4月5日待望の放送開始!TVアニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』アフレコでキャスト陣が語ったエルリック兄弟の新たな旅のはじまり!
2003~04年にMBS・TBS系で放送され、大ヒット作となった人気アニメの新作『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』が、この春スタート、そのアフレコ取材が行なわれた。この取材には、エドワード・エルリック役の朴ろ美(ろは王に路)さん、アルフォンス・エルリック役の釘宮理恵さんをはじめ、物語の中心人物を演じるキャストのみなさんが参加した。
幼き日に最愛の母親を亡くした兄・エドワードと弟・アルフォンスのエルリック兄弟は、母親を生き返らせようと、錬金術における最大の禁忌、人体錬成を行った。その結果、エドワードは右腕と左足を、アルフォンスは身体のすべてを失ってしまう。オートメイルを身にまとうことになった兄・エドワード、魂だけを鎧にこの世に生を保った弟・アルフォンスは、人体錬成には絶大な力をもつ賢者の石が必要であると悟ると、それを求めて旅立っていく。そして兄弟は「賢者の石」の真実に近づくにつれ、大きな陰謀の渦中へと突き進んでいく。
錬金術がもたらす幾多の悲劇。それらの悲劇は、やがて線になり、人を、民を、そして国すらをも巻き込む強大なものとなり、兄弟はその試練に立ち向かうことに。
5話のアフレコを終えたスタジオで、メインキャストのみなさんによるコメント取材が行われた。ファンに絶大な支持を受けた本作の新シリーズへ向けて、今の心境をさまざまな角度から語っていただいた。その時のコメントを以下に紹介していこう。
――自身の演じるキャラクターの紹介、演じた印象などお聞かせください
朴ろ美さん(エドワード・エルリック役):“鋼の錬金術師”と銘打たれた国家錬金術師です。禁忌を侵してしまい、弟であるアルの体と自身の右腕、左足を失います。そして自分たちの身体を取り戻すために「賢者の石」を求め旅を続けています。
釘宮理恵さん(アルフォンス・エルリック役):鎧の姿をしていて、魂が鎧に定着している独特のスタイルのキャラクターです。エドの弟になります。
高本めぐみさん(ウィンリィ・ロックベル役):エドとアルの幼なじみでエドのオートメイルの整備士をしています。とても芯のしっかりとした女の子でポジション的にはお姉さん風を吹かせていますが、少女らしさは失わないように心掛けて演じています。
三木眞一郎さん(ロイ・マスタング役):錬金術師の1人で“焔の錬金術師”と呼ばれる人物です。
キレ者である一方で仲間を大事にできる。そんなキャラクターが印象的です。
折笠富美子さん(リザ・ホークアイ役):軍でロイ大佐の補佐をしています。クールビューティです。軍人ではあるけれども、女性なので優しさも垣間見えるように意識して演じています。
藤原啓治さん(マース・ヒューズ役):家族をこよなく愛する男でロイの親友です。特殊能力はないけれども、エドワードを陰から支える心優しいおじさんです。家族思いなところが理想の大人を感じさせます。
――アフレコの感想はいかがでしょうか?
朴さん:作品に対する自分の想いがとても強いので、今回新たにどういう作品づくりをしていけるのだろうか? 自分がどういう役割を担っていければいいのだろうか? そんな思いを巡らしながら第1回のアフレコに臨みました。
この作品の持つエネルギーからくる張り詰めたものがスタジオにはあって、役に没頭できる空間づくりがそこにありました。抱えていた緊張や不安や怖さといったものがマイク前に立つと自然に、いい意味での緊張感に変わっていきます。
本当に素敵な作品に関わらせていただいているんだなということを強く感じています。
釘宮さん:体当たりで演じるあまり、声が枯れてしまいました。気を張って現場に向かい、スタジオでは緊張もします。でもその緊張感の中に自分のできることを精一杯やろうという思いがひしひしと沸いてきます。
この作品では、ベテランの方々と一緒に仕事ができるので、毎回が勉強なんです。これからも頑張っていかなくてはいけないなと、気を引き締めてアフレコをしています。
高本さん:現場の空気感がとてもよく、毎回緊張してスタジオへ向かうのですけれども、ブースの中に入ると集中しやすい現場だなと思っています。自分自身の課題も沢山ありますが、学べることも多くて毎回とても楽しいです。
三木さん:アフレコの雰囲気はとてもいいと思います。お話しもいいテンポで展開していき、きっと楽しんでもらえるストーリーになっていると感じています。
折笠さん:毎回アフレコに参加していて自分の役は難しいと感じているのですけれども、作品全体としては毎回感動をしています。その中で軍人であり女性である部分をどう見せられるのか、挑戦していきたいと思っています。
藤原さん:絵の雰囲気が少し変わっていまして、最初に視聴者層の年齢を低目にしたとの説明も受けました。基本的なところは前と変わらないのですが、確かにギャグでの表情変化が多少デフォルメされていたので、そこは演じるにあたって意識をした点ですね。
ヒューズの人となりを紹介するのに丁度いい登場の仕方をしていて、彼を分かってもらうには、登場シーンはぜひ見ていただきたいなと思いました。
――作品の魅力はどこでしょうか?
