交錯するSとM!?『無限の住人』DVD購入感謝イベント・浅野道場復興会『秋の寄り合い@江戸城前』でネオ時代劇の楽しい舞台裏をレポート!
TVアニメ化が決定して以来、多くのイベントを開催しファンを喜ばせてきた『無限の住人』製作委員会、浅野道場復興会。そんな浅野道場復興会が2008年11月02日、DVD購入者にむけて新たなイベントを開催した!その名も『秋の寄り合い@江戸城前』!!
有楽町・東京商工会議所にある国際会議室にて行われたイベントは、本編上映、キャストの皆さんによる楽しいトーク、さらには生ライブと盛り沢山の内容。当然、浅野道場復興会のイベントには欠かせないあの人の姿も……。
はたして、この人物によってどのようなトークが展開されたのか?その様子の一端をお伝えしていこう。
●差し入れはカツサンド!?楽しいキャストトーク
主人公の万次、そしてヒロイン凛が仇と追う天津影久すら凌駕する剣力を持つ女性、槇絵が初登場する第8話の上映会の後に行われたキャストトーク。今回のイベントで招かれたのは、万次役の関智一さん、凛役の佐藤利奈さん、天津役の野島裕史さん、槇絵役の能登麻美子さんの4人。その仲の良さは、楽屋でのトークが盛り上ってしまい入場の呼びかけに一瞬気付かなかったほど。それだけに、ショーもかなり砕けた感じの和やかかつ笑いに満ちたものとなっている。
最初の話題となったのはアフレコの思い出だ。皆さんの心に残ったのは、なんとほぼ毎回差し入れされていたカツサンド! 関さんなどは、わざわざお腹を減らして収録に臨むほど美味だったのだという。それだけに、一度カツサンドが差し入れられなかった時は皆さんガックリきたそうである。
次なる話題は作品の思い。関さんは作品の古くからのファンで、オーディションの話が出た時に、何役なら合格出来るだろうかと友人に真剣に相談したそうである。また、佐藤さんは、凛がすごい宿命を背負っていながら普通で居ることに強く惹かれたという。
一方、野島さんは天津が自分と正反対で何を考えているか分からなかった為、ひどくアフレコに苦労したと語っている。能登さんも演じる時は緊張したそうであるが、遊女を一度演じてみたかったこと、槇絵の持つ業や強さと弱さの絡み合った様に魅力を感じていることを語り、会場を沸かせていた。
そんな中、ファンの大きな興味を引いたのが、キャストの皆さんが気になる男性、女性だろう。佐藤さんは「万次さんじゃ女心を分かってくれなさそうだし、鯖人さんじゃ首切られちゃうし……」とお悩みのご様子。一応気になるのは、真面目な真理路と宗理だそうであるが、宗理では絵にかまけてしまうのでデートなどは無理そうだという。ところが能登さんは、宗理が絵に打ち込むのをじっと見ているのは素敵とのこと。
一方の男性陣にはそれぞれ魅力的ではあるが、影のある美人として槇絵が人気である。しかし、関さんは結婚するとなると、我慢して爆発してしまうタイプだから怖いと鋭い分析をして、結局凛を選んでいた。(しかし、なげやりな消去法のため、万次さんみたいと佐藤さんにツッコまれることに……) また、野島さんは槇絵のハの字眉がセクシーと語っている。
●登場!沙村広明先生!!
と、ここまでは作品についての話題。続く話題となったのが、DVD特典の『沙村の部屋』にも登場する沙村広明先生についてである。
こちらで共通していたのが、作品と人柄のギャップだ。関さんは「ミステリアスで神経質そうな人かと思った、会ってみたら気さくだった」と、先生の印象について語っている。また、佐藤さんは「でも、飲んでいる時には、ものの捉えかたが独特なのがわかる」と、その人柄を指摘、会場を納得させていた。
ところが、沙村先生の話題で盛り上る会場に、意外なゲストが……。そう、『無限の住人』のイベントには欠かさず登場している沙村先生が、再びイベント会場に登場したのである。新雑誌『good!アフタヌーン』での新連載をひかえ、忙しいはずの沙村先生の登場に沸く会場。当然、トークショーは沙村先生のパーソナリティーを掘り下げる展開に雪崩れ込んでいく。
次々と舞い込むイベントや企画の仕事を断れることを知らなかった話、アニメの原画を描いた話と、興味深い話題を独特の話術で語っていく沙村先生。中でも注目だったのが、『沙村の部屋』での声優さんへのインタビューだろう。「普通の質問には皆、飽き飽きしてるだろう」と、SM談義などのフリーダムな話題を振っていたという沙村先生。なんと、能登さんとのトークの際は、野島さんと密約を結んで臨んでいたとのこと。しかし、そうしたトーク術も、最初からのものではなく、あくまで収録を通じて磨かれたものだそうである。その様子はDVDで見られるので興味のある方は、ぜひその軌跡をご覧頂きたい。
●迫力の生ライブ!
さて、イベント最後のコーナーとなったのが、TVアニメ『無限の住人 BLADE』のOPテーマ曲、「赤いウサギ」を歌う枕草子(大谷幸さん、愛華さん)によるライブだ。
「今回の作曲は、解き放たれた野獣的な仕事でした」と、仕事について語る大谷さん。その作業は沙村先生の絵に大きく助けられたという。また、真下監督が最初にOPテーマ曲に予定していたのは、枕草子の「黒いウサギ」だったという秘話も語られファンを喜ばせている。
そんなお2人の奏でる楽曲は力強いの一言。大迫力のライブに会場は大いに盛り上り、イベントのラストステージを見事に彩っていた。
と、このように今回も楽しいコーナー盛り沢山だった『無限の住人』イベント。ファンなら次なるイベントも見逃せないところだろう。