人気恋愛アドベンチャー最新作『Myself;Yourself　それぞれのfinale』の主題歌でメジャーデビューする女性ソロユニット、Velforest.。志倉千代丸さん作詞・作曲の「蒼黒のスピカ」は心に迫るセツナROCK！

　アニメ化も果たした人気恋愛アドベンチャーゲーム『Myself;Yourself』の最新作、PS2用ソフト『Myself;Yourself　それぞれのfinale』が5月28日にリリースが予定されている。

　そのOP曲「蒼黒のスピカ」を歌うのはVelforest.。Velforest.とは2人組の音楽ユニットとしてスタートし、名古屋を中心にインディーズで活動していたが今年、ボーカルのIZNAさんのソロユニットとしてメジャーデビューすることになった注目のアーティスト。

　インディーズでは分厚く激しいビートを主にしたロックをやっていたというVelforest.だが、デビューシングル曲となる「蒼黒のスピカ」は志倉千代丸さん作詞・作曲の曲。誰にも共感でき、自身とオーバーラップする詞の世界観、せつなさと激しさが入り混じる志倉さんらしい楽曲を消化して、感情を込めて歌い上げるVelforest.さんは新たなボーカルスタイル、今後の可能性を見出した1曲となった。

「蒼黒のスピカ」で鮮烈なデビューを果たすVelforest.だが、シングルリリースに先駆け、5月28日発売予定のDS用ソフト『ひぐらしのなく頃に絆 第三巻・螺』のED曲「漆黒の祭壇」が6月10日にリリースされる（OP曲「光の空のクオリア」cyuta[from BETTA FLASH]のカップリング曲として収録）。

　デビューが決まり、曲を歌うごとに新たな扉を開くVelforest.が目指す音楽と道は今後、楽曲を歌いつづけることで我々に示してくれることだろう。

●大きなタイトルに戸惑いもあったメジャーデビュー

――今回、『Myself;Yourself それぞれのfinale』でメジャーデビューすることになりましたが、ここまでの過程を聞かせてください

Velforest.さん：元々、キーボードの“教頭”との二人のユニットとして活動していましたが、昨年、教頭がVelforest.を脱退することになってしまい……。私自身、歌手になりたいという想いも強かったので、教頭が私を志倉千代丸さんにプッシュしてくれて。そして上京して志倉さんにお会いして色々と話した結果……、とんとん拍子にデビューの話が決まっていって。その曲にいただいたのが「蒼黒のスピカ」でした。


――メジャーデビューが決まった時の感想は？

Velforest.さん：私でいいのかなと。『Myself;Yourself』は人気タイトルで、KAORIさんが歌っていたアニメのOP曲「Tears Infection…」も好きだったし、私も知っている大きなタイトルだったので戸惑いもありました。でも色々な人に聴いてもらえるということなので「やってやるぞ！」と気合も入りました。あと正直、今までは二人でやってきたので今回、一人ということで心細さもあって。制作を進めていく上で、色々な方がこの曲に関わっていることがわかって、「一人じゃないんだ」と心強く思えるようになりました。


――『Myself;Yourself』についての印象や感想は？

Velforest.さん：アニメを見ましたが、キャラクター達はそれぞれ、みんな一生懸命考えて、幸せになるために頑張っていて。そんな中で様々な事件やすれ違いが起きるところは現実よりもリアルだなと。『Myself;Yourself それぞれのfinale』は予想外の展開で。菜々香finale編、あさみfinale編、朱里;麻緒衣duo編、雛子;柚希duo編があるんですけど、あさみfinale編で修輔とあさみが付き合っていることになっていて、「いつの間に!?」って（笑）。前シリーズを知っている人は私と同じようにビックリしながらも楽しめると思います。


●自分の姿とオーバーラップして泣いた「蒼黒のスピカ」

――OP曲の「蒼黒のスピカ」はどんな曲ですか？

Velforest.さん：初めて聴いた時、泣きました。「志倉さんは私のことを書いたのかも」と思うくらい、その時の私の状況と重なって。“磨り減らすような日々が「生きる」意味なら”のフレーズが特に気に入っています。“磨り減らすような日々”というのは初めて見た表現で新鮮だったし、自分も夢を失ったらこうなってしまうのかなって。実際、5pb.さんでデビューできなければ、歌を諦めなければいけない、と追い込まれていた状態だったのでオーバーラップして。でもこうやって素敵な曲でデビューできて、諦めなくてよかったなと。私のように今、悩んだり、壁に当たっている人がいたら、この曲を聴いて勇気付けられたら嬉しいです。


――レコーディングはいかがでしたか？

Velforest.さん：サウンドは今まで、デスメタル系の曲が多くて、シャウトする感じで、今回は初めてのタイプの曲だったのでちゃんと歌えるかなと心配になりました。実際、その頃の名残か、プロデューサーさんから「強すぎる」と言われて。やわらかく歌う感覚や技術が足りなくて、繊細さを出すのに苦労して。最終的に9時間かかりました（笑）。“気持ちにブルー～”から入るBメロからサビに入るところは、ためて一気に弾けるので歌っていて気持ちよかったです。アレンジも終わった完成版を聴いた時、「こういう歌い方もできるんだ」、と新しい発見もありました。


●楽曲ごとに新しい顔を見せる意外性のあるシンガーへ


――今後の目標を聞かせてください

Velforest.さん：ソロでやっていくことで、色々な人の曲を歌えると思うとワクワクします。色々なジャンルの曲にチャレンジして、違った私の面に驚いてもらえるような意外性のあるシンガーになりたいです。また自分で作詞、作曲もするので自作の曲も皆さんの元に届けられたらいいなと思っています。ライブやイベントなどでも生で歌を聴いてもらいたいです。


――皆さんへメッセージをお願いします

Velforest.さん：「蒼黒のスピカ」は“セツナROCK”炸裂の素敵な曲で、この曲がメジャーデビュー曲になって本当に嬉しいです。カップリング曲は夏っぽくて、さわやかな曲なので楽しみにしていて下さい。『ひぐらしのなく頃に絆 第三巻・螺』のED曲「漆黒の祭壇」はおどろおどろしい感じだし、ここまで歌わせていただいた3曲は自分の新しい引き出しを開けてもらえた気がします。『Myself;Yourself　それぞれのfinale』も素晴らしいゲームなので、ぜひ作品と合わせて楽しんで下さい。Velforest.として頑張っていきますので、これからよろしくお願いします。


「蒼黒のスピカ」／Velforest.
6月27日発売
1,260円（税込）
発売：5pb.


PS2用ソフト『Myself;Yourself それぞれのfinale』
5月28日発売
初回限定版　9,240円（税込）
通常版　7,140円（税込）
発売：5pb.