朴さん:この作品の醸し出す強いエネルギーです。
釘宮さん:作品世界全体を通して、原作からあふれ出すパワーがものすごく強いと感じています。
高本さん:小気味良い話から胸が痛くなる話まで、幅広く、深くて目が離せないですね。人を強く惹きつける力が、作品の魅力の1つだと思います。
三木さん:壊していった先に、初めて見えてくるものがある作品なのではないかなと思います。表面的なだけではない奥深いところが、壊された中に現れていく。そこに魅力を感じます。
折笠さん:生きていることの生々しさが魅力なのではと思います。
藤原さん:錬金術師とが出てくるという荒唐無稽なお話だとは思うのですが、そんな中にも人間関係、とりわけ親子愛や兄弟愛が描かれている。その人間ドラマに魅力を強く感じますね。実は日常性のある作品であることも、人を引きつける要素ではないかと思っています。
――オンエアへ向けて視聴者へのメッセージをお願いします
朴さん:スタッフもそして私たちキャストも真摯にこの作品に取り組んでいますし、いろんな気持ち、感情を揺り動かされるのではないかと思います。画面の中に自分の心をぶち込んで、この作品の誰かになったつもりで楽しんでいただけたらなと思います。そしていつか真理の扉の前に立つ日が来るかもしれませんね。
釘宮さん:今回、監督をはじめスタッフのみなさんより、アフレコがスタートするにあたって「重いテーマを扱う作品ですが、楽しくをポイントにしていきたい」との言葉がありました。実際演じていて、そういった作品になっていくのかなと、自分でもワクワクしているのですが、とにかく最後まで楽しみながら演じていこうと思っています。
高本さん:スタッフさん、キャスト陣、みんなの熱い想いが1つになって作品がつくられています。自分もそれに全身全霊をかけて喰らいついていきますので、ぜひ1話も逃さずに見てください。
三木さん:たくさんの方に見ていただければ、それがいちばん嬉しいです。
折笠さん:スタジオで感じている感動を、そのままみなさんにお伝えしたいので、精一杯を込めたいと思います。
藤原さん:前回シリーズを見ていて、今回はどうなるのかと注目している人も多いと思います。なのでそれをふまえたり、意識するのは当然として、さらに新しいものをつくっていこうと意識をしています。ぜひそんなところにご注目ください。
TVアニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』は、MBS・TBS系で4月5日、日曜日午後5時放送開始!!
<STAFF>
原作:荒川弘(掲載 月刊「少年ガンガン」スクウェア・エニックス刊)
監督:入江泰浩
シリーズ構成:大野木寛
キャラクターデザイン:菅野宏紀
美術デザイン:金平和茂
美術監督:佐藤豪志
背景:草薙
色彩設計:中尾総子
錬成陣デザイン:荒牧伸志
音楽:千住明
音響監督:三間雅文
アニメーション制作:ボンズ
製作:鋼の錬金術師製作委員会
<CAST>
エドワード・エルリック:朴ろ美
アルフォンス・エルリック:釘宮理恵
ウィンリィ・ロックベル:高本めぐみ
ロイ・マスタング:三木眞一郎
リザ・ホークアイ:折笠富美子
アレックス・ルイ・アームストロング:内海賢二
マース・ヒューズ:藤原啓治
ジャン・ハボック:うえだゆうじ
ハイマンス・ブレダ:佐藤美一
ケイン・フュリー:柿原徹也
ヴァトー・ファルマン:浜田賢二
マリア・ロス:名塚佳織
キング・ブラッドレイ:柴田秀勝
スカー:三宅健太
ラスト:井上喜久子
グラトニー:白鳥哲
エンヴィー:高山みなみ
ゾルフ・J・キンブリー:吉野裕行
※朴ろ美さんのろの字は、王ヘンに路の字となります。