三木さん&六角さんの役者談義に小林ワールド全開!キャストの“素”の魅力満載の『クリスタルブレイズ』ファンディスクが12月5日にリリース!
現在BSフジで日曜25時45分より好評放送中のアニメ『クリスタル ブレイズ』から、スペシャルなプレゼントが到着する。それが12月5日にリリースされるDVD『ACTORS in クリスタル ブレイズ』だ。ファンディスクとして本編DVD第5巻と最終巻となる6巻の間に発売されるこのタイトル。 タイトルに“ACTORS in”というワードが付いていることからもわかるように、声優の演技にこだわってきた同作ならではの、声優陣にフォーカスした内容になっている。主人公・シュウを担当した三木眞一郎さんと、映画『相棒』などで知られ、今回アニメ初出演となる六角精児さんの濃い“役者トーク”や、物語の舞台のモデルとなったお台場近辺で炸裂する“小林ゆうワールド”など、キャスト陣の“素”の姿が存分に収められた1枚となっており、ファンディスクと銘打ってはいるが、作品を見たことがない人も充分楽しめ、このディスクを見れば本編を見たくなること間違いなしだ。もちろん放送で本編を鑑賞したファンも、このディスクで語られたキャスト陣の作品に対する想いを胸に再度DVDで鑑賞し直せば、より深い感動を味わえることだろう。今回はこの『ACTORS in クリスタル ブレイズ』の見所を、リリースに先駆けて少しだけ紹介したいと思う。
●『クリスタル ブレイズ』とは!?
すでに放送やリリース中のDVDでごらんになっている方も多いかも知れないが、改めて簡単に作品について紹介する。
アニメ『クリスタル ブレイズ』はスタジオ・ファンタジア制作によるオリジナルアニメ。08年4月からU局各局とキッズステーションで放送され、好評をうけて10月からはBSフジでも放送が開始された。DVDパッケージも本日発売の5巻までがリリースされ、来月21日には最終巻となる6巻が発売予定だ。
物語は、近未来のダイバー・シティと呼ばれる街のはずれのラグス・タウンが舞台。人生に挫折した人間が流れ着くこの街で「S&A探偵事務所」を営む、元熱血刑事だったシュウを主人公に、かつて国家権力に挑んで敗北した彼が、あるきっかけでガラスの姿をした謎の美女・サラをかくまったことから、探偵事務所の見習いのアヤカとマナミ、そして犬のキューちゃん、街の顔役であるゲイバーのポリリンなど仲間たちとともに、巨大な敵に立ち向かうというもの。
近未来が舞台ながら、往年の探偵モノや刑事モノのテイストが色濃く感じられる雰囲気が魅力。三木さん自身が企画段階から深く関わった作品だけに、声優の“演技”の部分についてこだわって制作された。特に今回は役者の演技のポテンシャルを引き出すため“ワークショップ”を行った。これは出演者がアフレコの前に一堂に会して実際に演技を行うというもので、実写などではごく普通に行われているが、アニメでは非常に珍しい。ここでの役者の演技の“間”などを作画に反映させることで、演技と作画の高次元での連携が実現された作品となった。
今回のファンディスクは、この役者の演技にこだわってきた同作らしく、キャスト陣の魅力やその演技観をフォーカスした内容となっている。内容は大きく分けて、三木さんと六角さんを中心にしたトークと、マナミ役の新井里美さんとアヤカ役の高橋美佳子さん、そしてサラ役の小林ゆうさんの3人が、お台場近辺で繰り広げるドタバタ(!?)の模様にフォーカスした2つのパートから構成されている。
●三木さんと六角さんの「甘えない信頼関係」に役者魂を見た!
2つのパートの1つが、三木さんと六角さんの熱い役者トークや、メインキャスト陣を招いての作品の思い出などが語られる“ポリリンズ バー”。
これは、ポリリン役の六角さんが営む“ポリリンズ バー”に、三木さんをはじめ、キャスト陣が“来店”したという趣向で進むコーナー。共演以前から親交があったという2人が、本当にウィスキーやビールで乾杯しながら作品や演技について語る様は、実際にプライベートでもこんな雰囲気なのかも?と思わせるほどのくつろぎ感をかもし出し、それと同時に、そんな雰囲気だからこそ口から出る真剣で熱い演技に対する想いが胸が打つ。これはファンだけでなく、声優や舞台俳優など“役者”を目指す方にもぜひ観てもらいたい映像だ。
特にビールで乾杯しながら、三木さんと六角さんが各々が演じたシュウとポリリンの関係を「甘えない信頼関係」と語る部分があるのだが、そのまま実際の2人とオーバーラップして見えるシーンになっている。このシーンに至るまでに、以前から親交の深かった2人のエピソードなどが語られるため、よりこの言葉に重みと深みが感じられるのだ。
このパートには、三木さんと六角さんの2人のトークだけでなく、新井さん、高橋さん、小林さん。新米刑事JJを演じた高橋広樹さんとフリージャーナリストのソフィアを演じた千葉紗子さん。それぞれ2組のキャスト陣を招いてのトークコーナーも間に挿入され、メインキャスト陣の作品に対する想いなども聞くことができ、非常に密度の濃い内容になっている。何よりも三木さんの演技に対しての真摯な姿勢に脱帽すること間違いなしだ。
●もはや新次元の領域!小林ワールド全開の「お台場カメ探し」パート
今回のファンディスク、もう1つのパートが、新井さん、高橋さんが作品の舞台のモデルとなったお台場近辺を探訪する「里美と美佳子のお台場カメ探し!?」だ。2人が演じたマナミとアヤカが居候していた「S&A探偵事務所」で飼われていたカメが逃げ出してしまったという設定のもと、“リアル”ラグズ・シティであるお台場で、新井さん、高橋さんがカメ探しの旅をするという趣向になっているのだが、ノリは土曜のお昼あたりに流れそうなバラエティ番組風。マイペースな新井さんと、最初は必至に進行しようとするものの、途中でアイスの誘惑に負けてしまうお茶目な高橋さんが、のどかな初夏のお台場を散歩しながらする会話は、プライベート感あふれるもので、ファンにとってはプレミアムな映像だといえるだろう。
しかしこのパートの真髄は後半、小林ゆうさんが登場してからだ。新井さんと高橋さんのゆるめなテンションを一気に吹き飛ばす劇的ハイテンションで登場し、ロケ地の夢の島公園の森林をバックに、華麗なターンを披露する小林さん。そのシュールな映像に驚くのはまだ早い。その後、3人は夢の島マリーナへ向かうが、ここでも小林さんのハイテンションぶりは炸裂。思わず止めに入りそうになる2人の様子にも注目だ。イベントや雑誌のイラストなどで、すでにファンの間では有名となっている“小林さんワールド”だが、それを映像で何度も楽しめるのも、このファンディスクの魅力だろう。こちらのパートも密度の濃い仕上がりとなっている。小林さんの雄姿(?)は言葉では伝わらない。ぜひ実際に映像を見てそのすごさを感じてほしい。
●ファンディスクを超えエンターテインメント作品として楽しめる1枚
このように2つのパートそれぞれが、キャストの声優陣の“素”の魅力による見所にあふれているこのファンディスク。アニメ本編を見ていなくても充分に楽しめるものになっている。もちろん本編を見てからならより楽しめることは間違いないし、出演している声優のファンも楽しめる。単なるファンディスクの領域を超えたポテンシャルで、ある意味新たなジャンルを切り開いた感すらある『ACTORS in クリスタル ブレイズ』は12月5日発売。これはまさに100年に1度の金融危機も吹き飛ばすほどの面白さだ!