「井上喜久子 お姉ちゃんの20th SUPER SMILE ..

歌って踊って笑って泣いて! 「井上喜久子 お姉ちゃんの20th SUPER SMILE MEMORIES☆」が竹芝NEW PIER HALL開催!

9月23日、お姉ちゃんの愛称でおなじみの井上喜久子さんが声優デビュー20周年を記念した集大成イベント「井上喜久子 お姉ちゃんの20th SUPER SMILE MEMORIES☆」を開催した。貴重な映像資料とともに20年の歩みを振り返りつつ、声優としての朗読、人気のオリジナルソング、歴代キャラクターソング、お笑い、寸劇、ピンク・レディー、コスプレなどなど、「井上喜久子」を形成する数々の要素をすべて投入。衣装替えの合間までスペシャル映像で笑わせる、まさしくお姉ちゃん渾身のイベントだった。途中、岡崎律子さんが作ってくれた歌を歌っている時には、急逝した岡崎さんへの想いで涙に詰まる場面もあったが、「SUPER SMILE MEMORIES☆」らしく終始笑いで満たされた素敵な時間となった。

笑顔に溢れた20周年を迎えた17才のお姉ちゃん

笑顔に溢れた20周年を迎えた17才のお姉ちゃん


●20周年だけど井上喜久子17才ですっ!(おいおい)

 オープニングはオリジナル曲「ほっぺに約束」で華やかに幕開け。若い女の子が大好きなお姉ちゃんだけに、12名の女性ダンサーに囲まれて歌い踊るお姉ちゃんは最初から楽しそうだ。恒例の挨拶「井上喜久子17才ですっ!(おいおい)」では、さすが観客全員がお姉ちゃんファンだけに心得たもので、まずは「おいおい」をあえて小さめに言い、「おやおや、声が小さいぞ。みんな恥ずかしがらないで、大きな声でおいおいって言ってね! 井上喜久子17才ですっ!!(おいおいっ!!)」とフルバージョンでの17才ネタを繰り広げる。

 最初のトークでは、よくあるお天気の話題を出したが、そこはお姉ちゃん。先日あったお姉ちゃんらしいおとぼけ話を披露した。朝の天気予報で昼から雨になると知ったお姉ちゃんは、それに備えておしゃれなレインブーツを履いてスタジオに。そしてみんなで昼食に行く際、予報通り外はひどい雨になっており、みんなが困っている中お姉ちゃんは得意満面でレインブーツを誇示し、周りの声優さんたちも「さすがお姉ちゃん!」と感心したという。ところが傘を忘れていたことに気づき、周囲も一変して「信じられない」と唖然としたとか。

 最初のコーナーはお姉ちゃんの20年間を振り返る「17才だけど、20年ふりかえってみまSHOW!」。一番最初のアニメレギュラーである『ミラクルジャイアンツ童夢くん』新城まゆみ役から始まり、『ああっ女神さまっ』ベルダンディー役、『キャプテン翼』大空翼役など数多の担当キャラクターたちを映像と共に駆け足で振り返っていく。

 続いてアニメ以外の歴史を辿る際には、進行役として鷲崎健さんを呼び込む。鷲崎さんは開口一番「ついこの間まで17才だったのに、もう17才になっちゃうんだね」と笑わせ、大幅に時間がオーバーしている進行を早めようとどんどん仕切っていく。初仕事だった報道番組のボイスオーバー(外人の映像に吹き替えで声をあてること)の想い出話から始まり、アニメデビュー作となった『ハーイあっこです』女学生B役の話、初コスプレとなる『おたくのビデオ』ミスティー・メイのお宝画像、まんぼう島ことサイパンで撮影した初のビデオクリップでの水着姿、山本麻里安さんとのラジオのイベントでセーラー服コスプレを披露して以降のバラエティ路線へのシフト、鷲崎さんと共演したラジオ番組『はーい井上商店ですよ!』は最初夫婦の設定だったところを父と娘に替えさせたという暴露話、朗読劇なのになぜか宙吊りのシーンがあった『朗読劇 電車男』エルメス役の想い出などなど、20年分のトピックはざっと流すだけでも膨大な量となった。

●17才教もイベントデビュー!

