話題のアニメ『カオス;ヘッド』のOP曲「F.D.D.」を歌うのはゲーム版に引き続き、いとうかなこさん。原案を手がけた志倉千代丸さん作詞・作曲の歌はパズルのような歌詞＆ハードなロックチューン

　『デモンベイン』などで知られるニトロプラスと、『メモオフ』シリーズでおなじみの5pb.がタッグを組み、アニメーション制作をマッドハウスが手がける話題作『カオス;ヘッド』が10月9日より放送が始まる。OP主題歌「F.D.D.」を歌うのはPCゲームのOP曲「Find the blue」も担当したいとうかなこさん。そのシングルが10月29日に早速リリースされる。

　作品で原案を担当している志倉千代丸さんが作詞・作曲をした楽曲は作品のキーワードをパズルのように配置した詞を、ハードでスピード感のあるロックチューンに乗せ、混沌とした世界観を表現。「アニメを見ていれば回を追うごとに詞の意味がわかってくると思います」といとうさんも語る通り、曲自体も謎解き感覚で楽しめる。
またカップリング曲の「Fly to the sky」はいとうさんが作詞しており、「『F.D.D.』が主人公の拓巳君の視点から描いた世界なので、この曲はヒロインの梨深ちゃんの視点で書いてみました」（いとうさん）というOP曲とは違った視点で作品を表現しているので2曲を聴き比べるとより『カオス;ヘッド』の真実に近付けるだろう。
　初回限定盤には「F.D.D.」のミュージッククリップが収録されたDVD付き。この映像も「F.D.D.」を表現した、もう一つの世界になっている。

　この秋も様々なイベントに出演予定。更に近日中にはうれしいニュースも。詳しくはいとうさんの公式ホームページをチェックしよう！

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●アニメを観るほど歌の意味が理解できるパズルのような楽曲になっています

――まず『カオス;ヘッド』についての印象や感想をお聞かせください

いとうさん：カップリング曲の作詞をさせていただけるということで、PCゲームのシナリオを全部読んだんです。すごくおもしろくて、頭の中が“カオス”になりました（笑）。新感覚サイコサスペンスというキャッチコピー通りに新しい感じがしました。私もサイコものの映画やサスペンスとか好きでよく見るんですけど、設定やストーリーなど今までに見たことがないタイプでおもしろかったです。普段、お世話になっている志倉千代丸さんの原作で、素晴らしいなと。アニメ化のお話を聞いた時は「どんな映像になるんだろう」とワクワクしました。ゲームに引き続き、アニメでもOP曲を歌わせていただけてとてもうれしいです。


――アニメのOP曲「F.D.D.」ですがまず気になったのがタイトルです。どんな意味なんですか？

いとうさん：パソコンが好きな人やよく使っている人は“フロッピー・ディスク・ドライブ”をイメージするんだそうです。実際、志倉さんもそれを狙ってつけたそうです。わざわこの略語になるように、そしてストーリーに合う言葉を必死に考えたって言ってました（笑）。答えは歌詞の中にあって、“Filthy Defiler Disgrace”で“穢れた・汚れた・不名誉”といった言葉が並んでいます。でもこのタイトルの意味が謎めいているところもミステリアスな作品にピッタリかもしれないと思います。


――詞は一見、抽象的なような、問いかけるような哲学的にも感じられます。実際はどんな内容なんでしょうか？

いとうさん：『カオス;ヘッド』の世界のシーンがいっぱい散りばめられています。作品中のインパクトの強いシーンが描かれて次々に変わっていき、ジェットコースターのようなスピード感があって、サブリミナル効果のように作品のイメージが頭に刷り込まれていくので、アニメを見進めていくと「あっ、このフレーズはあのシーンのことか！」と発見し、徐々に全貌が明らかになると思います。そして全編見終わった後にこの曲に書かれた本当の意味を理解できるというのはパズルみたいで、さすが原案、さすが志倉さんです。この方の頭の中がまさに『カオス;ヘッド』なんでしょうね（笑）。


――サウンドもハードで速いテンポの曲でカッコイイですね。最初のギターフレーズからかなりハードで……

いとうさん：そうですね。ゲームのOP曲「Find the blue」と同様にZIZZメンバーの演奏なので、ブイブイいわしたカッコイイ感じになってます！転調も多いところもめまぐるしく変わる作品らしさが出ていると思います。

