコニコチャンネル
https://ch.nicovideo.jp/otokonoko

公式Twitter『オトナリ!?』&『オトスキ!?』公式
@CafeCherryGirls

ツバサ&イツキ

▲(左)ツバサ、(右)イツキ

▲ イツキ 役 / 三上丈さん

▲ ツバサ 役 / 筆村栄心さん



#12



カスカベアキラ先生が「オトコのコ」の世界を描いたイラストストーリー「オトコのコはメイド服がお好き!?」の新シリーズとして「オトコのコはアイドルになりたい!?」(通称「オトナリ」)のイラスト+ボイスドラマ+声優トーク、のラジオ番組 第12回・最終回です!

オープニング明けは、ドラマ最終回の話題をお送りします!ドラマ最終回は、ツッコミどころ満載です!

お便りでは「オトコのコになりたい!」という中学生からの相談にお答えしていきます!

「おしえて、あなたのヒ・ミ・ツ」では、以前頂いたご相談の続報を頂きました!

※番組のバックナンバー及び、9月25日に配信された「ニコ生特番(動画)」は、下方の「バックナンバー」よりご視聴頂けます。


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<イラストストーリー・第11話>


イツキ「みんな、ありがと~!!
  続いては――」
ツバサ「……」
イツキ「――ツバサちゃん?」
ツバサ「あっ、ごめんなさいっ!
  最後はこの曲、『どっちのスキ?』いくよ~!」

いつも通りのライブ、
でも、どこかうわの空。
『そうだよね、あんなのが届いたら…』
そう、また手紙が届いたのです。しかもそれは――

〈これで最後。今日はこの想いを、直接伝えにいくから〉

「このライブが終わったら、待ち伏せしているってこと!?」
胸の奥をつかまれるような圧迫感に、漏れる言葉。悲鳴まじりのイツキくんの言葉に、ツバサ“ちゃん”は「大丈夫…大丈夫に…する」と、うつむきがちに短く、そして低く呟きました…。
『ツバサちゃん…何を…』
ふと、気がつけば最後の曲も終わり、目の前には紅潮した笑顔。

ツバサ「楽しかった~!
  やっぱりライブの時間はあっという間だね」
イツキ「そ、そうだねっ」

そこにいるのは、いつも通りのツバサ“ちゃん”
そう、そのはず…

ツバサ「ここでみんなに大事なお知らせがあります」

でも――

ツバサ「みんなにずっと黙っていたことがあるの」

明るく、力強く、すこしだけ低い声。

ツバサ「ずっと秘密にしておこうと思ってた……
  でも、黙っていられなくなっちゃったんだ」

その声はますます低く、そしてイツキくんの聞きなれた声。
『ツバサ…ちゃん?』

ツバサ「ワタシ…実は―――いや」

金色に揺れるサイドポニーの付け根を抑えると、留めていたピンを外し――

ツバサ「オレは――オレたちはオトコなんです!

まっすぐにファンたちを見つめる眼、キリリと直線的な眉。
大きな口を開けてハキハキと話す姿に、ついさっきまでの華やかさは消え、イツキくんのよく知る“彼”が。
『ツ、ツバサっっ!?』

ツバサ「みんな、黙っててホントごめん!!
  みんなの応援、すっごく嬉しかった。
  ずっとこのまま続けられたら…って思っていたけど、
  けど――オレがオンナのコでいることで
  大切な人が傷つくってわかった。
  だから、もう続けることができないんだ。
  みんな、本当にごめんなさい。
  オレたち、フツーのオトコのコに戻ります!!!」

わっと、あふれ出したツバサくんの言葉。
大きく1回、ふかぶかと頭を下げると、彼は振り返り大股で真っ直ぐにステージ裏へと去っていきます。

イツキ「ツ、ツバサ!?
  ……み、みんな、ごめんなさい。
  あ、あ、ありがとうございました!」


◆◆◆◆


ツバサ「はぁ~、やりきったぁ~!」

楽屋裏の古ぼけたパイプ椅子にドカっと座り込むツバサくん。そのしぐさは、すっかりフツーのオトコのコ。

ツバサ「あれ? また手紙届いてんだ。
  ふふん♪ もう怖くないっての」

封筒を指先で摘まみ、不敵に笑って見せるツバサくん。
すべてが吹っ切れた彼でしたが、置いてきぼりをくらってしまった人も――

イツキ「ツバサ…、ツバサってば!」
ツバサ「――ごめん、イツキ。
  いままで騙していて」
イツキ「ホントに、ツバサ“ちゃん”がツバサだったんだ…」
ツバサ「イツキと一緒におもしろいことがしたくて…さ。
も、もちろん、隠すつもりはなかったんだぜ。
  でも、イツキが最初にカン違いするから、
  言い出すタイミングを逃しちゃった…ゴメン!!」
イツキ「なら、どうして突然…!?」
ツバサ「だって、こうすればストーカー野郎も目が覚めるだろ?
  …イツキにも、もう迷惑かかんないし!」