 ここでお姉ちゃんは着替えのために一度舞台から下がるが、その間に流されたのが、あの「17才教」メンバーとの初対談音声! これまで話題にはなっていたものの、実際の活動は皆無だった17才教が、ついに今回対談の録音音声という形だが初めてイベントに登場した。

 まずは野川さくらさんとの対談で、17才教をどう思うかという質問には、かわいらしい服も「だって17才だもんっ!」と言えば抵抗なく着られるので便利と、非常にいい制度だと絶賛した。

 続いては田村ゆかりさんとの対談で、いきなり「ゆかりん、もう17才教は飽きたって……」とお姉ちゃんが切り出したため、田村さんが大慌てで弁明。田村さんは17才教を夢の国みたいな感じにしたいのに、男の子が土足で入ってこようとするので困っているのだと言い、その状態をお姉ちゃんが夕方のお月様と例えれば、田村さんが酢豚の中のパイナップルと例えて笑いを巻き起こす。さらに発言が暴走した後、「私たち、ひどいこと言ってない?」と言うお姉ちゃんに「ゆかりのこと置いてかないで!」と泣きついてとどめの爆笑を湧き上がらせた。

 最後は堀江由衣さんで、いつもやってもらっているという「ほっちゃん」「お姉ちゃん」の呼び合いを再現し、そのかわいさにお姉ちゃんが悶える様が強烈。17才教をどうしたらいいかという質問にも、「お姉ちゃんの行くところについて行きます」といい子ぶりを見せてお姉ちゃんをさらに萌えさせる。なお17才教に入る資格について、「ドモホルンリンクルが気になりだしたら」という条件も判明した。

 次のコーナーは声優らしく朗読だが、ここにミュージカル仕立ての寸劇を入れるのがお姉ちゃん流。『CLANNAD -クラナド-』の光坂高校制服のコスプレ姿で登場したお姉ちゃんは、読書好きの女子高生という設定で、朗読大会の練習のために「青い鳥」を朗読する。そこに電話で野球部のマネージャーを依頼され、困る様をオリジナル曲「どうしよう仮面のうた」で表現。さらに、小さい頃から好きで観ていたスポコンアニメの想い出をオリジナル曲「憧れのスポーツ根性物語」に込めて歌うというように、持ち歌をストーリーに絡めて歌う得意のパターンで進めていく。また部屋で遊ぶゲームが、お姉ちゃんが多数の役で出演している『メタルギアソリッド4』だったりと、とにかくネタを詰め込んでくる。しかもこの映像も、コナミが当イベントのためだけにお姉ちゃんの担当キャラのシーンをダイジェストで編集したオリジナルという豪華さ! さらにネットラジオでのユニットから発し、『メタルギアソリッド4』でも流れる「おいしいツーハン生活」を、菊地由美さんと一緒にツーハン・プリンセスとして生披露した。とどめはピンク・レディーの「サウスポー」を完全コピーの振り付けで歌い踊り、野球部のマネージャーが変な方向に行ってしまったというオチで幕となった。

●涙もアクシデントも笑顔でカバー!

 第2部は「うたでつづる20年」と題し、公式サイト「@manbow」で募集した中からまずはキャラソンベスト5を歌っていく。

 第5位は初のキャラソンで想い出深い、『らんま1/2』から天道かすみの曲「おとうさん」。第4位はイベントによく出演するようになったきっかけの作品『青空少女隊』から、鷺ノ宮さくらの演歌「府中しぐれ」。第3位には、たくさんの歌を歌っている『ああっ女神さまっ』から「女神はうたう」がランクイン。第2位も同じく『ああっ女神さまっ』から「僕と生きることが君のしあわせ」。そして第1位は、初めて歌ったエンディング主題歌となった『奥さまは魔法少女』の「jeweiry」というランキングに。