――この曲の聴きどころといえばどこでしょうか？

いとうさん：やはりサビです！　サビの入口の“So悲しみは”のところは1番も2番もサビの最初が一緒なのは意味があるんだろうなと。そして次からギューンと上がってくるような。歌っていて気持ちいいし、個人的にも気に入ってます。


――レコーディングで印象に残っていることは？

いとうさん：志倉さんは私の音域のギリギリを要求するような曲が多くて大変なんです。何か私の高音域が好きみたいでテンションが高いのばかり。「苦しい～！」と言っていても、「そこがいいんだよ」って（笑）。あと「サビで止まらない感じ、具体的には息が止まらない感じが欲しいから頑張ろうか」と言われて、何度か繰り返し歌いました。自分自身は歌えば歌うほど調子が出てくるのでいい感じになったかなと。



●「Fly to the sky」もアニメの世界観とつながっています。空にこだわりました

――PVも撮影されるそうですがどんな映像になりそうですか？

いとうさん：「カオスな感じがいいね。詞の中のキーワードをいっぱい拾った感じになればいいね」と。“ビジョンエラー”、“瓦礫”、“空色”、“狂気”とかあるのでかなり怪しい絵になるかなと思います。『ひぐらしのなく頃に 絆』のOP曲「追憶のディスペア」のPVと同じ撮影チームですからカッコイイ映像になると思うので期待しててください。


――ご自身で作詞されたカップリング「Fly to the sky」はどんな曲ですか？

いとうさん：『カオス;ヘッド』の世界とつながった曲になっています。ゲームのED曲が「Desire Blue sky」だったので、“sky”を入れたかったのと、空にまつわるシーンがあったのでそこにこだわりました。また「F.D.D」は主人公の拓巳君目線だったから梨深ちゃん目線で書きました。この5分あまりの曲で梨深ちゃんのすべてを凝縮してます（笑）。サウンドの基本はバンドサウンドで、Aメロ、Bメロが静かで、サビで盛り上がる、メリハリがある作りになっています。ギターが効いたカッコイイけどキャッチーな音になっています。ボーカルは「F.D.D.」に比べるとちょっと大人っぽく、普段の私に近いです。


――最後にメッセージをお願いします

いとうさん：ゲームに続き、アニメでも『カオス;ヘッド』のOP曲を歌えて本当にうれしいです。ゲームの世界観をどこまでアニメ化できるのか、ファンの方と一緒に楽しみにしています。まだプレーされたことがない方も絶対ハマると思います。サスペンス好きな人には超おすすめです。OP曲の「F.D.D.」もすごくカッコイイ曲になりました。作品とリンクした詞なので、アニメを見るたびに詞を読み直してもらい、アニメが終わるまで楽しめる曲です。私が作詞したカップリング曲「Fly to the sky」も梨深ちゃん視点で書いていますので、2曲合わせて『カオス;ヘッド』の世界に引き込まれてください。今後も10月12日の『Dream Party2008』などいろいろなイベントに出演する予定です。「F.D.D.」もガンガン生で歌っていくつもりですのでぜひ聴きに来てほしいです。そしてうれしいお知らせも近々発表できると思うので公式ホームページをちょこちょこ見に来てください。


『Star★Mine★Gig-REAL』
10月13日（月・祝）　東京・表参道FAB
17:00開場　18:00開演
出演：Swinging Popsicle、Qube、THE SPIN、いとうかなこ、他
スタンディング　\3,800（税込）
ローソンチケット（Lコード：76509）

『DJ SADOI’S DISCOTIQUE NITE！ EXTRA PARTY！』
9月27日（土）東京・西麻布alife
17:00開場　17:30開演
\2,500（税込・1ドリンク込み）
出演：DJ SADOI、いとうかなこ、 ワタナベカズヒロ、ジョイまっくす、
DJ DIGITARO、DJ ISOE(ZIZZ)、他
チケットは下記特設ページにて
http://www.georide.jp/discotiquenite_extra/

「F.D.D.」／いとうかなこ
10月29日発売
1260円（税込）
発売：5pb.
（ジャケット写真はイメージです）