すまなそうに、でもイタズラっぽい笑顔を向けるツバサくん。
普段どおりの彼の態度が、イツキくんの不安も混乱もほぐしていくような気がします。

イツキ「そういうことなら……
  あらかじめ言っておいてよ、もうっ!」
ツバサ「あのぉ~、イツキ?」
イツキ「なに?」
ツバサ「それだけ?
  もっとこう…怒るとかパニくるとか…
  あると思ってたんだけど……」
イツキ「んー……なんとなく、気づいてた」
ツバサ「はぁ!?」
イツキ「むしろ、カン違いしたままで、ホントごめん!」
ツバサ「おまえがあやまるのかよ!
  オレ、騙してからかったり、デート誘ったりしてたんだぞ!」
イツキ「うわあああ! それは言わないでっ、恥ずかしいから!」

さてさて、二人とも何かを忘れていませんか?
そう、例の手紙――確かにもう心配ないとは言え、放っておくわけにもいかないのでは…。

ツバサ「そうだっ! 手紙、どうする?」
イツキ「いちおう、確認しよう。
  オトコだってバラして、逆上されたら大変だろ」
ツバサ「そ、そうだな――
  ツバサ“ちゃん”がオレだってわかっても
  守ってくれるんだ、イツキ♪」
イツキ「そ、そりゃ…当たり前だろ」

イツキくんがペーパーナイフで封を切ると、また紙片が一枚。それを読んだイツキくんは――

イツキ「え?」
ツバサ「なんて?」
イツキ「ええぇええ!!!?」
ツバサ「おい、なんて書いてあるんだよ!」

ギュギュっと顔をよせて紙片をのぞき込むツバサくん。そこにはこう書いてありました。

〈これまでの手紙は読んでくれましたか?
 あれは僕の気持ち、ツバサちゃんへの想いを
 歌詞にしたものです。気にいってもらえましたか?〉

イツキ&ツバサ「「はあああああああ!??」」


◆◆◆◆


小さな丸テーブルの上に上半身を預け、ぐったりとうなだれているのはツバサくん。

ツバサ「オレの決死の覚悟の告白は無意味だったってことーー?」

『CherryLips』宛ての手紙は、ストーカーの告白ではなく、ファンが一小節ごとに送ってくれた歌詞だったのでした。

イツキ「うーん、そうだったみたい…あははは」

イツキくんもまた、向かいのパイプ椅子に腰かけ、そんなツバサくんの様子を眺めています。すっかり脱力、でも安心。

イツキ「ありがと、ツバサ」
ツバサ「ん?」
イツキ「僕のこと心配して、告白してくれたんだろ?」
ツバサ「ま、まあな」

顔を机につっぷしたまま、くぐもった声で答えるツバサくん。
イツキくんが、その明るい金色のクセっ毛に手を添えると、小さく首をすくめて、チラリと一瞬だけ彼に目線を向けます。
『イツキ優しいっ…って、オトコでもいままで通りでいいのか!?』
『ツバサ…本当にツバサなんだよな……
――って、僕、ツバサとデートしたり、き、き、キスしたりしたのか? うぅ~時間差で恥ずかしくなってきた!』

――と、ステージから何か聞こえませんか?

ツバサ「あれ? イツキ、みんなの声が…」
イツキ「本当だ……これって…」

『――リーップス! リーップス!!』
それは2人を呼ぶLipsコール!

ツバサ「…オレたち、オトコなのに?」

『――リーップス! リーップス!!』
彼らを呼ぶ声はさらに大きく、つよく。
『やめないでっ!』、『オトコのコでもいい…いや、そのほうが萌える!』なんて声まで聞こえてきます。

ツバサ「へへ…イツキ、準備いいか?」
イツキ「まだ、続けるんだ…これ」

そういうイツキくんも、いまはステージに向かうことに以前と違う、気持ちがわきあがってくることを感じました。
『もう少しだけ、やってみよう。
そうしたら、見えてくると思う。自分のやりたいこと…そして、
ツバサを見ているとあふれてくる、この気持ちが』

ツバサ「それじゃ、行くぞ!」
イツキ「うん!」

スポットライトの光と歓声に包まれたステージの上へ、大きく駆け出していくイツキくんとツバサくん。

ツバサ 「みんなー!」
イツキ 「おまたせ!!」
イツキ&ツバサ「オトコのコアイドル
『CherryLips』です!!!!」


[おしまい]


……
………
ツバサ「ところで、無くなった弁当って???」
イツキ「あれは…母さんが失敗に気づいて
カバンから取り出したらしくって……」
ツバサ「ヘンな電話は?」
イツキ「スマホを買ったばかりのおばあちゃんが……」
ツバサ「な…な…な…
  イツキ家のおバカ~~~!!!



ストーリー:恵村まお/ 脚色:Col.Ayabe


※声優2人によるオマケ動画(第12回は「ラッピングしてプレゼント交換に挑戦!」)を、ニコニコ「オトコのコはアイドルになりたい!?」チャンネルにて配信しています!(有料会員限定)

<インタビュー掲載>
お2人のインタビューを掲載した記事を公開中です!
「オトナリ!?」がどのように収録されているのか等、裏話が満載です!
https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1577399574
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「オトコのコはアイドルになりたい!?」ニコニコチャンネル
https://ch.nicovideo.jp/otokonoko

公式Twitter『オトナリ!?』&『オトスキ!?』
@CafeCherryGirls



▲ツバサ&イツキ(アイドル衣装)


▲ツバサ&イツキ(学ラン姿)


▲ イツキ 役 / 三上丈さん & ツバサ 役 / 筆村栄心さん


(C)Cherry Lips Partners
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