 続いてはお姉ちゃんのオリジナル曲を歌う「お姉ちゃんのうたベスト10」。

 「あなたのために出来ること」「星空経由で届けたい」「そら色の絵本―風のように―」「うしろむきのスキップ」「ひだまり」と10位から6位までをメドレーで快調に歌っていくが、5位の「1mmの心配も」でアクシデント発生。この曲のやさしさに溢れる歌詞を書き、今は天国にいる岡崎律子さんのことを想い出し、涙に詰まってしまう。どうにか歌い終えたが、涙を拭くためにキーボードで参加していたワイルドストロベリーの小笠原純子さんに「ねこさん繋いでおいて」といきなりムチャ振りをし、お姉ちゃんは袖に一時撤退。残された小笠原さんもどう繋いだものかと四苦八苦しつつ、ではこのタイミングでバンドメンバーの紹介をしようと始めたところでお姉ちゃんが戻ってきて、逆に大盛り上がりに。

 4位の「合言葉はしあわせ」の後、お姉ちゃんの歌の中でも屈指の盛り上げ曲である3位「夢見るコスチューム」と2位「僕らの味方だ。お姉ちゃん」を続けて披露。特に「僕らの味方だ。お姉ちゃん」では間奏に入ったところでお姉ちゃんがステージから降り、客席の通路をぐるりと駆け回る。当然会場中が大喝采だが、サービスし過ぎてなんと歌が始まるまでにステージに戻れず、ばつが悪そうに歌いながら戻ってきたお姉ちゃんのお約束ぶりにまた会場が沸きあがった。

 ここで1位の曲の前に、来年から採用される小学校高学年向けの合唱曲としてお姉ちゃんが作った曲「花になる日(心の種)」を初披露。合唱曲だけに、教材のCDではNHK少年少女合唱団が歌っているところを、今回はお姉ちゃん自身が歌うというスペシャル仕様となった。

 すっかり時間も押し、スタッフからの猛烈な巻きが入る中、最後の曲を前に恒例の愛娘・ほっちゃん話だけはしっかりやるお姉ちゃん。今回はほっちゃんが現在トランプ占いに凝っているという話で、イベント当日の9月23日の運勢を占ってもらったお姉ちゃんは、「ゴミ拾いをすると大好物が食べれる」と言われ、ゴミを探したという逸話で会場を和ませた。

 1位はお姉ちゃんの代表曲「がんばって負けないで」で、これまで応援してきてくれたことへの感謝を込めて歌い上げた。

 アンコールでは、9月25日の誕生日を祝って誕生日ケーキのサプライズもあり、改めて今の想いを「ありがとう」という曲に乗せて歌い、お姉ちゃんのすべてを出し切った4時間にも及ぶイベントの幕を下ろした。

<SET LIST>

M-1 ほっぺに約束
M-2 どうしよう仮面のうた
M-3 憧れのスポーツ根性物語
M-4 おいしいツーハン生活
M-5 サウスポー
M-6 おとうさん(らんま1/2)
M-7 府中しぐれ(青空少女隊)
M-8 女神はうたう(ああっ女神さまっ)
M-9 僕と生きることが君のしあわせ(ああっ女神さまっ)
M-10 jeweiry(奥さまは魔法少女)
M-11 あなたのために出来ること
M-12 星空経由で届けたい
M-13 そら色の絵本―風のように―
M-14 うしろむきのスキップ
M-15 ひだまり
M-16 1mmの心配も
M-17 合言葉はしあわせ
M-18 夢見るコスチューム
M-19 僕らの味方だ。お姉ちゃん
M-20 花になる日(心の種)
M-21 がんばって負けないで
M-22 ありがとう
歌も踊りもてんこ盛り!

歌も踊りもてんこ盛り!

『おたくのビデオ』ミスティー・メイのお宝画像を持ち上げる鷲崎健さんと、恥ずかしがるお姉ちゃん

『おたくのビデオ』ミスティー・メイのお宝画像を持ち上げる鷲崎健さんと、恥ずかしがるお姉ちゃん

『CLANNAD -クラナド-』の光坂高校制服のコスプレ姿で学園寸劇

『CLANNAD -クラナド-』の光坂高校制服のコスプレ姿で学園寸劇

ピンク・レディーの「サウスポー」をこだわりの完全コピー

ピンク・レディーの「サウスポー」をこだわりの完全コピー

おすすめタグ
あわせて読みたい

レポートの関連画像集

関連商品

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2025年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2025年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024秋アニメ何観る
2024秋アニメ最速放送日
2024秋アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング