『ウルトラヴァイオレット:コード044』DVD発売記念スペシャルトークショー朴さんと小山さんのトークに爆笑&作品の魅力を満喫!
ハリウッドアクション大作『ウルトラヴァイオレット』のアフターストーリーを、巨匠・出崎統監督が描いたことで話題のテレビアニメ『ウルトラヴァイオレット:コード044』のDVD第1~2巻が10月22日に発売された。それを記念して11月15日、東京・文化放送メディアプラスホールにてスペシャルトークショーが行われた。出演は主人公・044(フォーティー・フォー)役の“朴ろ美(※ろは王に路)”さんと、ダクサス二世役の小山力也さん、司会・進行役はラジオ番組『アニスパ!』のパーソナリティであり、音楽ユニット・ポアロの鷲崎健さんが担当した。
●小山さんのアグレッシブさに朴さんタジタジ!
まずは作品の内容や役柄の紹介なども兼ねたフリートーク。ハイテンションでムチャぶりや突っ込みまくりの小山さんに朴さんもたじたじ。「先輩とイベントやるのは初めてなんですけど、こんなにアグレッシブだと思ってなかった(笑)」と朴さん。司会の鷲崎さんも「この後、『アニスパ!』あるのにしんどいわ!」と言いながら楽しそう。
「キャラと自分が似ているところは?」の質問に、朴さんが「なきにもあらずです」と答えると、小山さんがすかさず「“ろ美(ろは王に路)”のために作ったんじゃないかと」と突っ込む小山さん。それに対して「初めてろ美と呼ばれました。ちょっとときめいてしまいました(笑)」と照れくさそうな朴さん。小山さんのダクサス二世評は「自分のことしか考えない、許せない男です。似ているところはサングラスの似合う男前です(笑)」と言っていきなり土下座し、会場もビックリ。小山さんも席に戻って笑いながら、「こう見えても気が小さいところが同じかなと」と話した。
演じる時に苦労したことについては「苦労したことはいっぱいありますが、1話の時、めちゃめちゃ緊張してしまって、『もっと肩の力抜いてやっていいんだよ』と出崎監督に言われて。2話、3話では自分に逆切れ状態でした」(朴さん)。「普段だと絶対言えないことが言えるので楽しいです」(小山さん)。
豪華メンバーがそろう作品らしいエピソードとして「毎回、おいしいお店に連れていってもらいました。力先輩はあまり来られなかったけど。伊勢海老とか黒あわびとか。あのお酒を飲む時にご飯を食べない堀内賢雄さんがご飯を三杯おかわりしたくらい」と話す朴さんに、2、3回しか参加できなかったと言う小山さんは悔しそう。
フリートークに続いて“ウルトラ・インパクト”のコーナーでは作品の中で印象的だったシーンのベスト3を、映像を見ながら紹介した。小山さんの3位は「044回収命令を出すシーン」、2位は「044追跡宣言をするシーン」、1位が「ルカとの戦闘シーン」で、朴さんの3位は「ルカとの出会いのシーン」、2位は「体内のGPSをえぐり出すシーン」、1位は「ルカへの想いを告白するシーン」だった。名シーンの目白押しに、爆笑の連続だったトークとは対照的に、お客さん達は真剣にスクリーンを見つめていた。
●小山さんの熱唱に朴さん「ミュージカルみたい!?」
次の“ウルトラサブタイトークショー”は全12話のサブタイトルが書かれた紙が入った箱から1枚引いて、それをお題にしてトーク対決するコーナー。勝者には朴さんが一番大好きという名酒“ジャポネ桜”(「豆乳で割るとおいしいです」by朴さん)がプレゼントされるが、「勝てる気がしません」と勝負の前から白旗を揚げる朴さんに、「どうでもいいことはしゃべるけど、規制が入ると途端にダメになるから」と励ます小山さんに美しい師弟愛を見た(笑)。まず朴さんが引いたのが1話の「旅立ち・・・」ですぐに「先輩はどんな旅立ちがありましたか?」と振る。鷲崎さんが「お二人は旅をしたりするんですか?」と助け船を出したら「たまにします」(朴さん)、「温泉に行きます」(小山さん)と答えた。結局、朴さんは「旅立ち」で話すネタが思い浮かばず、最後は「私は旅立ちません!」と宣言して終了。
小山さんは11話「地球(ふるさと)へ・・・」を引くと、「ふるさと~♪」といきなり歌い始めた。朴さんは「ミュージカルみたい」とぼう然と見ていた。「実家が京都なんですけど、帰ると必ずお墓まいりします。おいしいご飯が食べられるのもご先祖様のおかげですから。ふるさとは自分を育んでくれた土地に感謝、人に感謝です。皆さんも感謝していきましょう!」と先生のような口調の演説に、「瀬戸内寂聴先生の講演でした」と鷲崎さんがボケを入れる。そこに瀬戸内さんのモノマネで返す小山さんに感心する鷲崎さん。
ふた周り目になり、朴さんが2話「・・・初恋」を引くと、小山さんのように歌おうとしたが「先輩無理です!」と泣きを入れ、「リッキー先輩の初恋は? 聞きたいんだもん」とねだった。やさしい小山先輩はリクエストに応えて、「小学校4年生の時に新潟から転校してきたジュンコちゃん……とっても美人で人気があったんですけど、この頃って好きな子に対して素直になれなくて……そんなことしなきゃよかった」と話すと地団駄を踏んで悔しがった。「そういうのありますよね」と同意する鷲崎さんに、「私はそういうの、よくわかんないです。小学校まで共学で、中学校から女子高だったから、共学の記憶がなくて」と話すと「お前はどんなイベントでもわからないって言ってるのか!」と興奮気味の小山さんの姿もおもしろい。
小山さんが引いた10話「再会」については、「さ~い~かい?」というダジャレを言うと「今度は朴さんに“再会”について語ってもらいましょう!」と反撃すると「再会のお題をください~!」と懇願する朴さん。鷲崎さんが同窓会などヒントを出したが「盛り上がらないね。代わりに頑張ってくれたのに」と朴さん。すると「さっきから何にもやってないよね」と小山さんからの口撃に、「何でだよ! 先輩~」と嘘泣き。でも「この間、芝居をやった時、何年ぶりかに友達に会って。赤ちゃんの頃に抱っこしてかわいがっていたのにもう中学1年生になってて。前は私がテレビに出てたら『ママ、ぱっくんが出てる』と喜んでいたのに。最近は言わなくなったみたいで。大人になるものだな」といい話で締めた。お客さんの拍手による判定タイムでは会場を沸かせた小山さんよりも、朴さんのほうが多く、朴さんの勝利となった。
●新趣向の生アフレココーナーに大きな拍手!
3つ目のコーナー“ウルトラパラレルワールド”は044とダクサス二世が登場するアニメのシーンを、二人が他の作品で演じているキャラクターでアフレコする企画。二人が箱から引いたのは「もしもダクサス二世が24時間戦い続けるとしたら」(小山さん)、「もしも044が『○○○○○5』なキャラクターだったら」(朴さん)という奇蹟のコラボレーションが実現した。スクリーンを見ながら声をあてる二人のアドリブ演技に会場は爆笑。声優のすごさも実感でき、終わった後には大きな拍手が起きた。ただし朴さんは「何だ、これ?」と言っていたが……。
取材陣による、出演者二人と会場のお客さんとの記念撮影が行なわれた後、エンディングの時間となった。最後のあいさつは「『ウルトラヴァイオレット:コード044』の話があまりできなくて申し訳ありませんでした(笑)。いろいろ名シーンが流れましたが、最終回は流れていませんので(笑)。最終回に出崎監督が一番込めたかったメッセージが出てくると思いますのでDVDを買ってみてください」(朴さん)「素晴らしいスタッフの方、キャストの方に恵まれて、とりわけぜいたくな現場でした。クォリティの高い部分が出ていると思うので繰り返し楽しんでいただき、いつまでも印象に残る作品にしていただければと思います」と結んだ。
朴さんと小山さんの爆笑トークで笑いに包まれた時間だったが、随所に作品の魅力や想いが伝わった。オンエアは終わったがこれからDVDのリリースが続き、そしてブルーレイBOXの発売も控える。044が必死に戦い、生き抜いた結末をぜひもう一度映像で見届けよう!
<DVD>
『ウルトラヴァイオレット:コード044 Vol.1、2』発売中
『ウルトラヴァイオレット:コード044 Vol.3、4』11月26日発売
『ウルトラヴァイオレット:コード044 Vol.5、6』12月19日発売
各3,990円(税込)
<ブルーレイ>
『ウルトラヴァイオレット:コード044』ブルーレイBOX
27,000円(税込)
発売:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント